2017年3月アーカイブ

お待たせいたしました!! 本日、ついに発売!!

スティーヴン・ハンターボブ・リー・スワガー・シリーズ最新作『Gマン 宿命の銃弾』(上・下)をお届けいたします。

 

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 前作が『我が名は切り裂きジャック』(上・下)とノンシリーズ作品だったこともあって、2年ぶりのシリーズ新刊となります。

諸般の事情で・・・・、なんと世界最速発売でございます!

欧米諸国に先んじて、日本のファンの皆様にハンター最新刊をお届けできる喜び!(別にそれを目指していたわけでは全然なかったのですが・・・結果的にそうなりました!)

 

出だしのあらすじは、こんな感じです。

 

アーカンソー州にあるボブ・リー・スワガーの地所の造成地から、

祖父チャールズの遺品と思われるコルト45と紙幣、謎の地図、

金属製の部品、そして1934年のみ用いられたFBIの前身、

司法省捜査局のバッジが発見される。

ジョン・デリンジャーやベビーフェイス・ニルソンといった

名うての悪漢が跋扈した時代に、当時、ポーク郡の保安官

だった祖父は、どうやら捜査局の捜査官(Gマン)に協力して、

アウトローたちを狩り出す任務に従事していたらしい。

自らのルーツでもある祖父の謎に満ちた事績を追うべく、

ボブは調査を開始する!

 

今回の真の主役は、なんとボブ・リーの祖父、チャールズ・F・スワガー。

 

ディープなシリーズ・ファンの方なら、あっと思うことでしょう。

そう、実はチャールズ・F・スワガーは、本シリーズに初登場というわけではありません。

ボブ・リーの父アールが主人公をつとめた『悪徳の都』(上・下)でも、ちょっとだけ(でも重要な役どころで)名前が出ていた人物なんですね。

 

このたび、初めて、そのチャールズが本格的に登場します。

こうして、「スワガー・サーガ」は、「親子三代の物語」から、「親子四代の物語」へと、さらなるバージョン・アップを果たすことになります。

銃器に愛された特別な漢たち――スワガーの血脈を通じて、アメリカという国家の歴史を語り、戦争史、精神史を語る壮大なる叙事詩。それが「スワガー・サーガ」。

ハンターは、ここに「祖父」を組み込むことで、その射程範囲をさらに過去へと遡及させたのです。

 

チャールズ・F・スワガー。

信頼される保安官(ザ・シェリフ)。凄腕のガンファイター。

そして、謎を遺したまま不遇な最期をとげた男。

彼の秘められた「大仕事」とはなんだったのか? そして、なぜ彼はすべてのFBIの記録から抹消されることになったのか・・・?

 

本作で、スティーヴン・ハンターは1934年という特別な年に焦点をあてます。

1934年。アウトローたちが束の間の悪の光芒を放ち、そして一瞬で燃え尽きていった画期となる年。

ボニー&クライド、〈パブリック・エネミー・ナンバー・ワン〉ジョン・デリンジャー、ベビーフェイス・ネルソン・・・。名うての銀行強盗たちがアメリカ全土を荒らしまわり、創設間もないFBIの前身である捜査局が、彼らを追いかけたマンハント(人狩り)の年。

このアメリカ史上類を見ない、善悪の攻防と銃撃戦に彩られた硝煙ただよう時代のただなかに、ハンターはチャールズを送り込みます。

実際、本作の登場人物は、チャールズ以外、ほとんど実在の捜査官であり、実在の犯罪者です(その動向や最期も概ね史実にそっています)。

『第三の銃弾』、『スナイパーの誇り』など、痛快アクション小説の枠組みを保ちながらも、歴史に対する深い洞察と実地研究を実証的に作品内に反映させてきた、近年のハンターらしい内容といえるでしょう。

 

