編集部日記
2012年10月17日 |
【編集部日記】
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ケッチャム鬼畜営業日記
翻訳ミステリー大賞シンジケートに販売促進部員Mによる〈ケッチャム鬼畜営業日記〉が掲載されています。
それにしても〈鬼畜営業〉と何なのか?
どんなものであれ、そんな営業をしてもよいものなのか?
いずれにせよ、ケッチャム作品をして「鬼畜」なのではなく、販売促進部員Mの執念をして「鬼畜」なのだろうと編集部は判断するところです。
あたかもウーマンを見初めたクリスのごとく、理不尽に、暴力的に、ケッチャムに捕らわれてしまったM。その熱い日記をお楽しみください。(編集I)
2012年10月02日 |
【編集部日記】
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ケッチャム祭り!!
新刊『ザ・ウーマン』発売を記念して、ケッチャム祭りが進行中です。
ケッチャム愛迸る書店の棚をいくつかご紹介しましょう。
あんたらどうかしてるぜ!(大意:書店の皆さま、ありがとうございます!)
住吉書房東戸塚店
2012年10月01日 |
【編集部日記】
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映画『ザ・ウーマン』公開!
映画『ザ・ウーマン』が、10月20日(土)よりシアターN渋谷にてモーニング&レイトショー公開されます!
監督はラッキー・マッキー、脚本はマッキーとケッチャムの原作コンビ。
映画『ザ・ウーマン』公式サイト
http://the-woman-movie.com/
映画は、ほぼ原作に忠実ではありますが(登場人物の性別が変わっていたりもしますけど)、惨劇のあとの情景を捉えるロングショットには、「しん」とした気怠い叙情が漂っていて、映画ならではと言いたくなるような味わいがあります。
上映館であるシアターN渋谷は12月2日をもって閉館となりますが、それを頭に入れてこのショットを思い出すと、今から涙が出そうです。
映画ならではといえば、”ウーマン”にどんな女優をキャスティングすべきか、というのは非常に厄介な問題でしょう。小説では「美しくない」女として描かれていますが、単に美しくない、不潔で強そうな女優を連れてくればよいというわけにもいきません。そう考えると、ポリヤンナ・マッキントッシュさん(写真)は、唯一の正解なのではないかと思われるほど素晴らしい。ぜひ、劇場で確認してください。
彼女は前作『襲撃者の夜』の映画版でも”ウーマン”を演じていますが、本当はかなりパリっとした美人ですね(好みは鋭く分かれそうですけど)。しかも監督業もこなす才女。来年はアメリカで出演作が7本も公開されるということで、注目していきたいところです。(編集I)
2012年06月23日 |
【編集部日記】
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スティーヴン・ハンター三題
弊社ミステリーの看板作家スティーヴン・ハンターについて、
いくつかご報告。
◎まずは、現在、八重洲ブックセンター東京店にて、スティーヴン・ハンターのミニフェアをやっております。ぜひ、お近くに行かれました折にはお立ち寄りください。
冒険小説ファンのみなさんなら、もちろんハンターの面白さは重々ご承知ですよね。
でも、日頃海外ものは面倒だから読まないっていうみなさんにも、ぜひ読んでみてほしいんです。
字面だけ見ると、なんだか小難しそうな銃器の名前とか出てきて厄介そうかもしれませんが、じつは超さくさく読める、気楽なスーパー・ヒーロー・アクションですので。
食わず嫌いせずに、ぜひ! 読んで面白くないってことは、たぶんまずないと思いますよ。
◎そんなハンターの『四十七人目の男』(上・下)の映画化権が売れたとの情報が飛び込んで参りました。
えっ? マジでやるの? アレを?(笑)
いや、もしかすると『硫黄島からの手紙』みたいな映画に……はならないでしょうね。
権利を買ったのは、『ザ・シューター/極大射程』と同じところらしいです。
もしかして、マーク・ウォールバーグがまた、ボブ・リーやるのかしらん。
日本で! キモノで! 老けメイクで! いや、それはいろいろ無理あるんじゃ……。
当然、美少女剣士役は上戸彩にオファーがいくんだろうなあ。ハンターの肝いりで。
そして、瀬戸由衣とかもカメオ出演して……なんだ、面白そうじゃないですか。
どうせなら、千葉ちゃんとかに撮らせてあげてくれないかなあ。
いろいろ妄想も膨らみますが、権利が売れたからといって、
なかなか映画化が実現しないのも実際のところ。ここは気長に待ちたいと思います。
そもそも、『四十七人目の男』より先に、「シューター」の続篇にあたる『ブラックライト』と『狩りのとき』をなんで映画化しない?(笑)
◎ハンターの最新作『Soft Target』は、現在、訳者の公手さんのほうで鋭意翻訳中です。
今年の末までに皆様にお届け出来るよう、頑張ってまいりたいと思っております。
ご期待ください!(編集Y)
2011年12月22日 |
【編集部日記】
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ロバート・ラドラムは殺された?
