先月、扶桑社ロマンスから新刊が出なくて、「すわ、ここも廃業か」とか思っておられるロマンス愛好者の方もいらっしゃるかもしれません。実は、今月末搬入の7月2日配本の海外文庫でも扶桑社ロマンスは出ないのです。

 

え、まさか?・・・・・いえいえ。

 

ご安心ください!! 扶桑社ロマンスは終わりません!(少なくともまだ)

 

実は、5月はもともと空いてしまう予定だったんですが、6月刊予定までスケジュールから飛んじゃったのでこんなことになってしまいまして。ご心配をおかけして(誰も心配なんてしてない?)本当に申し訳ありません!

 

これについては、別段内緒にするようなことでもないので書いちゃいますが、もともとはリサ・マリー・ライスの中篇を7月2日で出す予定でいたんです。

昨年『シチリアの獅子に抱かれて』を出版いたしましたが、本当はあの作品と、シリーズ第三作『真夜中の天使』の主人公カップル(アレグラ&コワルスキ)の後日譚である短篇『Midnight Shadow』をセットにして出そうと思っていたわけです。ところが権利元から、短篇を出すのならどうしても、今リサが書いている最中の中篇とのセットにしてほしいという強いご要望がありまして、では書きあがり次第そうしましょう、ということで契約を交わしたのでした。

 

その後、第四作『真夜中の復讐』、第五作『真夜中の約束』を昨年中に出しまして、それから本国で第六作『Midnight Secret』と第七作『Midnight Fire』も出たので、そちらの版権も押さえたうえで、中篇の完成をずっと待っていました。

 

で、今年に入ってようやく本国から送られてきた、完成ほやほやの中篇『Midnight Quest』のデータ原稿!

ようやく来たか、これで短篇ともどもやっと世に出せるぜ、と胸をなでおろしたのもつかのま・・・・翻訳者さんからまさかのご連絡!

 

「これ『Midnight Fire』のあとの話ですよ」

 

お、おふう!? ぎゃふん!

 

要するに、ずっと『真夜中の約束』に続く5.5弾だと思って待っていた中篇は、実は7.5弾だったんですね...だって、中篇の主人公が『真夜中の約束』の二人だっていうからてっきり・・・・。

 

まあ、書いてる順番を考えれば、編集者にも容易に予測のついたオチなわけで、ホント思い込みっていうのはこわいもんです。

 

というわけで、先に長篇二本を出してからでないと出せない作品であることが確定し、もともとかつかつの冊数で組んでいた年間スケジュールはあえなく崩壊したのでした・・・・。今後、気をつけます。

 

で、ご報告がてら、今年の扶桑社ロマンスの予定をご報告しておきます。

ええ、ちゃあんと出しますとも。

 

まず直近では、7月末搬入(8月1日発売)予定で、ノーラ・ロバーツ〈星の守り人〉トリロジーの第二弾『Bay of Sighs』が発売されます。

その後は、上述のリサ・マリー・ライスの〈真夜中〉シリーズの長篇第六弾、第七弾と、中篇+短篇という三冊を隔月くらいのペースで出しつつ、年内の予定として、

最近矢継ぎ早に各社から絶賛紹介中のヒストリカル作家カレン・ラニーの代表作『After the Kiss』(訳者さんいわく、宝物のような小説とのこと)

そして皆様お待ちかね、ナリーニ・シンの現時点での最高傑作とも目される、「あの人」がヒーローを務める〈サイ=チェンジリング〉シリーズ第12弾の刊行を予定しております。

ノーラ・ロバーツの長篇ロマンティック・サスペンス『Obsession』も、ほかとの兼ね合いもありますが、もしかすると年内にもお届け出来る予定です。

その他、サブリナ・ジェフリーズ〈公爵の探偵団〉シリーズ第二弾、ノーラのトリロジー最終作、期待の新人によるコンテンポラリーの傑作などが来年前半のタマとして控えております。

 

予定は未定ではございますが、これからも良質なロマンスの火を守り続けるべく、扶桑社は頑張ってまいります。

今後とも扶桑社ロマンスにご愛顧を賜りますよう、平にお願い申し上げます。

 

残念ながら来月末まで扶桑社ロマンスの新刊は出ませんが、そのあいだは、読者の皆様におかれましては、買い逃していた既刊でもご購入いただきまして、ぜひとも肩をあっためておいていただければと思います!(編集J)

 

 

 

 

2016年6月22日 19:44 | | コメント(0)

今月の新刊、もう読んでいただけましたでしょうか?

