巨匠ジョー・ゴアズの訃報が届きました。
 享年79。
 残念です。

 奇しくも、亡くなった1月10日は、ダシール・ハメットの命日からちょうど50年めにあたります。

 扶桑社海外文庫では、人類学を駆使して「殺人」の根源に迫る野心作『脅える暗殺者』と、50年代を舞台にした『路上の事件』を出版し、「このミステリーがすごい!」をはじめ、各方面から高い評価を得ました。
 とくに後者の『路上の事件』は、ゴアズの自伝的側面も強い、青春ロード・クライム・ノヴェルで、彼を偲ぶには最良の作品ではないかと思います。

 わたしたちにとってはくやしいこともありましたが、その『スペード&アーチャー探偵事務所』が遺作になってしまうのでしょうか。
 まさに、ハメットが築いた道を追った作家生活だったといえますね。

 ゴアズには、DKAシリーズをはじめとする私立探偵小説のほかに、強烈なサスペンス作品群があります(『脅える暗殺者』『狙撃の理由』『裏切りの朝』『野獣の血』など)。
 扶桑社海外文庫では、その流れをくむ Glass Tiger を準備中です。
 出版はもうしばらく先になりそうですが、どうぞお待ちください。

2011年1月13日 12:27

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