2007年8月アーカイブ

 こういうものを不快だと思われるかたは、読まないでくださいね。

 ということで、最先端の官能小説の翻訳をご紹介します。
 アルマ・マルソー『秘められた欲望』です。

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 語り手は、NYの女性精神科医クレア。
 クレアは、顔も知らないチャット相手のアンドレと、いつもきわどい会話を愉しんでいるのですが、彼に導かれてサイバー・セックスを体験したことから、じょじょに世界が変わりはじめます。
 やがて、危険な恋人ニックと付き合うようになると、クレアはますます自分のなかの欲望に忠実に、道の官能世界を探検していくのですが...

 奔放な性描写のいっぽう、知的なペダントリーが全編を覆う、じつにユニークな作品で、「片手では読めない官能小説」(もう片方の手は、辞書を引くのに使うのです!)とか、「精神と肉体の両方を揺さぶるポルノグラフィー」などと絶賛されました。

 著者は、これが小説デビュー作になる新人ですが、本職は博士号を持つ科学者です。

2007年8月27日 00:34 | | コメント(0)

『すべての美しい馬』にはじまる「国境三部作」完結以来の沈黙を破って、コーマック・マッカーシーが発表した新作は、なんと真正面からのクライム・ノヴェルでした。

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 原題は、No Country for Old Men。
 老人の住む国ではない=アメリカの変質を、独特の文体で語った作品です。

 1980年、ヴェトナム帰還兵のモスは、ハンティングに出かけた荒地で、蜂の巣になった自動車と死体を発見。それは、麻薬取引のトラブルのあとでした。
 モスは、そこに残されていた麻薬用の現金を持ち逃げ。
 それを追って、独自の哲学を持つ危険な殺人者シュガーが動きだす。
 シュガーが歩いたあとには、悲惨な死体が転がります。
 田舎町に突然勃発した連続殺人を捜査する老保安官ベルが見たものは...

 本作品は、コーエン兄弟によって映画化されて、カンヌ映画祭で上映、無冠に終わったものの、一時はパルムドール最有力ともうわさされ、高い評価を集めました。
 ベル保安官を演じるのはトミー・リー・ジョーンズ。
 日本では、来年春公開予定とのことです。

2007年8月27日 00:03 | | コメント(2)

 本文庫ではひさしぶりとなる、TVシリーズのノヴェライゼーションです。

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 2007年1月よりWOWOWで放映され、8月24日よりDVDレンタルが開始される『リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班』の小説化です。

 バイオテクノロジーの国際機関NorBAC(ノーバック)のメンバーが、BSE、遺伝子組み換え、鳥インフルエンザ、バイオテロ等々、続発する事件に立ちむかうという、ハードなサイエンス・ミステリー。
 今回は、第1シーズンの前半を中心に、SF作家・東野司氏が小説化しました。

ストーリーは……
 田舎町で未知の熱病が発生、患者が次々死んでいく。
 NorBACの検査の結果、ウイルスはラクダ天然痘のものと判明するが、患者の症状はエボラ出血熱だ。
 しかし、DNA系の天然痘ウイルスと、突然変異するRNA系の出血熱が、同一の病原体であるはずはずがない。
 では、いったい?
 いっぽう、自分はクローン人間だと訴える少年が現われる。
 ヒトのクローンなどありえないはずなのだが、少年の遺伝子検査は、驚くべき結果を告げていた……

 と、簡単に紹介するだけで、ドラマのハードさをおわかりいただけるのではないでしょうか。
 バイオ問題に科学者が正面から挑み、仮説と検証で真実に近づいていく姿は、本格ミステリーにも似た展開です。
 もちろん、小説版では、こういった科学的な議論もよりわかりやすく説明され、楽しめるように書かれています。
 そこにくわえて、科学者たちの人間ドラマが感動的。

 見所たっぷりのドラマとともに、ぜひ小説版もお楽しみください。(編集部・T)

2007年8月17日 12:13 | | コメント(0)

 2006年夏に出版し、根強い人気なのが、『まさかの結末』です。

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 著者のE・W・ハイネは、重厚な歴史小説がベストセラーになった、ドイツの作家ですが、一面で、切れ味鋭いショートショートの書き手としても長年活躍してきました。
 笑えるけれどもゾッとする、長くても10ページ程度の超短編を収録しています。

 じわじわと売れつづけてきたこの本は、いま、全国で大注目。
 とくに、京都の丸山書店北白川店さんでは、↓こんなふうに展開中されています。

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 移動中や休憩など、ちょっとした空き時間で読めるし、大人ばかりか、ティーンエイジャーの読書にも人気。
 なにより、楽しい読み物なのがいいんですよ。
 ぜひお試しを。(編集部・T)

2007年8月 9日 15:23 | | コメント(0)

今回は、つつしんで世界トップクラスのファンタジー・シリーズをご紹介します。

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《シャナラ》サーガと呼ばれる本シリーズは、『指輪物語』の衣鉢を継ぐ、正統派異世界ファンタジーの決定版。
現在も書き継がれ、かならずベストセラー入りする人気を誇ります。

《シャナラ》世界は、ノース、サウス、イースト、ウェストの4つの国に分かれ、人間やエルフ、ドワーフやトロールなど、さまざまな種族が微妙に干渉しあいながら住んでいます。
光と闇が拮抗し、過去、長いあいだ戦いが繰りひろげられてきた歴史を秘めています。

今回ご紹介するのは、シリーズ開幕編と位置づけられる3部作、《シャナラ》トリロジーの第2弾。

エルフ王国を守る「生命の樹」が枯れはじめ、そのため《結界》が破られて、封じこめられていた魔物どもが《シャナラ》世界に侵入してきます。
その首領による悪辣なたくらみと、魔物の大軍の進軍が展開する一方、「生命の樹」を救う任務は、青年とエルフの乙女に託されます。

伝説の謎を解き、危機また危機を突破していく、世界の運命を背負った若い2人の決死の冒険。
強大な魔物を相手に、絶望的な戦いにおもむく各種族混成軍の絶望的な戦闘。
そう、これは、物語のおもしろさをすべて詰めこんだ、壮大なスケールのファンタジー大作です。
『指輪』や『ハリー・ポッター』のファンばかりでなく、ファンタジーに馴染みがないかたにも、ぜひおすすめです。

ワーナー・ブラザースが、本作の映画化を発表しました。
映画の完成はすこし先になりますが、これは楽しみなニュースです。

また、シリーズ1作め『シャナラの剣』も絶賛発売中。
こちらは、アメリカ製モダン・ファンタジーの源流ともなった記念すべき作品です。

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2007年8月 7日 11:15 | | コメント(0)

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