1934年をハンターなりの解釈で活写するという歴史小説的趣向。そこに掛け合わされたのは、ウェスタンを祖型とする男たちの熱い友情と闘争の物語でした。

本作には――ボブ・リーはさておくとして、チャールズ以外にもうひとり、主役と呼びうる登場人物がいます。彼こそは、ベビーフェイス・ネルソンこと、レスター・ギリス

当時、もっとも危険な犯罪者と目された冷徹な狂犬(でも愛妻家)の姿を、ハンターは生き生きと描き出してゆきます。偶像化することなく、リアルに、醒めた筆致で。

チャールズ・スワガー Vs ベビーフェイス・ネルソン。本書の中核にあるのは、この二人の壮絶な戦いです。

そう、ここではハンター作品の中核的な要素といえる「ウェスタン」の本質――「追う者と追われる者」「狩る者と狩られる者」のドラマが展開されているのです。

 

そして、なんといっても〈スワガー・サーガ〉最大のお楽しみは、細緻な銃器描写と圧巻のガン・アクション。本作でも、皆様のご期待にがっつりこたえてくれます!!

時代設定上、スナイパーライフルこそあまり登場しないですが、今回かわりに活躍するのがコルト・ガバメントトンプソン・サブマシンガン(トミー・ガン)。特に後者はこの時代を象徴する銃だといえます。

ネルソン(レス)が愛用するのは、改造マシン・ピストル

 

「なんでもないさ、おまわりさん」そう言って、彼は発砲した。

当然ながら、銃は彼の意志に逆らおうとした。小さすぎ、軽量すぎるため、二二口径のハードボールを立てつづけに発射する反動に耐えられないからだ。瓶から悪鬼が飛びだしたかのような銃口炎があがり、超高速で前後するスライドの反力によって銃口の向きが絶え間なく不規則にずれるために、その閃光は狂ったように空のほうへ向かおうとし、銃が熱い空薬莢を右側に排出しながら弾薬をむさぼってゆくにつれ、銃口の向きは上へ、右へとそれていこうとした。右側から熱い空薬莢が立てつづけに排出され、飛行の頂点に達して落下していく。だが、彼はミスター・レブマンが防塵蓋に溶接したフロントグリップを左手でがっちりと握って、パトカーへ着実に連射を浴びせていった。すべての弾丸がガラスをつらぬくか、ひび割れさせるか、粉砕するかとなり、ふたつの人影が銃弾に引き裂かれて、跳ねあがり、よじれ、震える。

すぐに、ことは終わった。マシン・ピストルは一秒足らずで弾倉の全弾を食いつくしただろう。硝煙の甘い香りがレスの鼻をくすぐり、彼は媚薬を嗅ぐようにそれを吸いこんだ。もっとほしい。なんていいにおいなんだ。煙をあげるオートマティック銃を意気揚々と構えている自分が、ひどく颯爽とした男であるように感じられた。自分はこういう瞬間をおおいに愛し、それを味わうために生きているのだ。こいつは本当に最高だ!(上巻p281-282より)

 

一方、チャールズはコルト45をもっぱら携行しています。

 

 動いている人影のやや上方に狙いをつけたとき、チャールズの心に備わっている機構が作動して、いまだと告げ、同時に拳銃を発砲した。銃声と閃光があがり、反動で銃口は跳ねあがって、空薬莢が飛ぶ・・・チャールズは一発撃っただけだったが、相手のギャングは半秒間で十発を立てつづけに撃ち、銃口から白熱した閃光が一本の筋となって噴出した。連射された銃弾が地面に当たって、砂煙が宙にたなびく。みごとに一列に並んだ着弾点から、つぎつぎに砂塵が舞いあがったが、こちらに命中した弾は一発もなかった。まだ撃ち始めたばかりだし、あとは照星を合わせればいいだけのことだ。これで三度めの調整となる――体ふたつと四分の一分上方、身体半分前方――に照星を合わせたところで発砲すると、その直後、狙った男が被弾したようによろりとあとずさるのが見えた。(上巻p284より)

 

どうです? いつものハンターさんですよね!

 

と期待も高まったところで・・・、他にもいろいろご紹介したいこと、語りたいことがたくさんあるのですが、まずはいったんここまで。『Gマン 宿命の銃弾』(上・下)。全国書店にて本日発売です。ぜひご一読ください!(編集Y)

  

 

2017年3月29日 10:09 | | コメント(0)

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