扶桑社ロマンス
2008年04月04日 |
【新刊案内】
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『女狩人と竜の戦士』
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前作、〈光の輪トリロジー〉の第一巻『魔女と魔術師』では12世紀のアイルランドから現代にやってきたホイトと現代の魔女グレンナのロマンスが中心でしたが、シリーズ第二巻目の本作『女狩人と竜の戦士』では、女ヴァンパイア・ハンターのブレアと、変幻自在に姿を変えられるという特殊能力を持つラーキンが中心となって物語が進められていきます。
このブレアというのが、そんじょそこいらの男などひとひねりしてしまいそうなアマゾネス戦士であり、タフでクールな態度を装いながら、ひと一倍傷つきやすい繊細な心を内に秘めているという複雑な性格の持ち主です。
そんな屈折した彼女の心を、ラーキンは鷹揚に(確かに彼は鷹にも変身します)受けとめだんだん溶かしていくところが、本書の読みどころのひとつになっています。
また、母をヴァンパイアに殺されて、キアンに反感を抱いていたモアラが、思わず知らず彼に惹きつけられていくという、もうひとつの秘められたロマンスも進行します。
そしてさらに、前作ではまだ明かされなかったヴァンパイアの女神リリス側の内情もくわしく語られます。
恋人のローラや、〈息子〉のデイヴィーがおりなすいびつな疑似家族ぶりが、淫靡な雰囲気を漂わせながら描かれているのも読みどころといえましょう。(編集部・N)
2008年03月05日 |
【扶桑社ロマンス】
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今後の扶桑社ロマンスのラインナップ
いつも扶桑社ロマンスをご愛読いただき、まことにありがとうございます。
年初の時点で2月刊を予定しておりましたリサ・マリー・ライスの新刊に関しましては、
5月刊に変更いたしました。書店向けの仮情報を見て心待ちにしてくださっていた皆様、大変申し訳ございませんでした。
今後のロマンス出版情報についてのお問い合わせも多数いただいておりますので、お詫びかたがた、現時点での予定をお伝えしておきます。
3月末刊
『女狩人と竜の戦士』ノーラ・ロバーツ/著 柿沼瑛子/訳
ロマンスの女王がパラノーマルに挑む、《光の輪》トリロジーの第二弾。
4月末刊
『BETRAYAL』Karen Fenech/著 曽根原美保/訳
中世12世紀を舞台にしたヒストリカル。期待の新人作家の日本初紹介作。
5月末刊
『Valley of Silence』ノーラ・ロバーツ/著 柿沼瑛子/訳
《光の輪》トリロジー第三弾。
『Woman on the Run』リサ・マリー・ライス/著 上中 京/訳
《真夜中》シリーズの著者の単発ロマンティック・サスペンス。
以上は(ほぼ)確定でございます。
6月以降には、Karen Hawkins、Jennifer St. Giles、Sophie Jordanなど、日本初紹介作家が贈るヒストリカルのシリーズ作ほか、ノーラ・ロバーツ、コニー・メイスン、リサ・マリー・ライスといったお馴染みの作家による期待の新作が予定されています。
なるべく、毎月1〜2作お届けしていきたいと思いますので、
お見限りなきよう、今後ともご愛読のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
さらに、ひとつ隠し玉がございまして……。
超大作の本邦初紹介作なんですが、また詳細が決まりましたらご報告いたします。
訳者さんが、ゲラチェックで泣けて泣けて作業が進められないとおっしゃっていました……。なんとか、今年中にお届けできればうれしいなあ。
ぜひご期待ください!
2008年02月01日 |
【新刊案内】
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魔女と魔術師/光の輪トリロジー@
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ロマンスの女王がヴァンパイア・ストーリーを書いた!
