2010年08月06日 |
【業界ニュース】
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世のなかに、本は何冊あるのか?
「本は何冊あるの?」――まさに、究極のクイズですね。
もちろん、『1Q84』が何百万部だ、とか、そういうことじゃありません。
いったい何種類の本が存在するのか、ということです。
こんな難問に正面から取り組んだのは、そう、Google。
本をスキャンするプロジェクトGoogle Booksのためです。
たとえば、さきほどの『1Q84』であれば、BOOK1、BOOK2、BOOK3の3点と数えるわけです。
これが文庫化されたとすれば、それもそれぞれ1点とする。
あるいは同一の著作でも、序文や解説や注釈などがちがえば、それぞれべつな本としてカウントする。
大きな手掛かりとしては、ISBNがあります(本のうしろにバーコードといっしょに入っている番号)。
しかし、ISBNは1960年代なかばに考案されたので、それ以前の本では追っかけられない。
あるいは、議会図書館(日本なら国会図書館)の分類もありますが、これも書誌的なデータで、じっさいに1冊1冊に対応するわけではない。
...というわけで、Googleが150以上のソースから集めた1次データは、10億点近く。
そこから同じものを消去していって、残ったのは6億点ほどだったそうです。
これが答え?
いやいや、まだまだ。
たとえば、Programming Perl, 3rd Edition(パール言語プログラミング、第3版)という本が46種類のデータから96点検出されたり、ISBNがおなじでも書誌がちがったりと、まあ、さまざまな課題が残されていたとのこと。
そこからさらに、オーディオ、ビデオ、ISBN付きのTシャツ(?)といったものを除いていって、最終的な答えは――
1億2986万4880点
だったそうですよ(2010年8月1日現在)。
日本で書籍が年間8万点ほど出版されていると言いますから、思ったよりもすくないかなあ。
そのうちの、何冊読めるのかしら。
投稿者mystery: 14:19
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