2010年11月アーカイブ

全国のボブ・リー・スワガー・ファンの皆様、大変お待たせいたしました。
スティーヴン・ハンターの新作『蘇えるスナイパー』(上・下)が
いよいよ12月2日(木)に発売になります!

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原題は『I,Sniper』。
伝説のスナイパーとしてのボブ・リーの矜持と、
作中に登場する最新鋭スコープ、iSniper の掛け詞となっています。

冒頭、四件の狙撃事件が発生。
被害者は、映画女優(某有名女優そのまんまのキャラです)、大学教授夫妻、コメディアン。
四人は、それぞれ凄腕のスナイパーによって急所を射抜かれて即死します。
捜査線上には、ヴェトナム戦争の伝説的スナイパー、カールが浮上しますが、
彼もまた自殺とおぼしき状況で発見。一見落着かと思われるなか、この経緯に何か納得できないものを感じたのが、あのFBI特別捜査官ニック・メンフィスでした。
そして、引退生活を送る老英雄ボブ・リー・スワガーの携帯に、捜査協力要請の一報が……。

あとがきで、解説の野崎六助さん(『日本探偵小説論』は大労作でした!さすが!)が、
「長年のハンター愛読者として、折り紙をつけよう。これはベスト・オブ・ベストだ。シリーズの集大成というだけでなく、最高に突出している」と書いてくださっています。

おおお。すげえ。

マジか? と思われる方は、ぜひご一読あれ。
絶対損はさせません。
きっと、眉につけた唾は興奮の熱気で瞬間蒸発することでしょう。

なにせ、これこそは、まさに、読者がハンターに期待するところの、
「スナイパーVSスナイパー」小説なのですから!

少なくとも、ここにいるボブは、日本でチャンバラやってた、ちょっとオッドでファンクなボブではない。
正真正銘のプロフェッショナル。稀代の天才スナイパーがついに帰って来たのです。

追って、編集者の寸感やら、旧作のご紹介など、
ぼちぼちアップしてゆくつもりです(編集Y)。

2010年11月24日 22:08 | | コメント(4)

更新が遅くなってしまいすみません。
すでに店頭に並んでおります、リザ・スコットライン『虚偽証人』(上・下)のご紹介です。
ネルソン・デミル、ハーラン・コーベン、ジャネット・イヴァノヴィッチ……ミステリーのプロたちが認める、リーガル・サスペンスのベストセラー作家の作品が、扶桑社初登場です。


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あらすじはこんな感じです。

念願の司法省にポストを得て、連邦検事補として働きはじめたヴィッキ。ある些細な事件で情報提供者のもとを訪れた彼女は、この家を襲撃した少年たちと鉢合わせに。同行した捜査官が撃ち殺され、妊娠中だった情報提供者も胎児ともども殺されてしまった!
単独捜査に乗りだしたヴィッキは、さらなる苦境を招いてしまう。追いつめられたヴィッキが頼れる相手は、発端となった事件の容疑者である黒人女性リヒーマだ。反発しあいながらも、それぞれの思いを胸に調査を進める女性コンビ襲いかかる、白昼の凶行! 驚愕の真相を掘りあてたとき、最大の危機が2人を襲う――
全米ベストセラー作家、会心のリーガル・スリラー。


スコットラインの邦訳は、なんと6年半ぶり!舞台は、おなじみフィラデルフィア。そして今回のヒロインは、新米の連邦検事補です。
冒頭、いきなり主人公が目の前に銃口を突きつけられるというツカミから、好調なストーリーテリングに乗って、先の見えないミステリーが展開していきます。
イタリア系のヒロインと、美しいアフリカ系女性の凸凹探偵ぶりも楽しく、ベストセラー作家の手腕を堪能できる作品です。こういうエンターテインメントがもっと読まれれば、ミステリーの裾野も広がるはず。
ぜひご一読ください!