映画化されたジェイソン・ボーンのシリーズ『暗殺者』等々、世界的な大ベストセラー作家だったロバート・ラドラムについて、不穏な噂が飛びかっています。
問題となったのは、今年の春に出版された The Ludlum Identity という本。
これは、ラドラムの最初の妻の甥で、生前の彼と親交もあった医師ケネス・カーンズが書いたもので、人気作家の死にまつわる謎を世に知らしめました。
ラドラムは、実の父母を知らずに養子として育てられ、あまり幸せな幼少期ではなかったようです(そのアイデンティティの問題が『暗殺者』に見られるという人もいます)。
その後、海兵隊に入隊して南太平洋に従軍し、帰国後は大学を経て、NYの演劇界に入ります。そこでいっしょになったのが、最初の妻メアリー。女優としてのメアリーはウィリアム・シャトナーなどとも共演していたそうですし、ラドラムのほうは、押し出しの強さからか悪役や弁護士役などで200本以上のTVに出演。2人は劇場を経営するまでになり、アラン・アルダやマーティン・シーンを俳優として育てたといいます。
しかし、ラドラムは一念発起して作家に転身。1971年『スカーラッチ家の遺産』でデビューして、たちまちベストセラー作家になります。
その後の活躍はみなさんもご存じでしょう(2人には、CIAやFBIの友人も多く、取材に役だったとか)。
そんなラドラムの私生活に陰りが見えたのが、1997年。長年連れ添ったメアリーが、癌で亡くなったのです。
一時はすっかり意気消沈した彼でしたが、そこに新たな女性カレンが現われます。
彼女はあっという間にラドラムの心をつかんだようです。なぜか弁護士が強く主張して、2人は1年後に結婚。しかも、資産家にはめずらしく、婚前の取り決め(もし離婚した際の財産分与などを事前に契約する)をいっさいしなかったといいます。
ラドラムは、長年住みなれたサウスポートの屋敷(ご近所にはポール・ニューマンやマーサ・スチュアートが住む)を売却し、フロリダへ移ります。しかし、そこでは寝室もべつになり、親密な夫婦生活はみじんもなかったといいます。
そして、2001年1月24日、ラドラムは遺言書を書きかえます。350万ドルのフロリダの屋敷、モンタナの広大な土地、そして100万ドルとその他のすべての個人資産が、死後カレンに贈られることになったのです。
それから2週間あまりで、事件が起きます。
2001年2月10日、ラドラムはリクライニング・チェアで炎につつまれていました。消防が駆けつけたとき、まだラドラムの体からは火が出ていて、叫び声をあげていたといいます。数年前に心臓のバイパス手術をし、さらに骨関節症にかかっていたラドラムは、自分で動けなかったのでした。
消防士が妻のカレンを探すと、彼女はキッチンにいて、自分の飲み物を作っていたそうです。消防士に「Fuck off!」と罵声をあびせ、取りつく島がなかったといいます。
火傷と煙の影響で病院に搬送されたラドラムですが、やがて退院して自宅にもどります。しかし、退院すべきではなかったのでしょう。痛みがひどく、モルヒネを要求しつづけたそうです。
そして3月12日、ラドラムは死去しました。
死後は生まれ育ったNYに埋葬してほしいと語っていたラドラムですが、じっさいには彼の遺体は、検視も行なわれずに草々に火葬され、灰は湖にまかれました。
その2年前、ラドラムは出版社セント・マーティンズと4作ディールをしていました。フォーブス誌によると、亡くなった年の彼の収入は、500万ドルにのぼるとのこと。
その後、ボーン・シリーズが映画化されて大ヒットし、ラドラムのキャラクターを使って他の作家が作品を発表しつづけるなど、死後も彼の名声は衰えていません。
カレンのラドラムに対する態度は、当初から変わらないようです。高価な婚約指輪を贈られても、ラドラムに知らせずにさらに高価で派手な指輪に取り替えさせたとか、夫の死後、家政婦に向かって、「会計士に電話して、わたしのもう200万ドルがどこにあるか聞きたいの」と言っているのが聞かれています。
ラドラムがなぜ火事に見舞われたのかも、よくわかっていません。不自然な燃えかたから、ラドラムの息子ジョナサンは、燃焼促進剤が使われたのではないかと疑っていました。
そのジョナサンは、父の死について調査をし、ラドラム・エステイトの運営に加わろうと試みましたが、行方不明になり、けっきょく自宅で遺体となって発見されました。
そして、疑惑のカレンも亡くなります。「自殺」とされていますが、周囲の人びとは薬物の過剰摂取が原因と考えているようです。
こうして、世界的ベストセラー作家の最期の謎は、未解決のままになってしまったのです。
2011年12月14日 |
【編集部日記】
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スティーヴン・ハンター、たちまち増刷!アンド・・・
スティーヴン・ハンター『デッド・ゼロ 一撃必殺』(上・下)
昨年に引き続き、たいへんよく売れております!
