1新刊案内アーカイブ

ケイト・ピアースの『最愛の人を取り戻すまで』(上中京/訳)が本日刊行となりました!
2月に刊行しました『公爵の甘美な手ほどき』の続編となります。

※恐れ入りますが、前作『公爵の甘美な手ほどき』のネタバレを含む内容になっておりますので
  ご注意くださいませ


最愛の人を取り戻すまで.jpg

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あらすじはこんな感じです。

華やかなディアブル・デラメア公爵家の舞踏会で、
生き別れた夫のジャックと5年ぶりに再会したカーリス。
他の男性にエスコ ートされる彼女を蔑むような夫の視線に
りを覚えながら、燃え上がる熱情も意識する。
一方、敵前逃亡の汚名にまみれるジャックは、
名誉を回復できればカーリスとの未来も取り戻せると考えていた。
異なる思惑を抱えて故郷のウェールズへ向かうことになった二人を
大きな陰謀が待ち構えていた......カーリスの秘密とは? 
そして、ジャックは過去の問題に終止符を打つことができるのか?


ヒーローは前作にも登場した、ジャック・ルウェイン。
彼は生家である公爵家を飛び出して軍人になるが敵前逃亡の濡れ衣で追放され、落ちぶれた生活をロンドンで送っています。なんて母性本能をくすぐる設定なんでしょうか。岸不遜な彼の態度の裏側に、孤独、後悔、悔恨などの気持ちが隠れているかと思うと、「私が癒してあげたい!」と考えずにはいられない読者の方も多いにちがいありません。

そんな色気たっぷりなジャックと5年ぶりに意図せず再会した、妻でヒロインのカーリス。
彼女とジャックは、ロンドンからウェールズまで旅をともにすることになります。積極的なジャックは、馬車、BAR、宿など所構わず彼女を誘惑。カーリスは"複雑な事情"からジャックを受け入れるわけにはいかない。しかし、情熱的なジャックの甘美なテクニックにカーリスの身体は抗えるはずもなく、、、。もう想像するだけでとろけてしまいそうになるシチュエーションです。

物語が進むにつれ明らかになるカーリスの"複雑な事情"。
ジャック、カーリス、ジャックの父親と母親とふたりの兄、ジャックに怪しい依頼を続けてきたフューリー大佐、そしてディアブル・デラメア公爵。それぞれの思惑が交錯するただなかに、ジャックとカーリスは巻き込まれていきます。
カーリスの"複雑な事情"とはいったい何なのか? ふたりの関係はどうなるのか?

ぜひ読んでみていただけますとうれしいです!(編集A)



2021年9月 2日 12:00 | | コメント(0)

更新が遅くなって申し訳ありません。
今月のノーラ・ロバーツの新刊、もう読んでいただけましたでしょうか?

『リッツォ家の愛の遺産』(上・下)。原題は『Legacy』、訳者は香山栞さんです。

昨年12月に発売した『目覚めの朝に花束を』(上・下)の続編をお待ちくださっていた皆様、ごめんなさい。昨年からノーラが書き方を変えまして、三部作は一年に一作、弊社の文庫だと上下巻の長さで、単発のロマンティック・サスペンス、および他社さんのイヴ&ロークと「交互に」刊行されるようになりました。なので、弊社の予定としては、次は冬に三部作の2作目、その次は2022年夏に単発のロマサス、そしてその冬に三部作の3作目が刊行される予定です。

前作のブログの最後ですでに軽くお伝えしてはいたのですが、数名の読者の方からお問合せをいただいてしまいました。最初からわかっていたことなので、『目覚めの朝に花束を』のあとがきでも、訳者さんに触れておいてもらうとよかったかなと反省しております。


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あらすじはこんな感じです。

エイドリアンには恐ろしい過去があった。 
7歳のとき、生まれて初めて会った実の父に殺されかけたのだ。
母ともみ合いになった父は階段から落ちて死亡、
正当防衛を認められた母は、その後フィットネス・インストラクターとしてキャリアを築いてきた。 
16歳になったエイドリアンは自らもエクササイズを考案、
大学の仲間たちとDVDを発売して成功を収める。
その後、ニューヨークの地で事業を飛躍的に拡大させた彼女だったが、
最愛の祖母の死を契機として、大きな人生の選択を迫られることになる。
一方で、16歳のころから四行詩の殺害予告を毎年送り付けてくる
脅迫者「詩人」の影が身近に迫って......


