2008年12月アーカイブ

 扶桑社ロマンス・ファンのみなさまにお知らせです。

「扶桑社ロマンス通信」を開設しました!

 扶桑社ロマンスの最新情報・関連ニュースなどをいち早くお届けします。

 読者のみなさんとの窓口にしたいと思っておりますので、これまで以上にご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。(編集部・T)

2008年12月25日 12:16 | | コメント(2)

 扶桑社のデヴィッドスン第1弾は、『チベットの薔薇』でした。

59405250.jpg

■オンライン書店で購入する
amazon7&Y楽天ブックサービスbk1

 チベットで消息を絶った弟の行方を追って、現地におもむいた美術教師が経験する、驚異に満ちた冒険……
 というと、よくある感じかもしれませんが、じつは本書の真の語り手は、出版社に勤めるライオネル・デヴィッドスンという人物。
 彼が、美術教師の手記を入手し、著者を追うというプロセスが、チベットでの冒険と並行して進められていくのです。

 しかも、舞台となるチベットは、1950年当時で、中国侵略を受けるまっただなか。
 歴史的背景と、幻想味あふれる虚構を絶妙に組みあわせた、デヴィッドスンならではの冒険小説です。

 おかげさまで、好評を得て3刷。
 翻訳ミステリーが低調な昨今では、ほんとうにうれしい話です。
『大統領の遺産』ではじめてデヴィッドスンを知ったかたは、こちらもぜひどうぞ。(編集部・T)

2008年12月22日 11:17 | | コメント(0)

 この人は、まさに生きる伝説というべき作家ではないでしょうか。
 寡作ながら、新作が出版されるたびに、その質の高さで注目され、CWAゴールド・ダガーを3度受賞、さらにグランド・マスター賞も受賞した名匠ライオネル・デヴィッドスン
 本書『大統領の遺産』は、彼が1976年に発表した作品で、当時のデイリー・テレグラフは「本年度ベストを超える作品」と評しました。

cover1.jpg

■オンライン書店で購入する
amazon7&Y楽天ブックサービスbk1

 タイトルにある「大統領」とは、イスラエル初代大統領ハイム・ワイツマンのこと(カバーの左上に飾られている写真がご本人)。
 ちなみに原題は「The Sun Chemist=太陽の化学者」で、これも彼を指すのですが、ここからもわかるとおり、ワイツマンはもともと国際的に活躍していた化学者でした。
 そんなワイツマンが、じつは石油にかわる物質の精製を研究していたら……というアイディアから、デヴィッドスンは彼一流の虚実の皮膜を突く巧妙なミステリーを作りあげます。

 今回の語り手は、ロシアから英国への亡命者の息子で、現代史研究家のイゴー・ドゥルヤノフ(例によって、肉体的にそう強いわけではなく、女に弱い)。
 ワイツマンの書簡集の編纂にたずさわっている彼が、石油代替物質精製の謎にせまっていく過程が、物語の核となります。
 書簡や記録を読み解いていくスリルは、まさに暗号解読ミステリーさながら。
 そして後半は謀略小説的な展開を見せ、証拠書類をめぐる攻防と犯人探しへとストーリーがシフトしていきます。

 いまさら70年代の小説を出すと、「また扶桑社のアナクロ路線か」と思われるかもしれませんが、中東や石油や代替エネルギーをめぐる情勢はまさに現代的な課題であり、いま読むにふさわしいテーマではないでしょうか。
 編集側としても、ほんとうに楽しい仕事でした。
 おなじように、みなさまにも楽しんでいただけるとよいのですが。(編集部・T)

2008年12月22日 11:11 | | コメント(0)

 景気悪化の話がいよいよのっぴきならないところに来ていますが、海外の出版界は、さらにひどい状態です。
 大手がつぎつぎとレイオフの大なたを振るい、連日そんなニュースばかり。
 こんどはいったいどこ? という感じです。
 あちらの会社は、ほんとうに「明日から来なくていいよ」というやりかただそうですから、身が縮みます。

