ペイパーバック出版の大手 Dorchester Publishing が、今後は e-book に移行するとアナウンスしました。
 彼らの発表によると...

  *9月以降、ペイパーバックの出版は取りやめる。
  *予定していたぶんは、すべてトレード・ペイパーバック(大版の並製)に切り替える。
  *e-book は予定どおりに供給する。
  *受注に応じたオンデマンド出版を開始する。

 ペイパーバックで予定していたものを、すべて活字を組みかえて(これも古い言いかたですが)、トレード・ペイパーバックに作りかえ、そのうえ営業も再考することになるので、出版まで半年以上のタイムラグができるそうです。
 そこまでしてもペイパーバックを捨てるのか、時代はそこまで来たのか、と思わされます。

 ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によれば、「ロマンス小説ファンは特に電子書籍への移行が素早かった」というのですから、ちょっと驚きです。端末の普及によっては、日本もこうなるのでしょうか。

 もっとも「ウォルマートなど複数の小売り大手からの受注が減ったことなどが響いた」ということですから、再販制度のある日本とは異なる事情もうかがえます。
 トレード・ペイパーバックならば、販路は書店に集中できるわけですね。
 もっとも、本が売れなくなっていることは、日米とも変わらないようですが。

 さらに記事によれば、Hard Case Crimeなどは、ペイパーバックであることに重要な意義があるので、Dorchester を離れようとしているとのこと。
 なにしろHard Case Crimeなんだから、その気持ちもわかるなあ(――と言ってる段階で、やっぱり感覚が古いことを露呈してます)。

2010年8月11日 12:49

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