前回、トム・クランシーのオプ・センター・シリーズ『謀略の砂塵』(上・下)の記事で予告いたしましたとおり、10日遅れで、今月二点目の新刊、『黒海に消えた金塊を奪取せよ)』(上・下)が発刊されました!

ファンの皆様、お待たせいたしました。

クライブ・カッスラーの看板シリーズ、ダーク・ピット・シリーズの新刊でございます!

 

今回も、今までどおり、息子のダーク・カッスラーとの共作となります。

翻訳は、新潮さん時代と同じ中山善之さん。カバーイラストも、なるべくシリーズの空気を維持しようと、同じ岡本三紀夫さんにお願いいたしました。

これまで、ダーク・ピット・シリーズはずっと新潮社さんで出ておりましたが、前作『カリブ深海の陰謀を阻止せよ』(上・下)(2014、邦訳2017年)までで止められるようでしたので、続きを弊社にてお引き受けすることにいたしました。

版元が変わりましても、引き続きご愛顧賜れば幸いでございます。

 

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あらすじは、こんな感じです。

 

黒海のボスポラス海峡から20キロの地点で、貨物船クリミアンスター号が何者かの襲撃を受け、ひとりを残して乗組員全員が殺される。

近くを運行していた沈船の調査船マケドニア号は、遭難信号を受信し救助に向かうが、調査中にクリミアンスター号の船尾で爆発が起き、クリミアン号は沈没してしまう。

マケドニア号に乗っていたNUMA(国立海中海洋機関)長官のダーク・ピットは、ユーロポールの特別捜査官アナ・ベロヴァから船の積荷が高濃縮ウランだったとの情報を得て、彼女と協力して調査に乗り出すのだが......。

 

黒海海底の似たような場所に沈んでいた、18世紀の沈没船と、20世紀の爆撃機。

失われた積荷を探求していくなかで、ダーク・ピット&アル・ジョルディーノのコンビは危険なサルベージ屋一味と、ダーク・ジュニア&サマーの兄妹はロシア人エージェントたちと、それぞれ激闘を繰り広げることになります。終盤は、アメリカ本土をターゲットとする大規模テロ計画が明らかとなり、時間を人質にとられながら、ピットたちは敵の動きを封じるべく大立ち回りを演じるのですが・・・。

息もつかせぬカッスラー節は健在。

従来のファンの皆さんにも、他のシリーズから入られた方にも、十分楽しんでいただけると思います。シリーズとはいえ、前の作品とはまったく話につながりがないので、今回から読んでいただいても全く問題ありません。

 

本来なら、9月末に、クランシーの新刊と同時に発刊するつもりだったのですが、編集作業が大詰めを迎えた9月頭に北海道で大地震が発生。翻訳者の中山さんは帯広在住で、電話のやりとりもメールのやりとりもできなくなり、宅配便は送れない、届かないのフリーズ状態、作業は完全にストップしてしまいました。仕事はさておき、ご高齢の方なので、連絡がつけられないあいだ大変心配いたしました。

3日後になって、ようやく電話が通じて、ご無事でいらっしゃるのを確認できた際は、本当にほっといたしました。電話、ネットは停電のため不通、信号機も消えて外すらなかなか歩けないなか、部屋の暗闇でずっと過ごしておられたそうです。そんななか、最速で作業にあたってくださった中山さんには感謝しかございません。

 

ただ、事前に決めた発売日を維持するのは、とうてい無理な感じでした。一月ずらそうかという案もありましたが、新聞広告を予定していた関係などもあり、結局10月上旬に発売させていただいた次第です。多少イレギュラーな発売にはなりましたが、読者の皆様におかれましてはご理解を賜れば幸いに存じます。

 

カッスラーは、オレゴン号シリーズ、ファーゴ夫妻シリーズ、アイザック・ベル・シリーズとすでに弊社で出ておりまして、これで4シリーズ目となります。

なお、実はここだけの話ですが、長らく止まっていたNUMAファイル・シリーズの続きも、来年あたりにうちから出ることが決まっておりまして・・・ふと気づくと、カッスラーの冒険小説シリーズ(いずれも継続中)すべてが、扶桑社で読めることになります!

現時点で最後のカッスラー単独名義作である『大追跡』(上・下)を、前任の担当者が獲得して出版したのが2012年。その後、ソフトバンクさんや新潮社さんから引き継がせていただく形で、ラインナップを拡張してまいりました。

 

カッスラーが『冒険小説の帝王』だというキャッチフレーズは、けっして過大なものではありません。

今でも、アメリカでは出す本出す本、すべてベストセラーリストの発売週ナンバーワンを取り続けています。

これだけヒーローが格好良くて、題材に無条件でわくわくさせられて、展開に手に汗握るような極上のエンターテインメント小説が、ほかにどれだけあるというのでしょう。

冒頭で提示される歴史上の謎と、政治的陰謀、そして秘められた財宝(or遺跡)の存在。

最新鋭の武器・兵器が次々に登場し、ミッションの遂行の過程で引き起こされる、敵との知略に富んだ攻防と、圧巻の戦闘シーンがひたすら活写される。ヒーローは危機に陥っても、軽口を叩きながら、ダイ・ハードぶりを発揮して、不可能を可能に変えて乗り越えていく。

予定調和。大風呂敷。勧善懲悪。それの何が悪い。

とにかく読んで面白い。時間を忘れて楽しめる。読み終わってすかっとできる。

それでじゅうぶんじゃないですか。

そんなアメリカン・エンタメの粋ともいえる稀代のページ・ターナー、カッスラーの新刊を、ぜひお楽しみください!

 

ちなみに・・・12月2日発売予定の次の新刊もカッスラー。こちらは一年ぶりのファーゴ夫妻物です。原点に復帰したかのような、ばりばりの財宝探し譚となっておりますので、合わせてお楽しみに!(編集Y)

2018年10月 9日 14:50

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