 10月中旬、フランクフルト・ブックフェアに参加したのですが、ちょうど直前にアイスランドの銀行破綻があって、ヨーロッパはちょっとしたパニック状態でした。
 ドイツや英国の権利者に状況を聞くと、「この先、ほんとうにどうなるかわからない」と不安そうでしたが、アメリカ人はそれほど深刻ではなかったんですよ。
 当時は、リーマン・ブラザースのニュース程度でしたから、他人事の感じが強かったのかも。

 それが、わずか2カ月でこんなことに。
 最近驚いたのは、Ten Speed Pressという版元が、出版をやめてしまうという話。
『あなたのパラシュートは何色?』という世界的なベストセラーがあり、料理本なども多い出版社です。
 今年のフランクフルト・ブックフェアでミーティングしたときも、「扶桑社の料理の本をアメリカで出版できないか検討したい」と言っていました。
 会社がなくなるなんて、思ってなかったでしょうね。

 暗い話で、すみません。明日はわが身か。

2008年12月17日 10:09 | | コメント(0)

 扶桑社海外文庫、2009年1月30日刊行予定は、以下の2点です。

扶桑社ロマンス

 ノーラ・ロバーツ『輝きのレッド・リリー』安藤由紀子/訳
(大好評〈ガーデン・トリロジー〉完結編。あの謎も解決されます!)

 バーバラ・ピアス『汚された令嬢』文月郁/訳
(ロマンティック・タイムズ官能ヒストリカル・ロマンス賞受賞作家です)

 ミステリー・ファンのみなさまには、新刊をお届けできなくて、すみません。(編集部・T)

2008年12月16日 12:30 | | コメント(2)

先日発表された原書房さんの『2009本格ミステリ・ベスト10』の海外部門で、弊社刊行の『ケンブリッジ大学の殺人』が6位に入選いたしました! パチパチ!

kenburige.jpg


本書は、編集者としてもとても思い入れの深い本です。とくに中盤の論理構築の精緻さは格別のもので、そこを読むだけでも十分ご購入いただく価値はあると思います。
鮎川哲也『黒いトランク』あたりでしびれた人にはこたえられない作品ではないでしょうか。

弊社からは、本格ミステリは年一、二冊程度しか刊行されておりませんが、読者のみなさまおよび、投票いただいた識者のみなさまの温かいご支持をいただき、ここ4年連続「本ミス」のベスト10に選んでいただいております。本当にありがたい思いでいっぱいです。

ちなみに2009年も、数本の本格テイスト作品(ギジェルモ・マルティネスの新作含む)と、未訳の古典本格発掘を計画中です。
今後とも、本格の火をたやさぬよう、古典・新訳含め、良作を精選してお届けしていく所存でございますので、なにとぞ変わらぬご愛顧のほどをお願いいたします! (編集Y)

以下、一応過去3年の「本ミス」入選作をご紹介しておきますので、未読の方はこの機会にぜひお手にとってみてくださいね。

2006年度 『悪女パズル』パトリック・クェンティン(2位)
2007年度 『オックスフォード連続殺人』ギジェルモ・マルティネス(4位)
       『奇術師の密室』(7位)
2008年度 『切り裂かれたミンクコート事件』(4位)

2008年12月 9日 17:30 | | コメント(2)

『禁断のブルー・ダリア』につづく、ノーラ・ロバーツ〈ガーデン・トリロジー〉第2弾です。

black_rose.JPG

■オンライン書店で購入する
amazon7&Y楽天ブックサービスbk1

 今回のヒロインは園芸センター〈イン・ザ・ガーデン〉の経営者ロザリンド(ロズ)・ハーパー。
 南部の名家ハーパー家の令嬢として生まれ育ったロズは、若くして未亡人となってしまいます。
 残された三人の息子を女手ひとつで育て上げた彼女は、同時に広大な敷地有する先祖伝来のハーパー邸を守り抜いてもきた逞しく、しかも美しい女性です。

 前作『禁断のブルー・ダリア』で「はじめて会ったとき、歳を重ねたら彼女のようになりたいと思った」、とステラに言わしめた女性に憧れを抱かせるような女性。
 そんな彼女が恋に落ちます。五十歳目前のロズが、心をときめかせて恋の深みにはまってゆきます……。(編集部・N)

2008年12月 3日 17:21 | | コメント(0)

ページの先頭へ