業務とは関係ない話です。

 知りあいのエージェントさんから教えてもらったニュース。
 まるでミステリーみたいなので、ご紹介しようと思います。

 ロシア・サンクトペテルブルクで、専門学校の校長ケルメン・ボサンゴヴァさん(38歳・女性)が殺害されました。
 車内で何者かにナイフで刺された模様で、警察は雇われ殺し屋による犯行と発表。
 ボサンゴヴァさんには子どもが2人いるうえに、妊娠8カ月だとのこと。
 学校関係者は驚きと悲しみにつつまれました...

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「ニューヨーク・タイムズ」が伝える現地のTVニュースから
左がボサンゴヴァさん


 ところが翌日、ボサンゴヴァさんが、いつものように学校に出勤!?
 警察は、じつは事件はフェイクで、校長殺害を計画していた犯人を逮捕するために仕組んだものだったと公表したのです。

 警察によると、従来から学校内では横領や詐欺が横行していたといいます。
 ボサンゴヴァさんが、徹底的な経理の透明化に乗り出したため、不正の中心人物だった副校長のルーキン氏が、身の安全をはかるため、校内の管理人2人にボサンゴヴァさんの殺害を依頼。
 この2人が殺し屋を見つけて依頼したまではよかったのですが、じつはこの男が警察の情報屋だったことから、計画が発覚しました。

 そこで警察は、殺人劇を実行。
 ボサンゴヴァさんが、校内の駐車場で車に乗りこんだところへ、犯人役の男がやって来て、ナイフで何度も刺す真似をします。
 ボサンゴヴァさんは、用意した血糊を体にかけ、友人(この人も共演者)が彼女を病院に搬送。
 警察は、この事件で副校長ルーキン氏と管理人2人を逮捕しました。

 ――ロシアでは、警察がマスコミに干渉するのがふつうで、ウソの情報を書かせて捜査に利用する手は日常的に行なわれているのだそうです。
 犯罪者を捕まえられるんだからいいじゃないか、というのが警察側の理屈。
 この事件でも、べつにここまでやらなくても、たんに校長が殺されたという記事を出させればじゅうぶんだったのでは、という話も。
 じっさい、ボサンゴヴァさんによると、怖い思いをしてまで殺される役を演じたのに、事件の目撃者はいなかったという。

 ここまででも、かなりおもしろい話ですが、ところが事件にはもうひとひねりあります。

 逮捕された副校長のルーキン氏は、じつはこの学校の創立者で、彼の妻は最初の校長をつとめていました。
 この妻は、すべてを手配してボサンゴヴァさんに校長の座を譲ってやったのに、彼女が学校の実権を掌握するためにルーキン氏を放逐しようとして、この事件をでっちあげた、と主張しているとのこと。
 白黒逆転?

 当のボサンゴヴァさんは、明言を避けています。
 校長になってから、経理上の齟齬があることに気づき、それを正そうとしただけだと言うのですが、副校長が実際に殺害計画を進めていたかどうかについてもわからないと答え、それを決めるのは警察だとしています。(編集部・T)

2009年6月18日 11:25

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