サブリナ・ジェフリーズ『公爵の望みのままに』、いよいよ新シリーズ〈デュークズ・マン(公爵の探偵団)〉の開幕です!

公爵の望みのままに.jpg

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サブリナ・ジェフリーズといえば、いまやヒストリカルの世界では押しも押されもせぬトップ作家の一人であり、弊社でも、すでに〈淑女たちの修養学校〉シリーズと、〈ヘリオン〉シリーズを出版してまいりました。

 

本作では、〈ヘリオン〉でも登場していたマクシミリアン・ケールがヒーローを務めますが、ほとんど前シリーズとのつながりはないので、この作品から読みだしていただいても全く問題ありません。

 

お話の出だしでまず、この著者の定石どおり過去編――ヒロインとそのきょうだいが、なぜに子爵家を出て自活せねばならなくなったか、が描かれ、舞台は12年後のロンドンへ。

フランスから久方ぶりに英国に帰国したリゼットは、ロンドンで義兄ドミニクの探偵社を手伝っています。

彼女は子爵の妾腹の娘で、当家の兄弟と一緒に育てられていましたが、12年前、子爵の突然の死のあと、跡取りである長男によって母親・兄とともに子爵家から追い出されてしまったのです。その後、ずっと母の故郷であるフランスで暮らしてきましたが、ここ最近になって、当時いっしょに子爵家を出て今はロンドンで探偵をやっている義兄のドミニクのところに身を寄せています。

そんな折り、ドミニクがスコットランドに調査旅行に出て不在にしているときに、ライヨンズ公爵のマクシミリアンが事務所を訪ねてきます。彼は、リゼットの実の兄でフランスにいるはずのトリスタンを探していると言います。

トリスタンのほうから、幼少時に誘拐されたマクシミリアンの実兄の消息を知っているとわざわざ連絡をしてきたにもかかわらず、勝手に姿を消してしまった。これは怪しいというわけです。

リゼットにすると、兄のトリスタンがロンドンにいるということ自体が信じられません。なぜなら幼い頃のいきさつで、彼はロンドンではお尋ね者だったからです。

というわけで、二人は連れ立ってトリスタンを探しに海峡を渡ってフランスに向かうことになります。リゼットの世間体を守るため、「夫婦」を装いながら・・・。

 

典型的な偽装結婚ものではありますが、英仏を股にかけるスケールの大きな舞台設定、著者ならではの理知的で複雑な構成、ヴィドックなど実在の歴史的人物を物語に絡ませるうまさ、そして、ヒーロー、ヒロイン間の激しい応酬と機微の描出が光ります。

愛を拒絶せざるをえない「理由」を抱え、それでもなおヒロインに惹かれてゆくヒーロー、マクシミリアンがとにかくけなげで魅力的。

圧倒的な権力と家名によって裏付けられた、傲岸で誇り高い人物でありながら、道義心の高さ、女性を思いやる優しさをも併せ持っています。そして何より、賢くて行動力があり、頼りになる。

他のジェフリーズ作品と同様、勝ち気なヒロインに、何かと理不尽な理由でやり込められたり反抗されたりする姿は若干不憫ですが(笑)、ラストで颯爽と登場し、ヒロイン(とその家族)を悪の手から(いかにも高貴な家柄の公爵らしい方法で)救い出すかっこよさといったら、もうこたえられません。エロティックなシーンも実によく練られています。

 

これぞ、「デューク(公爵)もの」の真髄といっていい、王道のリージェンシー。

ぜひ未読の方はお手にとってお楽しみいただければ幸いです。

 

なお、5月2日に発売される次の扶桑社ロマンス新刊は、ノーラ・ロバーツの新たな三部作、〈星の守り人〉トリロジーの第一弾、『幸運の星の守り人』(原題:Stars of Fortune)。運命で結ばれた6人が、ギリシャの地で邂逅します。ファンタジー要素を含んだ壮大なスケールの愛と戦いの物語。

こちらもぜひお楽しみに!(編集J)

 

2016年4月25日 19:26 | | コメント(0)

扶桑社ロマンスの新刊、コニー・メイスン『復讐の女海賊』のほう、もうお読みいただけましたか?