この物語の開幕は12世紀のアイルランド。
若き魔術師ホイトは、ヴァンパイアの女王リリスと対決します。
リリスの手によりヴァンパイアにされてしまったホイトの弟キアンを救出せんがための戦いでしたが、失敗し負傷してしまいます。
そこに女神モリガンがあらわれ、彼にこう告げます。リリスがヴァンパイア軍団を率いて人類殲滅を企んでおり、その野望を阻止することがホイトの使命であると。そのためには、あと5人の戦士を集め〈輪〉を形成しなければならないのです。
そこでホイトは21世紀のニューヨークに飛び、ヴァンパイアとして生き続けているキアンと再会します。 さらにホイトの怪我を夢のなかで癒した若く魅力的な魔女グレンナとの運命的な出会いも経験します。 残りはあと3人。ヴァンパイア軍団と戦うための、6人の〈輪〉を完成させなければなりません‥‥。
現代と過去、ニューヨークとアイルランドのまたがる壮大なファンタジーが始まります。
ところで、ノーラ・ロバーツが、2007年度「タイム誌」が選ぶ〈アーティスト&エンターテイナー100人〉の第7位ランクされています。
参考までに、第1位から第10位までをご報告しておきましょう。
1、ティナ・フェイ(Tina Fey)
2、ユッスー・ンドゥール(Youssou N'Dour)
3、アンア・ネトレプコ(Anna Netrebko)
4、ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)
5、サシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)
6、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)
7、ノーラ・ロバーツ(Nora Roberts)
8、リック・ルービン(Rick Rubin)
9、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)
10、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)
2008年01月30日 |
【新刊案内】
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愛と復讐の黒騎士
扶桑社ロマンス・フェア、もう書店さんでご確認いただけましたでしょうか。
アイリーン・グージに続きましては、コニー・メイスンの日本では4冊目の紹介となるヒストリカル『愛と復讐の黒騎士』をご紹介します。
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あらすじはこんな感じです。
14世紀。イングランドの地に立つチャーク城に颯爽と現れた「黒騎士」。
彼こそはかつて庶子として蔑まれ、この地を追われたドレイクの成長した姿だった。
不屈の意志で騎士の座を勝ち取り、思い出の地へと帰って来たのだ。
彼を迎えるレイヴンの心は千々に乱れる。
幼き日に愛した男。彼女への憎しみを隠さない男。そして、挙式を目前に控える婚約者の腹違いの兄……。
やがてドレイクとレイヴンは愛憎渦巻く苛酷な運命の荒波へと飲み込まれてゆく。巨匠が贈る中世ヒストリカル・ロマンスの決定版!
本国でも、とくに評判の高い一作です。コニー・メイスンの代表作に押す向きもあるようですね。
なにより、今回はど真ん中直球ストレート。愛し合う二人のあいだには、様々な困難が待ちうけてはいますが、基本的にお互いを想う気持ちにブレがなく、きわめて爽快な読み味で物語は進みます。コニー先生がときどき見せる終盤のビッグサプライズ(笑)もなく、とてもきれいにお話が閉じているのが印象的です。
それと今回の悪役は、今までに増して強烈。ぜひ、そのヒールっぷりも合わせてお楽しみください。
なお、次のコニー作品は、ちょっと毛色を変えて、カリブものを夏ごろにご紹介できればと考えております。乞うご期待!
2008年01月29日 |
【新刊案内】
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アイリーン・グージ、ひさびさの登場!
ドラマティック・サーガで知られるアイリーン・グージが贈る、都会派ロマンスの最新作。
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同級生として苦楽をともにした、スティーヴィ、フラニー、エマースン、ジェイの4人組。
卒業して10年あまり。
いまやTVや出版、広告業界で華々しく活躍する彼らが、30代のなかばをむかえ、人生の岐路にさしかかります。
恋人との破局、夫婦生活のすれちがい、妊娠・出産、出生の秘密、親との確執……
4人は、つらい季節を、新たな出会いとたがいの友情によって乗り越え、それぞれの幸福をつかんでいきます。
全米で“feel-good story”と賞賛された、感動の1編です。
2008年01月28日 |
【扶桑社ロマンス】
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扶桑社ロマンス・フェア!
