またぞろがっつり更新をため込んでしまって、大変申し訳ございません。
まずは4月末(5月奥付)の新刊から、ご紹介させてください。

〈トム・クランシーのオプ・センター〉新シリーズの第5弾『黙約の凍土』(上・下)。
今回は、ロシアとキューバを舞台とした「核弾頭」をめぐる陰謀に、オプ・センターのメンバが立ち向かいます!

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ひえっっ! 久しぶりにこんな感じの装丁やってみました!

あらすじは、こんな感じです。

老齢のロシア人元武器商人ボリシャコフが長く疎遠になっていた息子ユーリーからの連絡を受けて向かった先は、シベリア北東部アナドゥイリの寒村だった。

そこには、1962年のキューバ危機の際、ソ連によってひそかに設置されたサイロと二基の核ミサイルが今も眠っているのだ。

一方、オプ・センター長官チェイス・ウィリアムズは、イランから米国への亡命を希望するガセミ准将の尋問を行なうなかで、彼の亡命の裏に何か大きな策謀が隠されていることを察知し、メンバーに周辺調査を指示する。

その結果、イランで拘束され人質に取られているはずのガセミ准将の娘、原子物理学者のパランド博士に不穏な動きが見いだされる。

イランによる核爆弾入手計画の可能性に思い至ったチェイスは、部下のマコードをキューバに派遣して、核サイロのありかを知り得る高齢の女性革命家との接触を図るのだが......。

ロシアのGRUとイランが結託して展開する核爆弾移送作戦を、オプ・センターの面々は水際で食い止めることができるのか? 緊迫のミリタリー・サスペンス!


前作『暗黒地帯(ダーク・ゾーン)』では、まさにロシア対ウクライナの戦争勃発危機を題材に、プーチン大統領による軍事的戦略や、戦車軍団による大進撃など、いままさにウクライナ侵攻で起きていることを「予見」するかのような内容を描いていて、本当に驚かされました。

本作では、過去に封印されたまま忘れ去られた「核弾頭」をめぐって、ロシアとイランがはかりごとをたくらみ、それをいち早く察知したオプ・センターの面々が、最悪の事態を回避するために、水際で奮闘します。

ロシアによる「核使用」の可能性というのも、いまこの瞬間においては、大変ホットなトピックです。
ミリタリー・サスペンスにおいて、これから起こりうる危機としてかつて取り上げた内容が、4年、5年と経過するなかで、現実によって後から追いつかれるというのは、まさに著者陣の「見識」と「分析力」、「未来透視力」を指し示す、見事な証左であるといえましょう。

ただ、本書に先駆けて昨年9月に日本で刊行された、ジャック・ライアン・シリーズの『密約の核弾頭』[上・下 新潮文庫]とも、ロシア、イラン、核弾頭というキーワードや大まかな展開が丸かぶりしちゃってることに気づいたときは結構焦りました......本国では『密約の核弾頭』も『黙約の凍土』も、同じ2018年に刊行されてるんですね。トム・クランシー銘柄どうしで、横の連絡とか内容調整とかはやらないものなんかね、とかちょっと思っていしまいました(笑)。

あと、今回の物語では、キューバの老女性革命家が大きな役割を果たします。
この葉巻をくわえた女丈夫が、じつに魅力的なキャラクターなんですね。
個人的には、コーネル・ウールリッチの『恐怖の冥路』に登場する、あの印象深いハバナ人女性を想起しましたが、さすがにちょっと古いですか(笑)。
彼女をめぐる物語にもまた、「ロシア(ソ連)」という国の影が落ちています。

次回作、『Sting of the Wasp』では、オプ・センターが大きな危機に見舞われます。
無差別テロの勃発。オプ・センターへの解散指令。
だが、その背後では、極秘の計画が動いていた......。
緊迫の展開が待っておりますので、ぜひお楽しみに。
これまで1年に1作のペースでご紹介してきた本シリーズですが、次作はあまり間をあけずに、2022年の9月末にはお届けしたいと思っております。ご期待ください!(編集Y)







2022年6月24日 19:39

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