前巻『予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルー』(ジョン・コリア著)は、志を同じくするファンの皆様にはたいへん喜んでいただけたようで、とても嬉しく思っております。
諸般の都合でひと月伸ばしましたが、本日9月26日に、いよいよ第二巻、『予期せぬ結末2 トロイメライ』が発刊されます! 今回はチャールズ・ボーモント集


traumerei.jpg

■オンライン書店で購入する
amazon7&Y楽天ブックサービスbk1


古くからのミステリー、SFのファンの方なら、チャールズ・ボーモントの名前はご存じだと思います。

あの伝説的な海外TVドラマ『ミステリーゾーン』の脚本を、メインライターのロッド・サーリングについで、マシスンなどとともに執筆した人物で、代表的な作品のいくつかを担当しています。
作家としては、早川さんが出されている『異色作家短篇集』の『夜の旅その他の旅』でご存じの方もいるかもしれません。

ロジャー・コーマンと組んでの映画脚本でも大きな成果を示したほか、前の記事でも紹介したとおり、映画に出演したり、イラストレイターとしても活躍したり、カーレースに血道をあげたり・・・と多ジャンルで才能の発露を見せながら、若くして悲劇的な病に冒され斃れた天才型の作家です。

本書では、既存の個人集二作に含まれない最初期の傑作と晩年の未訳名品を中心に、井上雅彦氏が13篇をセレクト。ほとばしるアイディアと、その多彩な芸風にきっとびっくりされると思います。

掲載作は以下のとおり。

「血の兄弟」宮脇孝雄訳
「とむらいの唄」植草昌実訳
「トロイメライ」村上博基訳
「悪魔が来たりて――?」矢野浩三郎訳
「幽霊の3/3」植草昌実訳
「秘密結社SPOL」植草昌実訳
「殺人者たち」植草昌実訳
「フリッチェン」伊藤典夫訳
「集合場所」植草昌実訳
「エレジー」深町眞理子訳
「変身処置」深町眞理子訳
「老人と森」植草昌実訳
「終油の秘蹟」植草昌実訳

個人的なおすすめは、伊藤典夫先生の名訳で贈る「フリッチェン」。その圧倒的な不気味さは、きっと「奇妙な味」愛好家のお口に合うと存じます。怪物小説の傑作です。

それから、深町眞理子先生訳の二篇「変身処置」と「エレジー」も、『ミステリーゾーン』ドラマ化作中屈指の名品として名高いSF小説。

その他、どれもほんとにすばらしい作品ばかりなので、前からご存じだった方も、いままでボの字も知らなかった方も、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。
このあと、当ブログでは、各作品の読みどころなどを紹介していきたいと思っております!

文庫形態では、本邦初のボーモント傑作選。
ぜひお手にとって、ロアルド・ダールやリチャード・マシスンに勝るとも劣らない、その全貌をお楽しみ下さい! (編集Y)

2013年9月25日 23:30

コメント(1)

Comment

  • いま『予期せぬ結末2 トロイメライ』を読んでいます。
    むちゃくちゃ楽しい本です。
    私は、ボーモントは何か読みづらいという印象を持っていました。
    昔、SFマガジンて「フリッチェン」を読んだ時も、短編集「夜の旅その他の旅」「残酷な童話」を読んだ時もそうでしたが、わかりやすい話なのに文体になじめない…そんな気がしました。
    この本もそれを覚悟して読み始めたのですが、実に読みやすく、あれっと思ったほどです。
    眼が悪くて一日に1~2編ぐらいしか読めませんが、ゆっくりと読ませていただきます。
    これからの「予期せぬ結末」シリーズに期待してます。
    シオドア・コグスウェル、ジェローム・ビクスビィ、アーサー・ポージスといった作家の短編集を検討していただけませんか。、



    |ホシズル|2013年10月20日 17:50

コメントする

ページの先頭へ