扶桑社海外文庫の翻訳ミステリーを楽しみにしてくださっている皆様、こんにちは。
ロマンスブログが分家して、扶桑社ミステリー専用のブログになったのを機に、編集長からのゆるしを得て、こちらで日本文庫の枠ではありますが“昭和ミステリ秘宝”のご紹介をさせていただくことになりました。
もともとこのシリーズは、“絶版復刻”の謳い文句のもと、日下三蔵・杉江松恋両氏が解説を交互に付す形で、2000年10月の『真珠郎』(横溝正史)『なめくじに聞いてみろ』(都筑道夫)を皮切りにスタートしたものです。
その後、10年間で20数冊が刊行され、長くミステリマニアの皆様の熱いご支援を賜ってまいりました。なかでも『どぶどろ』(半村良)は、出したこちらも驚くほどの好セールスを記録し、いまも途切れなく売れ続けております。ほんとうにありがたいことです。
先日亡くなられた泡坂妻夫さんの『斜光』『黒き舞楽』も、現状“昭和ミステリ秘宝”でしか読むことはできません(『斜光』のタイトルで合本として刊行されています)。抒情味とミステリ性の融合した泡坂さんの中期を代表する傑作。たいへん申し訳ないことに残部にあまりゆとりがありませんが、今のうちにご注文いただければ確実にご入手いただけると思います。

2006年末にぽつんと『横溝正史翻訳コレクション』を出して以降(ああ思い出した。映画「犬神家の一族」の公開に合わせて会社を言いくるめて出版にこぎつけたんでした…笑)、しばらく滞っていた本シリーズですが、2008年は久し振りに何点かの刊行を実現することができました。名づけて“昭和ミステリ秘宝”犯罪小説篇
ここでは、当初“昭和ミステリ秘宝”枠で企画されていた『紳士同盟』(2008年6月刊行)、『紳士同盟ふたたび』(8月刊行)の2作品と、『東京夢幻図絵』(10月刊行)、『贋作ゲーム』(12月刊行)、および今月末に発売される『ふしぎの国の犯罪者たち』を順次ご紹介していきたいと思います。
編集者にとっても思い入れの深いシリーズで、ついつい長ったらしくなってしまい恐縮ですが、しばらくお付き合いいただけると幸いです。(編集Y)

2009年2月 9日 15:55

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