今回のヒロインは、イタリア系移民の一族の出身。
本書を貫くテーマも、ずばり「家族の絆」ということになります。
イタリア系の人たちが特に「家族」を重視するのは、ご存じのとおり。
ノーラにとってはまさに得意ちゅうの得意のテーマであり、
実の父親に大いに問題がある(というか犯罪者)という設定も
『モンタナ・スカイ』以来、何度か採用されているものです。

危険な連続殺人鬼による脅迫とロマンスを絡めるというパターンも、
ノーラお馴染みのサスペンス要素ですが、最初違和感のあった
犯人の動機や行動パターンに、実はちゃんとした裏付けがあって、
最後まで読むと感心させられます。

愛情ゆたかな祖父母との心温まる交流、
キャリアウーマンで愛し方の不器用な母との微妙な距離感、
日常の心の隙間を埋めてくれる愛犬との日々。
ノーラの「家族」を描く筆致は極めて繊細で、かつ共感を呼びます。

それから、ヒーローについて。
今回、物語の組み立て上、あまり詳しくご紹介できないのですが、
最近のノーラ作品のなかでも、存在感抜群の男性キャラだと感じます。
抱えている喪失の苦しみが深い分、ヒロインの存在に救われていく様が、
あたかも「逆めぞん一刻」のようで、ぐっと胸にせまるんですね。

家庭内DVや、老人介護の問題、母と娘の複雑な関係性、頻発する銃乱射事件。
アメリカがかかえる問題を、ノーラは「リッツォ家」という家庭と周囲のひとびとを描くことで、浮き彫りにしていきます。
あくまで個人的な見解ではありますが、ここ数年のノーラ作品のなかでも、最良の一作に挙げられるのではないでしょうか。
ぜひ、充実したノーラの筆力と人物描写のこまやかさをご堪能ください。

なお、次回のノーラは、年末か年初ごろに、今度こそ〈ドラゴンハート・トリロジー〉の第二弾、
『The Becoming』を、上下巻でお届けする予定です。こちらもお楽しみに!(編集J)








2021年7月25日 08:32 | | コメント(0)

みなさま、お待たせいたしました。大大大好評だった『世界で一番美しい声』のミア・シェリダンが贈る、純愛ラブロマンス『完璧な恋に魂を捧げて』が発売いたしました!


完璧な恋に魂を捧げて.jpg

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あらすじはこんな感じです。

ケンタッキー州の炭鉱町デンヴィルで貧しい生活を送る女子高生テンリー。
石炭会社の奨学金で大学に進学することを夢見る彼女だが、数年前の炭鉱事故で父と兄を亡くした、同じ高校に通うカイランドも奨学金を目指していることを知る。
互いに夢を語り、相手の孤独を癒していくなかで、深く惹かれあっていくふたり。
しかし選ばれる奨学生は、ひとりだけだった。
抑えきれない気持ちをもてあますなか、旅立ちの日が近づき......。

発売直後から、twitterやamazonのレビューでは絶賛の嵐!
編集担当としてこんなにうれしいことはございません。翻訳者の高里さんがまとめてくださったtwitterのモーメントにはイラストあげてくださっている方まで、、、!感無量です

『完璧な恋に魂を捧げて』(ミア・シェリダン/高里ひろ◎訳)twitterモーメント↓

興味のある方はぜひご覧になってくださいませ。

本作はいろいろな事情があり、<サインズ・オブ・ラヴ>シリーズ前作『世界で一番美しい声』から4年間も間が空いてしまっております。なかなか現場の編集者だけでは会社を説得できず途方にくれているところ、読者の方々の強い要望が多数寄せられてついに刊行までたどり着くことができました。

このような素晴らしい作品を世に送りだすことができたのは、まぎれもなく読者の皆様の力によるものです。もしよければ、本ブログのコメント、amazon、twitterなどに次回作への期待のメッセージをお届けしていただけると大変ありがたいです。<サインズ・オブ・ラヴ>シリーズ第三弾へと繋げられればと考えております。

さて、本作の内容は、まさに"完璧"のひとこと。読んでいただければわかると思いますので、こちらで余計なことはなにも言わないようにいたします。『完璧な恋に魂を捧げて』というタイトルにすべてを込めさせていただきました。

こちらのタイトルですが実は編集長と最後の最後まで、

ラヴェンダーは幸せの香り

というタイトルと迷いました。

本作において象徴的な"ラヴェンダー"を目立たせるのもよいかなと思ったのですが、前作『世界で一番美しい声』と並んだときにしっくりくるかどうかを考えたのと、どうしても"純粋無垢な愛"の存在証明とも言える本作のよさを前面に打ち出したかったのです。
タイトルに関して、読者の皆様のご意見もお聞きしたいです!

