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 27歳の時発表した『シンプル・プラン』で衝撃的なデビューを果たし、その後十数年間沈黙を続けたスコット・スミス。その彼がついに2作目を刊行した。
 それが本書『ルインズ―廃墟の奥へ』である。

 真冬の北米雪原を舞台にした第1作と打って変わって、今回の舞台は真夏のメキシコのジャングル。
 アメリカから観光旅行でカンクンにやって来た2組のカップル。
 大学の専門課程に進学するカップルと就職が決まっているカップルの4人が、当地でドイツからやって来た青年とギリシャからやって来た3人の若者と知り合う。
 そこで、ドイツ人青年が内陸部の発掘現場に行ったきり戻らない弟を捜しに行くと言出したので、アメリカ人4人とギリシャ人1人が同行することになった。
 ちょっとしたジャングル探検のつもりで出発した6人だが、マヤ人の集落に到着したありから、一行に災難が次々と降りかかることに‥‥。

『シンプル・プラン』は、平凡な人間が思わぬところで悪の世界に足を踏み入れてしまう恐怖を描いている。
 用心していても避けられない災難。踏んでから気が付く虎の尾。
 アメリカの書評に〈悪の凡庸さ〉なる言葉が使われていたが、まさに「我らの内なるアイヒマン」「普通の人が一番怖い」である。
 では『ルインズ―廃墟の奥へ』はと言えば、「普通の世界も相当怖い」といったところだろうか‥‥。

 なお、この作品は映画化され、この4月にアメリカで上映が決定している。
(編集部・N)

2008年3月 3日 19:08

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