個人的には久々に、「これぞコニー」と身悶えしたくなるようなぶっ飛んだ内容に大興奮。

復讐の女海賊blog.jpg

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あらすじは、こんな感じです。

英国令嬢アレクサは婚約披露の舞踏会の最中、
ペンウェル伯爵アダムによって誘拐される。
復讐のため、父親を殺した憎き敵の娘を愛人
にしてから送り返す計画なのだ。
私掠船の船内に幽閉されたアレクサに、仮面
の船長フォックスもまた強引に迫る。彼の魅力
に屈した彼女は遂に身体を奪われるが......
男たちの思惑とアメリカ独立戦争の帰趨に翻弄
されながら、彼女はやがて自ら運命を切り開く
べく大海へと乗り出す――
女海賊ヴィクセンとして! コニーの初期を
代表する一大海洋冒険ロマンス堂々登場。

 

コニーの作品としては最初期の作品ということで、どういう仕上がりが期待半分、不安半分でしたが、いざ読んでみるとこれが実に面白い!!

とにかく波瀾万丈。ノンストップで事件が起こり続け、

ヨーロッパからカリブ海まで、世界各地を股にかけ、

臆面もない一人二役がダブル、トリプルで錯綜し、

ウザさ1000%のコニー印の悪役・愛人が跋扈し、

あらゆるシチュで熱く官能のほむらが燃え上がる!

 

いい意味で、はちゃめちゃです、ぶっとんでます。まさにやりたい放題。

後年彼女が発表したオラオラ系ヒーローもの、海洋冒険もののすべてが、よくも悪くもすべてぎっちりと詰まっています(終盤になぜかロンドンに戻って、かなりどうでもいい展開が続く悪癖も含めて・・・)。

作品に完成度を求める向きには、眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、コニーを愛する長年の読者の皆様には、久々に脳がうにょーんとゆがむような興奮をお約束できるかと。

 

こんな19世紀以前の作家さんしかやらないようなバレバレの一人二役を大真面目でやってのけ、細部のつながりなどそっちのけで、筆力の赴くままサーヴィス精神に富んだ名シーンを連発しまくる、コニーのおおらかさと大家然としたスケール感、生粋のエンターテイナーぶりが、編集者はほんとうに、ほんとうに大好きなのです。

 

コニー作品もこれまでずいぶん紹介してまいりまして、

日本人には少々なじみの薄いウエスタン物をのぞけば、

だいたいの評判の良い作品は、邦訳を皆様のお手元に届けられたかと考えております。

事前に予告しておりましたとおり、コニー作品のご紹介はしばらく一段落させるつもりですが、

また機会をみてぜひご紹介していけたらなあ、と。

もし、これだけはどうしても邦訳で読みたい! みたいなものがあれば、ぜひお教えくださいね。(編集J)

 

 

 

2016年3月16日 17:50 | | コメント(0)

2月1日に無事発売されました、サイ=チェンジリング・シリーズ第11弾『金眼の黒狼と月下の戦姫』は、もうご購入いただけたでしょうか?

皆様の熱いご支持とご声援をいただき、なんとかシリーズを継続させていただいておりますこと、心より感謝いたします。今回は、9巻『藍色の瞳の女神と戯れて』のヒロイン、インディゴの叔母にあたるアドリアと、同じ巻でヨーロッパから配置換えで戻ってきた副官リアズの物語です。

叔母とは言っても年はそう離れておらず、ふたりの容貌はそっくりという設定でして、一応、カバーの写真もその方向で気をつかって、9巻を意識したつくりにしてみました。

 

11blog.jpg

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今回のお話の出だしは、こんな感じです。

狼チェンジリング〈スノーダンサー〉の副官リアズは、ヨーロッパ配属中に自分の"伴侶"となるべき女性と出逢うが、彼女はすでに別の男性と幸せな結婚生活を送っていた。
一方、上級戦士のアドリアは自身より強さで劣る男性とつきあっていたが、やがて二人の関係には無理が生じて別れることに。
巣穴に転属となり戻ってきたリアズとアドリアは、傷ついた心を持つものどうし、お互いに強く惹かれ合うものを感じるが、リアズは"伴侶"である女性への裏切りに等しい自分の衝動を容易には認めることができなかった。それでも、まずは親密な"肌でふれあう特権"を共有する関係を築こうとする二人。

そんな折、不安定さを増す〈サイネット〉で暗躍する〈純粋なるサイ〉たちが恐るべき事態を引き起こす。危
機を前にして狼たちの下す決断とは?