その代わりに、カバーはラベンダー畑をイメージしたものにいたしました。

ドイツ語版のカバーがとても素敵だったので、参考にさせていただいております↓
https://www.amazon.co.jp/naechsten-Leben-vielleicht-Mia-Sheridan/dp/3492309437

ご時勢柄、なかなか外出をするのがむずかしい方も多いと思いますが、おうち読書のおともにいかがでしょうか? 非日常のロマンスがきっと心を満たしてくれると思います(編集A)






2021年5月14日 12:03 | | コメント(6)

今年の2月に発売しました、ケイト・ピアースの『公爵の甘美な手ほどき上中京訳)はお読みいただけましたでしょうか?

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あらすじはこんな感じです。

良家の子女として育ったエリザベスだが、継父に辛く当たられ、ついに借金のかたとして、放蕩者と悪名高い公爵ジェルベイズに体ごと差し出されてしまった。
この機会に高級娼婦になって自立しようと決意した彼女は、処女の自分に官能の手ほどきをすることを公爵に依頼する。 
一方彼女の言語能力に偶然気づいた公爵は暗号解読者として彼女を雇うが、解読された暗号文書は大英帝国を揺るがす事態を告げる。 
互いの秘密による不信、官能のレッスン、さらに感情が絡み――二人の協力は英国を救うのか、そして恋の行方は?

扶桑社ロマンスに初登場のケイト・ピアース!
ニューヨークタイムズやUSAトゥディのベストセラー作家として英語圏で非常に人気のある作家です。期待に胸を膨らませ待ちに待った、翻訳者さんからの原稿を読み終わったあとの衝撃は忘れられません。

純真ながら凛とした美しさを持つヒロイン、そのヒロインを甘美に誘惑するヒーロー、決して譲らないふたりのやりとり、ふたりの関係が近づくにつれ深まる国家をも揺るがしかねない謎、手に汗握るスリリングなラストーーそして、なんといってもふんだんに盛り込まれたエロティカルなシーンの数々......。

その全てが期待どおり! いやいや、期待以上でした!!
ケイト・ピアースは歴史学を専攻していたのですが、物語の随所に散りばめられた舞台となる英国の史実も読み応え抜群です。ヒストリカル好きにはたまらないでしょう。

ヒロインとヒーロー、ともに激しく嫉妬に狂う場面があるのですが、その愛情を抑えきれない様子が最高に愛おしく、何度も読み返してしまいました。また、ふたり以外のキャラクターもそれぞれ人間味が溢れていて、その世界観にどっぷりハマってしまう人も多いのではないでしょうか。

特に、ヒロインのお兄さんの介護人として登場するジャックが私のお気に入りです。お、そんなジャックがヒーローのシリーズ第2弾『REDEEIMNG JACK』も刊行予定。こちらもご期待ください。(編集A)

2021年5月13日 12:00 | | コメント(0)

昨年12月末に発売しました、ノーラ・ロバーツの最新三部作〈ドラゴンハート・トリロジー〉第一弾、『目覚めの朝に花束を』(上・下 香山栞訳)、もうお読みいただけましたでしょうか?

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あらすじはこんな感じです。

フィラデルフィアの中学教師ブリーンは、ひょんなことから総額四百万ドルに及ぶ自分名義の口座が隠されていた事実を知る。
母は、幼いころに離婚した父がずっと送金してくれていたのを黙っていたのだ。
ブリーンは親友のマルコと相談のうえ、思い切って自分に合わない職を辞し、ふたりで父の母国であるアイルランドへと旅立つことを決める。それは自分探しの旅であると同時に、長年音信不通の父親を捜す旅でもあった。
彼女は海を渡る飛行機の中で、ドラゴンに乗った美しき戦士の夢を見る......。

アイルランドに到着したブリーンは、長期滞在用のコテージに腰を落ち着け、念願だった小説の執筆にとりかかっていた。
ある朝、子犬に導かれて林の奥へ分け入った彼女は、いつしかこの世界とは異なる別の世界へと足を踏み入れたことに気づく。今も魔法の息づく異世界タラム。この地こそが父の真の故郷にして自らの出生地であり、自分にも秘められた力があることを祖母を通じて知ったブリーンは、やがて戦士キーガンと運命の再会を果たす......巨匠待望のアイリッシュ・ファンタジー三部作開幕!


