5月30日発売の扶桑社ミステリーの新刊は、書店員さん・出版関係者・本を愛するすべての人にお薦めの、すてきな小説です。

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 ヒロインのエンジェルは、街の小さな本屋さんで働いていましたが、オーナーが書店経営に絶望して店を閉めたため、失業してしまいます。
 小説家志望の恋人が探してきてくれたのが、出版エージェントの仕事。
 エージェントとは、作家の代理として出版社との交渉を引き受ける重要な業種。
 最近は日本でも、ボイルドエッグズアップルシード・エージェンシーなどがこの業務に進出しています。
 さて、エンジェルが就職したのは、すばらしいベストセラーを連発しているエージェントなのですが、ここの女性社長が強烈なキャラ(このへん、『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせるおもしろさです)。
 そんななかでも、愛書家のエンジェルは、持ち前の力量を発揮して、有力な新人の原稿をつぎつぎに発掘していきます。
 ところがそこへ、あやしい投稿原稿が届きはじめます。あきらかにエンジェルをモデルして書かれた、悪意ある小説です。
 いったい誰が、なんのために……そして小説の中では、ついに殺人が!

 このブログの読者のかたなら『匿名原稿』(スティーヴン・グリーンリーフ)を思いだされるでしょうが、あちらが外からの視点で出版界を描いたのに対し、こちらは中から見つめます。
 本が生まれる現場を舞台に、女性の奮闘を描く、とっても楽しい小説です。

 オビには、こんな賛辞を引きました――
「もしあなたが出版界にすこしでも興味があるなら、必読。絶対この業界が好きになる」
(編集部・T)

2009年5月21日 17:23

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