 

また、アドリアとリアズの物語と並行して、負けないくらいのボリュームで、全巻『雪の狼と紅蓮の宝玉』で結ばれたアルファのホークとXサイのシェンナの「後日談」が展開されています。

 

アドリアとリアズの関係について言えば、今回、ナリーニ・シンは結構こみいったことをしていて、何巻もかけて定着させてきた「伴侶の絆」という作品内ルール、いわゆる「運命の相手」という概念をメインに据えて、では、愛した相手が、宇宙の理として定められた「運命の相手」ではなかったとしたらどうなるのか、という話を展開しているわけです。

もちろん、このネタは、前巻のホークの物語における「伴侶を喪った男」というネタの派生的な内容です。(ナリーニ・シンはサイを主人公にした『遠き記憶が輝くとき』と『裁きの剣と氷獄の乙女』でも、執筆中に思いついたらしい派生的な設定を、次巻で試してみるといったことをしています。)

さらにハードルの上がった関係性の阻害要因を、二人がどうやって乗り越えていくかは、ぜひご自身の目でご確認ください。

 

ホークとシェンナに関しては、結構イチャコラしてて、こたえられませんね(笑)

通例のロマンスでは、ヒーローとヒロインがくっついて永遠の愛を誓ったら基本的にハッピーエンドでして、シリーズ作品の後続作に登場しても、子どもができて超ハッピーみたいな後日談が出てくる程度なのが普通ですが(実際、サイ=チェンジリングでもそんな感じでした)、本作ではそれこそ、がっちり、みっちりと、「愛を誓った後の二人」がいったいどうなっていくのかを描きこんでいます。

このあたりには、ナリーニ・シンの作家的成長と問題意識の広がりが示されている気がします。

そういえば、アドリアの抱える問題も、通例のロマンスならハッピーエンドでケリがついたはずの恋の、悲しい「後日談」ですものね。

 

さて、次巻はいよいよ満を持して、「あの人」がヒーローとして登場します。

シリーズ屈指の傑作として名高い『Heart of Obsidian』。

今のところ、2016年の秋ごろを予定しております。お楽しみに。

 

なお、来月3月2日発売予定の扶桑社ロマンス新刊は、コニー・メイスンの最初期の海洋冒険大活劇、『復讐の女海賊』(My Lady Vixen)。いやあ、マジでぶっ飛んでて面白いです。

これぞ、コニー。すごいぞ、コニー(笑)。

ぜひこちらも、お楽しみに! (編集J)

 

 


 

 

 

 

 

2016年2月 6日 18:32 | | コメント(1)

メリー・クリスマス!!(もう遅い)

というわけで、皆様お待ちかねのリサ・マリー・ライス〈ミッドナイト〉シリーズ新章第二弾、『真夜中の約束』が無事発売されました!

前作の最後は、ジャッコ、ローレン、メタルのいるところに謎の血まみれ美女が転がりこんでくるという、実にキャッチーな幕引きでございました。今回は彼女、天才ハッカーのフェリシティと元SEALの衛生兵メタルの恋物語となります。

 

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上中 京 訳

本体880円+税  

 

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あらすじはこんな感じです。

 

元SEALの衛生兵で警備会社社員のメタルは驚いた。

突然、友人宅の玄関先に深傷を負ったブロンドの美女が転がり込んできたのだ。

彼女の名はフェリシティ。家の持ち主の女性ローレンが危機的状況にあったとき救ってくれた天才ハッカーだった。

ローレンに会いにポートランドまで来て、空港で謎の敵に襲われ何とか逃げてきたという。

メタルは彼女に応急処置を施したうえ、自宅に連れ帰り献身的な看護を続ける。

やがて惹かれ合う二人だったが、敵の魔手は次第に迫り......

 

今回のヒロイン、フェリシティは、かなり重度のヒキニート(笑)。

ほぼ一日中家から出ず、ネットの海でサーフィンしながら生きています。MIT卒の数学の天才であり、本人自身、濃厚なオタク的資質をもっているわけですが、彼女が人々から離れて生活しているのには他にも理由があります。じつは彼女は、ソヴィエトから亡命してきたノーベル賞学者の娘で、かつて一家はKBGからずっと狙われていたのです。

そんな彼女が、亡き親からとある「遺産」を受け継いでいることに気づいた元KGBの高官が、ふたたびフェリシティを狙いだすところからお話は始まります。

空港で敵の部下に重傷を負わされた彼女は、なんとか友人であるローレンの家にたどり着いて、そこで本作のヒーロー、メタルと出逢うのです。

 

