2009年12月アーカイブ

 テクノ・スリラーの第一人者スティーヴン・クーンツが、9.11後の世界に送る新たな作品が、いよいよ登場します。

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 主人公ジェイク・グラフトンは、クーンツのデビュー作『デビル500応答せず』以来、一貫して描きつづけてきた海軍軍人。
 ヴェトナム戦争での名パイロットだったグラフトンも、現在は海軍少将としてテロリスト対策に追われる毎日。
 そんな彼に、旧知のロシア情報局高官イリンから、驚くべき情報がもたらされます。
 ロシア軍人が、自国の核ミサイルの弾頭部分4発を極秘裏に売却、それがある危険な組織によって、米国内に持ちこまれようとしている――というのです。
 テロリストを水際で食い止めることにも失敗しているアメリカが、どうやって核を止められるのか? どうすれば国内での核爆発の悪夢を阻止できるのか?
 大統領の密命を帯び、消えた核を追う任務を負ったグラフトンは、重大な決意を胸に、失敗の許されない任務にあたるのですが……

 謀略が謀略を呼び、息をつかせぬアクションが連続する冒険巨編。
 全米で絶賛を浴びた、クーンツ入魂の自信作です。

 前作『原潜〈アメリカ〉強奪』をお読みいただければ、今回の作品の背景がさらによくおわかりいただけると思います。
 未読のかたは、ぜひどうぞ。こちらも傑作ですよ!(編集部・T)

2009年12月23日 12:00 | | コメント(0)

 今年7月に発売した『アトランティスを探せ』が、すこし時間がかかったとは言え、重版が決定しました。
 一般への宣伝活動をあまりしていない文庫が、きちんと読者のみなさんに支持されているというのは、ほんとうにありがたいことですね。

 本書は、国連の海洋調査機関の面々が、海底探査によってアトランティスを探し、そこにある危険な人物が介入して、危機また危機の連続になるという物語です。

「歴史ネタと海洋アクションってことは、クライブ・カッスラーの亜流でしょ?」と思われるかたも多いかと思いますが、えーと、そうですよね、いかにもそんなふうに作っていますから、あたりまえですね。
 しかし、「ミステリマガジン」09年10月号でも、

「似ているところはたくさんあるけれど、これは決してダーク・ピットの代替品なんかではない。カッスラーの大ボラを愛しながらも、その歴史にかかわる部分の掘り下げ具合を物足りなく感じていた方にはおすすめの、歴史的な発見に主軸を置いた別種の作品なのだ」(古山裕樹氏)

と評されたとおり、じっさいに海洋考古学者である著者が、徹底的な歴史的検証を行ないながらアトランティス伝説の真実を展開してみせた、野心作なのです。
 再三申しあげるとおり、「アトランティス」といっても、オカルト色はいっさいなし。知的冒険心にあふれた、歴史ミステリー×冒険活劇です。(編集部・T)

2009年12月22日 11:30 | | コメント(5)

ロバート・ウォーカー 瓜生知寿子/訳
『女検死官ジェシカ・コラン 死を呼ぶ聖句(Unnatural Instinct)』上・下
定価各790円(税込)

 FBI検死官ジェシカ・コランの活躍を描くシリーズも、今回で9作め。

 女性判事が誘拐され、気づいたときには腐りかけた死体に全裸で縛りつけられていた! その死体は、彼女が死刑判決を下し、執行された男のもの。父親が死刑になった息子の望みをかなえようと、判事を誘拐したのです。
 手がかりが少ないなか、判事の行方を追うジェシカ。そこに、おなじみ心霊捜査官キム・デジナーの危機がからみ……

 サイコ・ミステリーの到達点というべきシリーズの最新作です。

2009年12月22日 10:34 | | コメント(0)

Kirkus Review」は、アメリカで長年出版されている書評誌です。
 書評の雑誌といっても、日本人が想像するものとはすこしちがい、出版される前の本の批評がならんでいるのです。

 海外では、出版の数ヵ月前からプロモーション活動が行なわれるのがふつうです。
 再販制度がある日本の出版界とちがって、海外では書店は個々に仕入れをしなければなりません。すなわち、出版社から本を買い入れるため、書店は出版前に作品の内容を見きわめる必要があるのです(日本では、書籍は委託販売が主なので、書店が卸価格で本を買うといったことは原則的にないわけです)。
 その判断の助けになるのが書評誌です。出版前の本の書評が載っていますから、それを読んで、自分の店での仕入れ具合を決めるわけです。
 もちろん書店以外にも、図書館や、わたしたちのように翻訳すべき作品を探している出版社や、映画化すべき作品をいち早く押さえたい映画会社にも有益な情報源になります。

 そのなかでも「カーカス・レビュウ」は、書評がきびしめであると言われてきました。
 きびしい評価をするということが、逆に書評誌としての信頼につながる側面があったのです。
 みなさんも、翻訳書で海外での書評が引用されているときに「カーカス」の名を目にすることがあるのではないでしょうか。

「カーカス」が売りに出されているという話は聞いていましたが、買い手がつかなかったため親会社が廃刊を決定。年末までに全員が会社を離れるということになったそうです。

 しかし、老舗の「カーカス」がなくなるとは!
 業界誌のトップ「パブリッシャーズ・ウィークリー」も同様に親会社が引き取り手を探しているはずですが……(編集部・T)

2009年12月11日 10:18 | | コメント(0)

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