2007年04月04日
【業界ニュース】

出版詐欺!? その2【著者編】


(「出版詐欺!? その1【書店編】」からつづく)

 というわけで、書店に詐欺をしかけた、この“The Shortcut: 20 Stories To Get You From Here To There”、じつは、執筆者側にもアプローチしていたらしいのですね。

 ジム・マクドナルドという人の情報によれば、この本の出版社から、ウチの本にあなたの短編を掲載しないか、というお誘いのメールが来たらしい。
 ただし、短編を収録するかわりに、地元の新聞に売りこみをしたり、最低でも本を25冊買わなくちゃいけないのだそうです。
 つまり、これは作家になりたい人向けの詐欺の側面も持っていたというわけですね(まあ、詐欺と言うにはギリギリですが)。

“The Shortcut”は、名だたる作家の作品に無名の新人の作品がまじっているという不可思議な編集ですが、そんな事情もあるのかも(もっとも、これに収録されている新人が詐欺の被害者かどうかは、まだよくわかりませんが)。

 さて、この事件で注目されている人物が、ケヴィン・F・ファビアーノ氏。
 弁護士兼出版社経営、という肩書きですが、どうもその出版社というのが、“The Shortcut”の出版元であるらしい。
 なにより問題なのは、この人が以前出版した小説“The Palace of Wisdom”の主人公が、マイクル・エヴァーズという名まえだという点。
 そうです、書店に本の注文を入れてきている人物が騙っている名です。
「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌は、彼にコンタクトしようとしたらしいですが、連絡が取れないそうです。
 ファビアーノ氏は、もちろん重要参考人というところですが、何者かがファビアーノ氏を陥れようと仕組んだ、手のこんだ罠という可能性も捨てきれません。
 いずれにしろ、本人の説明が待たれるところでしょう。

 うーん、なんか、いろいろ考えさせられます。(編集部・T)


投稿者mystery: 12:23

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