傷ついたヒロインとそれを癒やすヒーロー(もしくはその逆)という、LMRお得意の設定ですが、今回の読みどころはなんといっても、前半と後半とで切り替えられるヒロインのありようでしょう。

前半戦でのフェリシティは、傷つき弱り果て、すべてをお世話されるしかない「受け身」の女性として繊細に、壊れ物のように描かれます。

ところが、傷が癒えて家族の秘密を打ち明けてから、ヒロインは大いなる変貌を遂げるのです。

後半戦、彼女は仲間を得て、戦うヒロインへと生まれ変わります。

天才ハッカーとしての技量を思う存分発揮する、獅子奮迅の活躍ぶりで、自らの敵であるKGBの残党と戦っていくのです。その能力はミッドナイト社長のど肝を抜いて即オファーをかけられるほどのもの。

読者の皆様は、読んでいてきっと、すかっと胸のすく思いをされることかと思います。(まあ健さんの映画とかと同じカタルシスですね)

 

それから、ヒロインのオタク設定もあって、いろいろとマーベル・コミックやTVドラマに関する言及があるのも楽しいところ。一応、お話が雪のポートランドのお話ですので、冬に刊行するというのは訳者さんと相談のうえ狙ってやったのですが、作中の決め台詞などで言及される「スター・ウォーズ」の公開と被ったのはホントに完全な偶然でして、いやあ、こんなこともあるんだなあ、と。

 

個人的に、メタルの身体の骨の大半が金属だっていうバイオニック・ジェミーみたいなイカす設定が、何故かまったく作中でいかされていないのが気になるところですが(笑)、総じて、いつもどおりの大変おもしろいロマンティック・サスペンスに仕上がっているかと思います。

なお次のLMRは、一応、来年中盤くらいに真夜中シリーズの中篇集をやろうかな、と思っております。

 

それと、来年1月はいよいよ〈サイ=チェンジリング〉シリーズ第11弾の登場です!

皆様、あわせてお楽しみに!(編集J)

 


 

 

 

 

2015年12月26日 22:49 | | コメント(4)

今月の扶桑社ロマンスの新刊は11月2日(月)の発売となります。

 今月は、〈ロマンスの女王〉ノーラ・ロバーツによる圧巻の

ロマンティック・サスペンス上下巻を お届けします!

 

『裏切りのダイヤモンド』(上・下)(原題 The Liar)

ノーラ・ロバーツ/著  香山栞/訳 各本体950円+税

 

急逝した夫は偽りの紳士だった・・・

美しくもタフなニューヒロイン誕生

女王が贈る愛と再生のロマンティック・サスペンス!

 

ひと目惚れ同然で結婚した夫・リチャードが突然、ボート事故に遭い、死亡と認定される。シェルビーに残されたのは、三歳の愛娘と三百万ドルの借金、リチャードの裏切りの数々だった。失意のなか、娘のためにも逆境を乗り越えようと、シェルビーは故郷のランデヴー・リッジに戻ることを決意。家族の温かい愛情に迎えられ、シェルビーは新生活をスタートさせる。が、そんな折、リチャードが被害総額三千万ドル相当の宝石強盗の犯人でもあり、別の名前で既に結婚していたことが発覚する...
リチャードにまつわる新事実が次々と明るみに出る中、彼女に恋心を寄せるグリフとの関係も進み、シェルビーは立ち直ろうとしていた。が、ある日、彼女のコンピューターが何者かにハッキングされていたことが判明する。リチャードの犯罪仲間の影もちらつき、シェルビーは新たな恐怖に直面することに...。
裏切りを乗り越え、新しい幸せを摑もうとするヒロイン・シェルビーはいかに...。

 

ロマンス初担当の新編集長Tいわく、「数々の困難と事件をしなやかに乗り越えていくシェルビーの姿はとても魅力的ですし、シェルビーの家族や新恋人グリフのハートウォーミングな人物像にも引き込まれること、間違いなし。愛と再生のロマンティック・サスペンスをお楽しみあれ!」とのことです。

 

なお、11月末から12月頭にかけて発行するはずだった作品に関しまして、諸般の都合ですこし延期することにいたしました。つきましては、次回の刊行が12月下旬の『真夜中の約束』ということになります。

ご了承賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2015年11月 1日 22:53 | | コメント(0)

Avonのシリーズの続編ばかり書いていて、もう〈真夜中〉シリーズはやんないのか、とうらんだことも昔はありました。ぶっちゃけ、扶桑社で出せる本がなかなか出版されないよう、みたいな(笑)。

 

そんな杞憂を吹き飛ばし、リサ・マリー・ライスが〈真夜中〉シリーズの世界に帰ってまいりました!

