2009年05月08日
【新刊案内】

日本SFの名作が帰ってきた!


 扶桑社文庫には、〈昭和ミステリ秘宝〉というシリーズがあり、埋もれた名作を発掘していますが、今回は新たな試みとして、SFの復刊に踏みきりました。

 まずは、筒井康隆『馬の首風雲録』光瀬龍『多聞寺討伐』が登場。

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『馬の首風雲録』は、筒井康隆氏の第2長編。
 馬頭星雲の惑星を舞台に、犬型宇宙人たちの戦乱と、それに巻きこまれていく行商人の婆さんと4人の息子たちの運命を描きます。
 ほぼ30年ぶりぐらいに再読したのですが、あらためてそのすばらしさに感銘を受けました。
 ストーリーテリングと構成の妙。著者が「『戦争』というテーマの、一種のコラージュ」と語るとおり、散りばめられた先行作品の影響を読みとる楽しみ。そして、作中にこめられた、著者自身の個人的な思い。
 じつにさまざまな読みかたができる名作です。

『多聞寺討伐』は、『百億の昼と千億の夜』をはじめとする宇宙SFで知られる光瀬龍の、もうひとつの重要な作品群である〈歴史SF〉を集めた名作選。
 奇怪な事件が頻発する山寺へ向かった武士団を待ち受ける、この世のものならぬ地獄図を描く表題作、浮世絵界を舞台にタイムパトロールたちの活躍を描いた「歌麿さま参る」をはじめ、戦記もの、捕物帖、剣豪小説、世話ものなど、さまざまな形式を借りて書かれた時間SFを収録しました。また、雑誌掲載のまま埋もれていた「大江戸打首異聞」を初収録。
「COMICリュウ」誌上で『夕ばえ作戦』のコミカライズを進めている押井守氏の特別メッセージ付き。

 いやあ、これほどの名作たちが入手困難だったとは。

 6月30日には、梶尾真治のユーモア宇宙SF集『ゑゐり庵綺譚』を発売の予定。
 これらの成績次第で、今後のシリーズ継続が可能になりますので、編集部としてはその意味でも、ぜひご支援をお願いする次第です。(編集部・T)


投稿者mystery: 10:19

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