さて9月末発売(奥付10月10日)の扶桑社海外文庫は、おそらく編集3人態勢でやっていた10年前でもなかったかもしれない、4点6冊同時刊行(ロマンス含む)。
カッスラーの冒険小説あり、フランスの凝った心理サスペンスあり、スウェーデンの警察小説ありと、多種多様なラインナップとなっております。

まずは、クライブ・カッスラー&グラハム・ブラウン『失踪船の亡霊を討て』(上・下)のご紹介から。
カート・オースチンが主役を務める〈NUMAファイル〉シリーズの第12弾となります。
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あらすじはこんな感じです。

南アフリカの沖合で猛烈な嵐が発生した。

オースチンらNUMAの面々は要請を受けてIT長者ウェストゲイトの一家が乗るヨットの救難に向かう。

その妻シエナは偶然にもオースチンのかつての恋人だった。

しかし決死の救難作戦は失敗。後刻ウェストゲイトだけが漂流中に救出される。

オースチンは事件のトラウマに苦しむが、死んだはずのシエナが中東で目撃されたという情報を受けて単身ドバイへと飛ぶ。

遭難事故の背後に、シエナが開発したセキュリティシステムをめぐる陰謀が姿を見せ始める......。


今回は、カッスラー作品では珍しいくらい、主人公が追い詰められた状況で物語がスタートします。

ヨット遭難の海難救助に狩りだされたオースチンは、高波に呑まれたかつての恋人を救えなかったのみならず、自らも大きな怪我を負って、その後遺症と記憶障害に苦しめられることに。

この「記憶障害」が実はクセモノなのですが、不屈の男オースチンは、死んだはずの元恋人が生きて目撃されたという情報を頼りに、ドバイへと飛びます。誰もがオースチンを信じないなか、NUMA長官ダーク・ピットだけは全面的な支援を表明、盟友ザバーラもオースチンと行動を共にします。

個人的な闘いかと思われた今回の事件も、やがて背後に隠された世界規模の陰謀が明るみに出て、オースチンは、韓国、そしてマダガスカルと場所を移しながら、巨悪の野望を打ち破るべく大活躍を見せることになります。

ちょっと『カサブランカ』を思わせるようなシエナとの関係性が切ない、オースチン「自身」の事件。

個人的には、悪女カリスタの魅力的なツンデレぶりにも、大いに萌えました。

ぜひお楽しみください。


なお、以前から予告しておりましたとおり、今年はNUMAシリーズは2点刊行を目指しております。

次回は来年3月末刊行で、第13弾『The Pharaoh's Secret 』のご紹介を予定しています。

こちらもお楽しみに!(編集Y)



2021年10月 3日 11:41

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