『真夜中の復讐』、もう読んでいただけましたか?

 

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まずは、旧作の登場人物はみなさん元気いっぱいです。

第一作『真夜中の男』の主人公ジョン・ハンティントン――かつて某掲示板ではレンガ社長と愛情を込めて呼ばれていた――は、社長業に精を出しつつも、奥さんと子供にデレデレ状態。

第三作のヒーロー、ダグラス・コワルスキも、チームのシニア・チーフとして若手をビシビシ鍛えてます。

あと、コワルスキの奥さんのアレグラが、なんだか別人のような陽気な攻めキャラになってて大爆笑。

いやあ・・・懐かしい。ほんと懐かしいです。

 

そして今作の新ヒーローは、元凄腕スナイパーのジャッコ。

体中にタトゥーのある丸刈り、強面のガチでアブなそうなやつですが、これがもうほんとにかわいいやつでして。

 

仕事で知り合った画家ローレンにひとめぼれしてから、彼女が講師をつとめる絵画教室に通いつめ、まわりじゅうからおちょくられながら、四ヶ月たっても何も言い出せず、それでもひたすら想い続けているという極め付きの奥手&純情ぶり。しかも終始異様な気配を発してるので、ローレンからはなぜ自分のことが嫌いなのにつきまとってくるのか、といぶかしがられる始末。

でも、ローレンが本当の危機に陥ったとき、ジャッコは即決即断で彼女のために動き、すべてをなげうち、命をかけて彼女を守りぬこうとするのです。

 

ローレンの内気だけどしんの強いキャラクターは、いかにもLMRといった感じです。理不尽な理由で敵に追われ続けるなかで、しだいにジャッコとの関係に希望を見出し(でも決して依存はしない)、やがて彼への愛にのめりこんでゆく流れも、相変わらず素晴らしい。

 

まあジャッコについては、あれだけふかしておいて、敵が登場した瞬間にあの展開ってどうよ、みたいな部分もありますが(新しく上司になった編集長はゲラ読みで「なんか、もっと活躍するかと思ってたわ」ってざっくり袈裟斬りに・・・ひどい!)、そのあと超がんばるから許してあげてください。

 

さて、ラストのいきなりクライマックスな引きで、もう待ち遠しくてたまらない(そういや、『スター・ウォーズ』ネタってドンピシャだったんですね!)新シリーズ第二弾『真夜中の約束』でございますが、翻訳者様より無事脱稿の連絡が。

これから年末までに単行本含めて7冊を出す予定の編集者(未知の領域)が血反吐を吐いて倒れたりしないかぎり、無事クリスマスごろにはお届けできると思います。

 

ぜひお楽しみに!(編集J)

2015年11月 1日 22:02 | | コメント(1)

次の扶桑社ロマンスの新刊が、9月28日(月)に発売となります。

棚卸しの都合上、少し早いタイミングでの発売となりますが、何卒ご了承ください。

告知いたしておりましたとおり、リサ・マリー・ライス〈真夜中(ミッドナイト)〉シリーズ再始動の第一弾、『真夜中の復讐』の登場でございます。

 

『真夜中の復讐』(原題 Midnight Vengeance)

リサ・マリー・ライス/著 上中 京/訳 本体880円+税

 

憧れの絵画教室講師に迫る魔手
俺の女は、俺が守り抜く!

 

警備会社の幹部社員で元SEALの凄腕スナイ
パーだったジャッコは、仲間たちにからか
われながらも、絵画教室の講師であるロー
レン・デアに四ヶ月ひたすら想いを募らせ、
それでもまだ何もできずにいた。ある日彼
は、派手な場所が嫌いなローレンが珍しく
パーティに姿を見せたものの、写真を撮ら
れて顔面蒼白になっている場面に遭遇す
る。守ると決意して彼女をエスコートする
ジャッコだったが、恐るべき敵が今まさに
近づきつつあることなど知る由もなかった。
〈真夜中〉シリーズ待望の最新作登場!

 

お楽しみに!