2010年11月15日 18:55 | | コメント(0)

 新作出版のおかげで、レナードがあちこちの取材に応じています。

 Publishers Weekly のインタビュウによると、

「先週、取材を2つ受けたが、どちらも電子書籍の質問からはじまった。『待ってくれ。いまでも原稿は手書きなんだ』と言ったら、長い沈黙。質問事項の3分の2は吹っ飛ばしたらしい」

とのこと。

 じっさい、原稿はすべて手で書き、その後、電子タイプライター(!)で打ちこむのだそうで、このスタイルは1950年代から変わっていないんだとか。そうしてできあがった原稿は、編集者をわずらわせることがほとんどなく、ほぼそのまま本になる。
 デトロイトのブルーカラー出身の勤勉なレナードは、毎日6~8時間を執筆に当て、年に1冊のペースで新作を発表。それでも、書くスピードはすこし遅くなっているとのこと。
 そりゃあ、85歳ですからね(ちなみに、いまさらタバコをやめる気はないみたい)。

 書くほうがいそがしくて、最近は本を読む量が減ってるそうですが、マーティン・エイミスの新作は気に入ったといいます。
 いっぽうで、スティーグ・ラーソンは途中で投げだしてしまったそうです。「半分まで進んでも、なにも起こらない」から。

 あいかわらず意気軒昂。いつまでもがんばってほしいものです(それに、新作が日本で読めれば……)。

2010年11月15日 17:26 | | コメント(0)

 11月9日、満を持して発売された本が、犯罪実録として脚光をあびることに!?

 その本は、ジョージ・W・ブッシュの Decision Points
 もちろん、前アメリカ大統領の回想録なのですが、Waging Nonviolence という団体が、この本を書店の犯罪書の棚にならべようという運動をはじめたのです(←このリンクに掲げてある書影はパロディですので、ご注意)。

 彼らは、すでにトニー・ブレアの回想録を犯罪書に分類するという実績を積んでいます(犯罪どころか、ファンタジー棚に置く書店もあるとか)。

 今回のブッシュ本への運動も、マイケル・ムーアが支持したり、ガーディアンが取りあげたり、BBCがラジオで流したり、ついにはロシアの英語ニュース・チャンネルがTVでインタビュウしたりと、注目されてます(むしろ、米国外で?)。
 そのブッシュ氏当人は、あちこちで本のプロモーション中。

『ホワイトハウス・スキャンダル』(抜群におもしろいんですが、残念ながら品切)という本には、大統領をやめたブッシュ・パパがお店で買い物をしたとき、お釣りが自動的に計算されるレジの機械を見て驚愕したという話が出てきます。やっぱり世間とズレてたんでしょうねえ。

2010年11月10日 14:09 | | コメント(0)

 エルモア・レナードが、みずから小説を書く際に課しているというルール10ヵ条をあげています。
 まとめてみると、こんな感じです。

1.長編を天気の描写ではじめるなかれ
 読者は人物をもとめてページをめくるものだ。雰囲気を作るだけなら、そんな描写は不要。

2.プロローグを書くなかれ
 物語の背景を説明するプロローグはいらない。とくに、これから起こることを予告するようなものは。

3.会話の描写には「said」以外の動詞を使うなかれ
 会話は登場人物を描写するものだが、動詞は作家が割りこむ部分である。出しゃばるべからず。

4.「said」を修飾する副詞を使うなかれ
 作家が鼻を突っこんで言葉を使うと、会話のリズムを乱す。

5.「!」はコントロールすべし
 10万語に2~3度しか使うべきではない。

6.「suddenly」や「all hell broke loose」は使うべからず
 これも、作家が流れをコントロールするようにという教え。

7.訛りや方言は控えめにすべし
 やりはじめると止まらなくなる。節度を持って使うこと。

8.登場人物の詳しい描写は避けるべし
 人物は、会話や行動によって感知できるものである。

9.場所や事物について書きすぎるべからず
 描写力があったとしても、物語の動きや流れを阻害する。

10.読者が読みとばしそうな部分は削るべし
 これは1983年に加わったルールだそうです(『スティック』や『ラブラバ』のころ)。言葉をならべたてた長いパラグラフなどが典型。


 まさに、ハードボイルド文体ですね。
 レナードはインタビュウで、もっとも影響を受けた作家として、50年代のヘミングウェイをあげています。

2010年11月 9日 10:34 | | コメント(0)

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