2008年9月アーカイブ

今月の扶桑社ロマンス、1冊目は本邦初紹介の新鋭ソフィー・ジョーダンの『罪なき嘘の罪』でございます。

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あらすじはこんな感じです。
メレディスは困惑していた。結婚以来ずっと別居していた夫ブルックシャー伯爵が亡くなり、新たな伯爵として、存在すら定かではなかった彼の腹違いの弟ニックがやって来るという。
このままでは身ひとつで追い出されてしまう。病身の父や行くあてのない叔母、使用人を守るため、メレディスは跡継ぎを妊娠していると偽ることにする。
ところが、賭博場の経営者でもあるニックは伯爵領継承に意欲を見せず、むしろ彼女に気遣いを見せるのだった……。
期待の新鋭が放つヒストリカル・ロマンスの優品!

読みどころはやはり、気丈なヒロインと、ちょっとへそ曲がりのヒーローの丁々発止のやりとりでしょう。出逢った際のボタンのかけちがいが尾をひいて、お互いの意地の張り合いからどんどん事態がドツボにはまっていくのは、まさにロマンスの王道。ほんと、二人とも不器用なんですよねえ……とくにニックが(笑)。
また、本書は「理想の結婚」をめぐる物語でもあります。愛のない結婚を強いられたメレディスと、過去に囚われて愛を信じられないニックが、さんざん回り道をしながら、自らのトラウマを乗り越えてゆく姿は感動的です。
サブキャラたちも魅力的。とくに編集者のお気に入りは、いろいろと問題の多いエレノアおばさんですね(笑)。
ちなみに、著者のサイト(英語)では、思いきり有名女優・俳優の写真を掲げて、メレディスとニックの脳内イメージを挙げておりますので、あとがき記載のアドレスを検索されてみるのも一興かと存じます。
なお、本作に登場する、とある印象的なキャラが次にご紹介する予定のジョーダン作品では主役を張ります。さらにパワーアップした楽しい作品ですので、あわせてご期待くださいませ。

2008年9月30日 21:51 | | コメント(0)

 コナン・ドイル、H・P・ラヴクラフト、ハリー・フーディーニ、そしてヴードゥー女王マリー・ラヴォーが結集して結成された秘密結社……それが「アルカーヌム」だ!

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 時は1919年。
 大英博物館近くで起こった交通事故から、すべてははじまります。
 事故で死んだのは、神秘学の巨人。
 彼の補佐役として、欧州諸王が集まる秘密会議に出席した経験もあるドイルは、その陰に隠された大事件を察知。
 かくしてドイルはアメリカにわたり、アルカーヌムを再結集しようとするのですが、若き悪魔学の泰斗ラヴクラフトは、被害者の背骨を抜き取るという残虐な猟奇連続殺人の容疑者として収容されているのでした……

 アルカーヌムのメンバーだけでもすごいのですが、英国軍需大臣チャーチル、パルプ誌「スリル・ブック」編集長ライト、新聞王ハーストといった人物たちがつぎつぎと登場し、ストーリーに重要な役割を果たします。
 なかでも重要な鍵を握るのは、魔導師アレイスター・クロウリイ。
 これらの人物がからみあいながら、綿密かつ壮大なオカルト世界が描かれていきます。
 しかも、謎また謎、アクションに継ぐアクションという見事なエンターテインメントに仕上がっているのです。
 懐疑的なかたは、訳者・大瀧啓裕氏による詳細な解説をお読みください。

 そんな小説を書いたトマス・ウィーラーは、長くハリウッドで活躍してきた脚本家。
 その才能が一気に開花した本作品は、ランダル・ウォレス監督で映画化が進行中です。
(編集部・T)

2008年9月30日 21:01 | | コメント(0)

 10月30日発売の扶桑社海外文庫は、以下の3点です。

●扶桑社ミステリー

 ロバート・ウォーカー『女検死官ジェシカ・コラン 肌に刻まれた詩』瓜生知寿子/訳
(大好評シリーズ最新刊。被害者の背中に詩を彫りつける殺人鬼との死闘)

 クリストフ・シュピールベルク『陰謀病棟』松本みどり/訳
(謎の黄疸患者の死に隠された秘密とは? ドイツ発の医学ミステリー)

●扶桑社ロマンス

 ジェニファー・セント・ジャイルズ『竜ひそむ入り江の秘密』上中京/訳
(好評既刊『禁じられた城の秘密』につづく、注目のヒストリカル・ロマンス第2弾)

2008年9月19日 12:25 | | コメント(6)

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