1月30日刊行の扶桑社海外文庫の新刊は、人気作家のロマンス作品3作がそろい踏み。
ノーラ・ロバーツ『魔女と魔術師 光の輪トリロジー@』(パラノーマル・ロマンス)
コニー・メイスン『愛と復讐の黒騎士』(ヒストリカル・ロマンス)
アイリーン・グージ『ふりかえれば、愛』(コンテンポラリー・ロマンス)
それにあわせ、全国主要書店で、扶桑社ロマンス・フェアが展開されます。
エントリー作品は、以下の人気作品です。
ノーラ・ロバーツ『珊瑚礁の伝説』(上・下)、『魔法のペンダント リトル・マジック@』
バーバラ・デリンスキー『三つの願い』、『過ぎし日の絆』(上・下)
コニー・メイスン『誘惑のシーク』、『獅子の花嫁』
リサ・マリー・ライス『真夜中の男』、『真夜中の誘惑』
今回のフェアでは、読者のみなさまへ、イタリアン食材セットのプレゼントを企画しました。
文庫のオビについている応募券を、はさみこみのハガキに貼って、ご応募ください。
抽選で100名様に、東京・広尾「リストランテ・アガペ」共同開発によるイタリアン食材セットをプレゼントいたします。
くわしくは、文庫のオビをご覧ください。
2007年12月21日 |
【新刊案内】
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夜のとばりがおりて(上・下)
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読者の皆さんは、‘遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休めるとき……’という言葉ではじまる城達也さんのあのナレーションを憶えていらっしゃるでしょうか。深夜、眠れないままにラジオのスイッチを入れて、聞こえてきたディスクジョッキーの声に心を惹かれ、あるいは癒され、ほどなくその番組を心待ちにするようになる――そういう経験をお持ちのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
本書『夜のとばりがおりて』には、深夜のFM放送から流れてくる魅惑的な声に夜ごと耳を傾ける3人の女性たちが登場します。
まず、サヴァンナ・スミス。検事になって五年、懸命に働いてきた甲斐があって満足できる地位にまで昇進したものの、三十一歳の誕生日を前にして、自分の人生はこのままでいいのかと、悩んでいます。
ついで、サヴァンナの双子の妹、スーザン・スミス・ガードナー。美貌に恵まれ、社交界の花でありながら、才気ある姉に対する劣等感に悩まされ、さらには離婚したこともあって、日々お酒に明け暮れる生活を送っています。
そして、スミス姉妹の高校時代からの親友、メガン・ヴァンダメア。姉妹が裕福な家に生まれ育ったのに対して、母子家庭で育ち苦労を味わってはいるものの、名門の男性と結婚。ところが、その夫の事業が不審に陥り、ふたたびつらい生活を強いられています。
物語は、サヴァンナが、メガンが誘拐されたという知らせを受けるところからはじまります。
極秘裏に行われる捜査。手がかりといえるものは、誘拐現場に置かれていた、身代金を要求する手紙だけ。その不自然な文面が、地元、ロードアイランド州のプロヴィデンスにあるカントリーミュージック専門のFMラジオ局、WCICの合い言葉に似ていたのです。それはまた、あの魅惑的な声の主が放送中にしばしば使う言い回しでもありました。
サヴァンナは手がかりを求め――そして、実際にあのディスクジョッキーに会えるという期待を胸に――WCICのスタジオを訪れます。
そして憧れのDJ、ジャレッド・スノウと出会い、このときからサヴァンナの人生が大きく変わりはじめるのです‥‥。一方スーザンも、誘拐事件の捜査に当たるサム・クレイグという警官と知り合うことになります。
だが、誘拐されたメガンの行方は、依然として手がかりがつかめず、サヴァンナたちは、不安と焦りをつのらせていきます。すると、誘拐犯から連絡があり、身代金が支払われ、メガンは解放されるのですが……。
事件の動きとともに少しずつ変化する、サヴァンナとジャレッドの、そしてスーザンとサムの関係が、丁寧に描かれています。検事であるだけでなくメガンの親友でもあるため、よけいに苦悩するサヴァンナの心を癒そうとするジャレッドの姿が印象的です。また、スーザンとサムは惹かれ合いながらも衝突を繰り返しますが、終盤、思いもよらない出来事に見舞われたサムをスーザンが必死に支える場面には感動させられます。さらに、複雑な情況のなかでおたがいに相手を思いやる、メガンとその夫であるウィルの夫婦愛にも心を打たれます。
ストーリーの展開はシンプルですが、そのなかに、姉妹のあいだの葛藤、家族間の問題、友情など、さまざまな事柄が織り込まれた、読み応えのある作品です。
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