隔月でお届けしております扶桑社ミステリー。
今月の新刊は、夏たけなわ、暑い季節におすすめの海洋冒険サスペンス、
ポール・ギャリスン『死の航海』怒濤の上下巻です。


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あらすじはこんな感じです。

スポーツ・トレーナーのジムは老投資家ウィルに雇われ、リオまでのセーリングに同行することになった。平穏な船旅だったが、謎の船の出現で、旅は一転する。ウィルはつぶやいた。「奴らはわれわれの命を狙っている」――
こうして大西洋を舞台に、壮絶なチェイスが開始。急遽ヨットは針路を大西洋の彼方に変更。いったいなぜウィルは追われているのか? どんな秘密を隠しているのか? 
敵の罠はすでにジムを捕らえ、その魔の手は最愛の恋人シャノンにまで迫っていた。ハイテクと権力を駆使する強大な敵から、はたして逃がれられるのか――
アフリカから南米、そして氷に閉ざされた南極圏まで、謀略と裏切りが渦巻く大西洋に展開する決死の追跡劇!

カッスラーが「練達のストーリーテラーだ」と絶賛した本作品は大西洋を舞台に壮大なスケールで描く海洋サスペンスですが、一方で、主人公ジムの“成長物語”としても楽しめます。ギャリスン自身、「物語に必要のない文章は一文もない」と自信を持っている通り、最後の最後まで飽きさせないミステリーですので、ぜひ一読をおススメします。(編集M)

ちなみに「日本初紹介」のポール・ギャリスン。
えーと、誰? 新人? って方も多いかもしれません。

実は某有名作家の別名義なのですね。

その名は――

ジャスティン・スコット

日本で盛んに紹介されていた時期が少し古いので、若い読者の方にはご存じない方もいらっしゃるかも知れませんが、これまで角川文庫や二見文庫、扶桑社ミステリーなどで紹介されているベテランさんです。

特に海洋冒険小説のジャンルでは『シップ・キラー』(角川書店)、『幻の漂流船』(二見書房)など比類ない手腕を発揮するプロ中のプロ(両親は作家ですが、おじいちゃんが船乗りだったんですね)。
扶桑社で出していたのはアマチュア探偵ベン・アボットのシリーズなんですが、皆さん覚えてますか?……『ハードスケープ』『秘密パーティの客』、いずれも今は品切れで申し訳ないんですが。

ポール・ギャリスン名義では、1998年の『Fire and Ice』を皮切りに計5冊が出版されており、海洋冒険小説に特化したペンネームとなっています。
ジャスティン・スコットのHPには、きわめて興味深いペンネーム使用の経緯がまとめられていますので、そのうち当欄でもご紹介するかもしれません。

また、本作は2002年の作品ですが、彼自身は現在に至るまで旺盛な創作活動を示しており、幅広いジャンルで活躍中。
クライヴ・カッスラーとの共作もあって、『The Wrecker』『The Spy』の二作があるのですが、実はこれ、弊社ですでに版権を獲得し、これから一年くらいの間での出版を予定している『The Chase』の続編なんですね。『The Chase』の売れ行き次第ですが、こららもご紹介できると嬉しいです。(編集Y 加筆)

2011年8月 1日 17:13

コメント(2)

Comment

  •  ジャスティン・スコットは J. S. Blazer 名義でコミック・ミステリーを2作発表している。無名当時のスコットについては、木村二郎著『尋問・自供』(早川書房絶版)に詳しい。



    |木村二郎|2011年8月 8日 12:06

  • 木村様 わざわざコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。弊社ブログをご確認いただき、恐縮です。

    Deal Me Out
    Lend a Hand

    の二作品ですね。四つのペンネームを使い分けることになった経緯に関しては、のちほど別項で著者HPの情報を簡単に紹介しておくつもりでございます。

    今後とも、ほそぼそとではあっても弊社からの海外ミステリの紹介を続けていければと考えておりますので、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。



    |編集Y|2011年8月 9日 17:05

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