ローラ・リップマン、といえば、テス・モナハンのシリーズや単発のサスペンスなど、日本でも10作以上が邦訳されている人気作家ですが、彼女の新作がちょっとした話題になっています。

 最新作 I'd Know You Anywhere は、アメリカで8月17日に発売されたのですが、最初の5日間の売れ行きを見たところ、e-book版の部数がハードカバー版をうわまわったというのですね。

 ハードカバーが4000冊売れたのに対し、e-book版は4739。
 版元のHarperCollinsの担当者によると、最初の1週間でe-bookのほうが売れた本ははじめてだそうです。

 つまり、ほかの本はまだそこまでの事態にはなっていないということでもありますが、では、この本の場合、どうしてそんな結果になったのか。

 さきほどの担当者によると、書評のおかげではないか、とのこと。
 よい書評が出ると、e-bookの売れ行きのほうがすばやくのびるのだそうです。
 どうやら、書評を見た読者が、いますぐ読みたい、と思い、より早い手段としてデジタルを選ぶのではないか、というのですね。
 本を買おうとすると、書店へ出かけて買うか、ネットなら配送を待たなくちゃいけないわけですから。

 なるほど、これは、納得しやすい説明です。
 つまり、リップマンの今回の作品も、いい書評が出たわけですね。

 ちなみに、アメリカの大手の出版社では、現在のところe-bookのシェアは、全体の収入の8%とのこと。1年前には3~5%だったので、パーセンテージでは倍近くのびていることになります。
 2012年末には、この割合が20~25%に増加しているのではないかと見こんでいるそうです。

2010年8月30日 09:47

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