2007年4月アーカイブ

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扶桑社のジム・トンプスン文庫に、いよいよあの『残酷な夜』が登場です。

ある大学町にやってきた青年。
背も低く、肺を病んでいるのだが、きびしい状況におかれ、なにかの決意を固めているらしい。
彼は下宿屋に落ち着き、そこの美しい妻に接近していく。
青年の真の目的は、いったい何なのか……?

思わせぶりな犯罪小説のようですが、ほんとうの読みどころは、事件が決着したあとの異様な展開でしょう。
トンプスン作品のなかでも、その闇の深さは際だったものがあります。
実際、多くの批評家が、トンプスンのベストにあげているのも、よくわかります。
トラウマ度は相当に高いので、ご用心。

単行本で読み逃がしたかたはもちろん、すでに読んでいるかたも、ぜひ再読を。
滝本誠氏の名解説も、『きれいな猟奇』収録版をさらに改稿して再録されています。(編集部・T)

2007年4月27日 23:28 | | コメント(0)

(「出版詐欺!? その1【書店編】」からつづく)

 というわけで、書店に詐欺をしかけた、この“The Shortcut: 20 Stories To Get You From Here To There”、じつは、執筆者側にもアプローチしていたらしいのですね。

 ジム・マクドナルドという人の情報によれば、この本の出版社から、ウチの本にあなたの短編を掲載しないか、というお誘いのメールが来たらしい。
 ただし、短編を収録するかわりに、地元の新聞に売りこみをしたり、最低でも本を25冊買わなくちゃいけないのだそうです。
 つまり、これは作家になりたい人向けの詐欺の側面も持っていたというわけですね(まあ、詐欺と言うにはギリギリですが)。

“The Shortcut”は、名だたる作家の作品に無名の新人の作品がまじっているという不可思議な編集ですが、そんな事情もあるのかも(もっとも、これに収録されている新人が詐欺の被害者かどうかは、まだよくわかりませんが)。

 さて、この事件で注目されている人物が、ケヴィン・F・ファビアーノ氏。
 弁護士兼出版社経営、という肩書きですが、どうもその出版社というのが、“The Shortcut”の出版元であるらしい。
 なにより問題なのは、この人が以前出版した小説“The Palace of Wisdom”の主人公が、マイクル・エヴァーズという名まえだという点。
 そうです、書店に本の注文を入れてきている人物が騙っている名です。
「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌は、彼にコンタクトしようとしたらしいですが、連絡が取れないそうです。
 ファビアーノ氏は、もちろん重要参考人というところですが、何者かがファビアーノ氏を陥れようと仕組んだ、手のこんだ罠という可能性も捨てきれません。
 いずれにしろ、本人の説明が待たれるところでしょう。

 うーん、なんか、いろいろ考えさせられます。(編集部・T)

2007年4月 4日 12:23 | | コメント(0)

 と言っても、海の向こうの話です。

“The Shortcut: 20 Stories To Get You From Here To There”という本が、いま、アメリカやカナダの書店を困らせているのだそうです。

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 短編アンソロジーです。
 マーク・トウェイン(世にも名高いキャラヴェラス郡の跳び蛙)だの、ブラム・ストーカー(ドラキュラの客)だの、ホーソーンだの、オルコットだのといった著作権切れの大作家とともに、無名の新人作家の作品が入ってるみたい。

 出版業界誌「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌ウェブ版によると、これで多数の書店が詐欺にあってるんですって。

 手口は、こうです。

 書店さんに、マイクル・エヴァーズという人から、この本を買いたいので仕入れてくれ、という連絡が来る。
 再販制度のある日本とちがって、アメリカでは、書店はふつうの小売のように、本を買って仕入れなければなりません。
 ところが、この注文が、まったくの架空。
 つまり、書店からの仕入れ代金を、そのまま飲みこんじゃうのですね。

 ある書店は、注文してきたマイクル・エヴァーズの住所とクレジット・カード番号がウソだったことに気づいて難をまぬがれたそうですが、実際に仕入れ代金を払ってしまった書店も多いようです。
 もっとも、小さな書店さんだと、せいぜい2冊とか、多くても10冊程度しか買わないので、まあ、あくどさもほどほどでしょうか。
 ネット書店でも、B&Nなどではすでにはずしているみたいですが、amazonでは、日本をふくめ各国で買えますね。
 クリックしてみたい気もするけど...(編集部・T)

(「出版詐欺!? その2【著者編】」につづく)

2007年4月 4日 00:00 | | コメント(0)

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