本当にありがとうございます。
シリーズを続けられるのも、新刊で購入して買い支えてくださるファンの皆様のおかげです。
今回、(すでに読まれた方はご納得いただけると思いますが)あんまり事前の紹介で内容に深入りすると興を削ぎかねないので、とにかく抜群に面白い、とだけいっておきます。
それから、今月6日に発売されました『本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国2012』の、海外ミステリー文庫ベスト10に、弊社『装飾庭園殺人事件』(ジェフ・ニコルスン)と『硝子の殺人者』(ジョー・ゴアズ)が2点ランクインいたしました! 快挙です。関口さん、ありがとうございます!
さらにさらに・・・
同じ増刊号内の企画「おすすめ文庫王国二〇一二杯 最強文庫決定戦 年の瀬場所」で、なんと弊社『装飾庭園殺人事件』が優勝! 「最強文庫」の称号を手に入れました!!
ぜひ、この機会に書店でGETしてくださいねっ!
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2011年11月10日 |
【編集部日記】
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『装飾庭園殺人事件』続報! そしてハンターが・・・
『装飾庭園殺人事件』、お陰様でひっそりと評判を呼んでおりまして、あちこちで高名な書評家の方々にご紹介いただけているようで、本当にありがたいかぎりでございます。
●翻訳ミステリー大賞シンジケートの今月(10月度)の書評七福神では、ミステリー評論家の千街晶之さんが本書をご紹介くださっています!
●読売オンラインの「本よみうり堂」では、11月11日付で、書評家の石井千湖さんが本書をご紹介くださっています!
●NHK・BSの『NHK週刊ブックレビュー』で、批評家の佐々木敦さんの推薦で、本書が紹介されることとなりました(合評じゃないですけど、超うれしい)!
放送日時: 11月12日(土) 06:30〜07:24
18日(金) 12:00〜12:54 ※再放送
ぜひ、ご興味のある方はご覧下さいね!
それと、AXNミステリーの年末恒例番組、
「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」のBEST30に、
本書がノミネートされました! パチパチパチ!
最終順位は果たして? その結果は
12月29日(木)23:00 からの放送をお楽しみに。
でも・・・・
「年末まで結果が待てない!」「自分も参加してみたい!」
「ナマ杉江松恋さんが見たい!」(他に豊ア由美さん、香山二三郎さん、大森望さん、石井千湖さんの計5名が出演されます)
そんなあなたに、耳寄りなお知らせです。
現在、AXNミステリーウェブサイト(mystery.co.jp)では、
抽選で本イベントの公開収録に40名様をご招待する「闘うベストテン プレゼントキャンペーン」を実施中です!
ふるってご応募くださいねっ!(って紹介してって、AXNの人に言われました。しますとも、いくらでも!)
さて・・・・
いよいよ、スティーヴン・ハンター『DEAD ZERO』の発売が近づいてまいりました。
本日、隣席の担当者が責了しているのをこの目でしかと確認したので、間違いなく今月末に発売されることでしょう。
邦題は、『デッド・ゼロ 一撃必殺』。
デッド・ゼロというのは、射程をあわせてどんぴしゃにターゲットに的中させることをさすスナイパー用語です。作中でも気の利いた決め台詞として使われているので、今回は、そのままタイトルとしました。
ちなみに、副題は最もよく知られた海兵隊のスナイパー標語から取っております(ONE SHOT,ONE KILL というやつですね)。ゴッドハンドは基本関係ありません。
内容に関してましては・・・また後日。お楽しみに!(編集Y)
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