2009年1月アーカイブ

 この年末年始には、ヒラリー・ウォーとドナルド・E・ウェストレイクの訃報が届きました。
 とくに、長年活躍し、いまも現役の最前線に立つウェストレイクについては、残念のひと言です。

 これには個人的な思いもありまして、じつは2002年にウェストレイクに会ったことがあります。
 ニューヨークのブックフェアに自腹切って行った際、夜に市内で行なわれた、ある出版社のパーティ会場でのこと。
 壁に並べられた椅子に座っている老夫婦が、夫人同伴のウェストレイクだったのです(出席者は胸に名札をつけていたのです)。
 すでに酒が入っていたのか、赤ら顔の好々爺といった雰囲気を漂わせていましたが、やさしそうな目つきながらも、その奥の眼光は鋭い感じでした。
 こちらもすでに酔っていたので、勢いで話しかけました。
 それでなくてもへたな英語で、懸命にあなたのファンだと訴えたはずですが、どうも、よく覚えてない(泣)。
 日本で最新刊だった『斧』の話をしたはずなのですが...

 しかし、こんなにミステリー・ファンに好かれた作家もめずらしいのではないでしょうか。
 扶桑社では、『ニューヨーク編集者物語』という業界内幕小説がありましたが、これももはや出庫できない状態で、残念です。

 とはいえ、ウェストレイクの企画は1本準備しています。
 本筋の小説ではなく、夫人と合作のミステリー・クイズですけども。
 出版はすこし遅れるかもしれませんが、ご期待ください。(編集部・T)

PS
 ロサンゼルス・タイムズに出た追悼記事によると、ウェストレイクはエリザベス・テイラーの伝記まで書いていたんですって。

2009年1月 7日 16:07 | | コメント(0)

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