謀略小説で知られるアメリカの作家ヴィンス・フリンが、ブライアン・ヘイグと合作で新シリーズを開始するとアナウンスされました。

 ヴィンス・フリンは、暗殺者ミッチ・ラップを主人公にした『謀略国家』『強権国家』(いずれも二見文庫)が邦訳されていますし、ブライアン・ヘイグも、陸軍法務官ショーン・ドラモンドが登場する『極秘制裁』『反米同盟』『キングメーカー』(いずれも新潮文庫。上下巻)が邦訳されています。
 なかなか豪華なタッグじゃないですか。

 この2人、アメリカではベストセラー作家ながら、日本での紹介は途絶えてしまっていたので、扶桑社で新作を出版できないものかと検討したことがあります。
 ただ、時事的な背景があったり、シリーズ・キャラクターものでもあったりで、二の足を踏んでいたのですよ。
 今回の合作は、ニューヨークシティの対テロ作戦を描くものになるそうです。

 しかし、合作ってどういうふうに書くんでしょうね。

 扶桑社では、リンダ・バーロウ&ウィリアム・G・タプリー『癒しの血族』(品切)という作品がありました。
 ハードボイルド作家タプリーと、ロマンス作家バーロウ(『危険な愛のかおり』新潮文庫など)との共作って、作風がちがいすぎない? という感じでしたが、そもそものきっかけは、家がご近所どうしだったかららしいです。
 そうしてできあがった『癒しの血族』は、伝奇ロマン・サスペンスとでもいうべき作品で、それぞれの作家が単独では書かない類いの小説でしたから、おもしろい試みだったのではないでしょうか。

 その点、今回の2人は、ジャンルもおなじ。
 いい結果を期待しましょう。
 数年後に、日本語で読めるといいですね(できれば、扶桑社ミステリーで)。

 そういえば、カール・ハイアセンも当初は共作でしたね。
 扶桑社ミステリーからは、『さらばキーウエスト』(品切)が出版されていました。おなじ「マイアミ・ヘラルド」の記者同士のチームでした。
(共著者のウィリアム・モンタルバーノは、そののちLAタイムズに移り、1998年にオフィスへの出勤途中で急逝)

 合作というのとはちょっとちがうかもしれませんが、こんな組み合わせもありますよ。

2010年8月 6日 09:47

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