 

2015年9月27日 20:53 | | コメント(2)

もう、秋のリサ・マリー・ライス祭り第一弾、『シチリアの獅子に抱かれて』はお読みいただけたでしょうか?

 

Italian Blog.jpg

 

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あらすじはこんな感じです。

 

 地中海の楽園でのめくるめく官能の四日間

皇帝の魂と獅子の心を持つ男との終わりなきラブシーン・・・!

 

取材と休暇を兼ねてシチリアを訪れたアメリカ人デザイナーのジェイミーは、大学教授である祖父の依頼で、彼のかつての教え子ステファノ・レオーネ検事と連絡を取ろうとする。

しかしマフィアに暗殺の標的とされ、精鋭部隊の厳重な警護下にある彼には容易なことでは近づけない。

苦労の末ようやくステファノとの面会が叶ったジェイミーだったが、そこで待ち受けていた彼の、皇帝とも見まがう男性的魅力に圧倒されて......

官能に彩られためくるめく四日間が始まる。エロティック・サスペンスの決定版!

 

まあ、なんていうか、とにかく・・・エロいです(笑)

 でも、情景自体はきれいだし、情感に満ちていて細やかな心の動きがぐっと胸を打つ。

ラブシーンを書かせると、本当にうまいです、この人は。

まあ個人的には、『真夜中の誘惑』での「大鴉」詠唱シーンが大爆笑必至の最高傑作だと思っている人間なので、あまりあてにならないかもしれませんが・・・

 

お話はほぼ、シチリアで猛烈にセクシーなイタリア人に出会って、

あとは四日間ひたすら、ふたりで「食って」「寝て」「遊ぶ」だけなんですが(笑)、

一応ラストにはしっかりマフィア絡みのサスペンスもついてきます。

おじいちゃんだけえらくやられ損で可哀想な気もしますが、まああまり深く考えても仕方がない。

今回は、異国でフェロモン発散しまくりのアルファに見初められて、夢の楽園で様々な悦びを与えられるという、王道のエロティシズムをたっぷりとご堪能いただければ十分かと。

 

 なお、今回こんなに薄くなってしまったのは理由がございまして、もともとセットで出すはずだった、真夜中シリーズの短篇(『真夜中の天使』のスピンオフ)の掲載許可がどうしても本国から下りず(そちらは、今まさに執筆中の別の中篇とセットで出してほしい、との強い要請があったのです)、中篇一本で発刊することになったのでした。その点、ご理解いただければ幸いです。

代わりに、つけられるギリギリの値段に抑えましたので、ぜひリサ・マリー・ライスを読んだことがないという方もお試しでご購入いただけると嬉しく思います。

リサ・マリー・ライスのエッセンスのつまった、とても彼女らしい中篇だと思いますので。

 

さて、続けざまに『真夜中の復讐』が発売されます。あの懐かしい、警備会社の面々が作中でも登場し、大活躍いたします。乞うご期待!(編集J)

2015年9月27日 20:20 | | コメント(0)

来月の扶桑社ロマンスの新刊が、9月2日(水)に発売となります。

ふたつ前の記事であらかじめ告知いたしておりましたとおり、リサ・マリー・ライス〈真夜中(ミッドナイト)〉シリーズ再始動記念、二ヶ月連続刊行の第一弾、『シチリアの獅子に抱かれて』の登場でございます。

 

『シチリアの獅子に抱かれて』(原題 The Italian)

リサ・マリー・ライス/著 上中 京/訳 本体590円+税

 

地中海の楽園でのめくるめく官能の四日間

皇帝の魂と獅子の心を持つ男との終わりなきラブシーン・・・!

 

取材と休暇を兼ねてシチリアを訪れたアメ
リカ人デザイナーのジェイミーは、大学教
授である祖父の依頼で、彼のかつての教え
子ステファノ・レオーネ検事と連絡を取ろ
うとする。しかしマフィアに暗殺の標的と
され、精鋭部隊の厳重な警護下にある彼に
は容易なことでは近づけない。苦労の末よ
うやくステファノとの面会が叶ったジェイ
ミーだったが、そこで待ち受けていた彼の、
皇帝とも見まがう男性的魅力に圧倒されて
......官能に彩られためくるめく四日間が始
まる。エロティック・サスペンスの決定版!

 

中篇ですが、LMRの魅力がいっぱいにつまった作品です。お楽しみに!!

2015年8月29日 17:42 | | コメント(0)

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