ノーラに関しては、このところずっと、歴代の若い担当さんに任せていて、自分で担当するのは本当に久しぶりだったのですが、やっぱり別格の力量をもった作家さんだと、改めて痛感させられた次第です。
今回は、久々にノーラのホームグラウンドであるアイルランドもの。
しかも、いまはやりの(日本だけ?)「異世界」ものではありませんか。

ノーラが三部作(トリロジー)を執筆する際、剣と魔法のファンタジー寄りに舵を切るようになって、もうずいぶんになりますが、これだけ「二つの世界」を行き来することに焦点を当てたものは、今までなかったように思います。
原書のカバーでは、まさに天と地から、現代のフィラデルフィアの街と異世界タラムが迫り、拮抗しています。
ヒロインであるブリーンは、自分のルーツを探して訪れたアイルランドの地で、出奔したと思っていた自らの父親が、じつは異世界から来た人間で、悪との闘いのなかですでに亡くなっていたことを知ります。
異界の祖母のもとで、魔法を習得しながら、長年の夢だった執筆活動を始めるブリーン。
一方、彼女には、もとの世界に残してきた仲間たちと、作家として成功するという今芽生え始めたばかりの夢があります。彼女は、どちらの世界を選択するのか。物語は、まだ始まったばかりです。

本作は原点回帰のアイルランドものである一方で、ノーラは、今の時代の要請に積極的に応じようとしているようにも見えます。
今回、ヒーロー以上の重みで登場するのが、ブリーンの親友で、ルームメイトであるゲイのマルコ。
むしろ、これまでノーラ作品でヒーローが担ってきた、「戦うヒロインを横でそっと支える存在」としての立場を、マルコが引き受けているともいえそうです。
2020年は、コロナ禍のみならず、アメリカのロマンス界が揺れに揺れた年でもありました。アメリカロマンス作家協会で内紛が表面化し、ついにRITA賞が中止に追い込まれたのです。BLMやLGBT、フェミニズムといった視野から、従来的なロマンスのあり方にもいろいろと再考が迫られたなか、第一人者としてノーラは、自ら率先して新たな作風を模索しようとしているのかもしれません。

風雲急を告げるラストシーン。今年12月発売予定の第二巻が待ち遠しいところです。

なお、ノーラ・ロバーツの次回作はスタンドアローンのロマンティック・サスペンス、『Legacy』(上・下)。脅迫者におびやかされながらも、起業して頑張るイタリア系ヒロインの成長物語です。
2021年6月末の搬入、7月頭の発売予定。こちらもご期待ください。(編集J)






2021年1月10日 23:46 | | コメント(0)

12月2日発売の扶桑社ロマンスは、大変久しぶりのことですが、2冊ございます。
まず一本目は、初紹介作家マリアナ・ザパタ『銀盤より愛をこめて』(高里ひろ訳)。
海外ロマンスではいささか珍しい、「フィギュアスケート・ロマンス」の登場です!

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あらすじはこんな感じです。

子供のころからスケートだけに打ちこんできたジャスミンだったが、たいした成績も残せないまま26歳となり、ペアのパートナーにも捨てられてしまう。
そんなとき、犬猿の仲のスター選手アイヴァンから、1年間限定でペアを組まないかとの申し出を受ける。複雑な思いを抑えてチャンスに飛びついてはみたものの、傲岸なアイヴァンとのあいだには喧嘩がたえない。
だが、彼のスケートに対する強い思いを知って、ジャスミンのなかで何かが芽生え始める......。
スポーツ・ロマンスの第一人者、初紹介!


担当しておいていうのもなんですが、これは本当に掘り出し物、マジで面白いですよ!

マリアナ・ザパタという作家さんは、アメリカ最大のロマンス・サイト「オール・アバウト・ロマンス」(AAR)のロマンス・オールタイム・ベスト100で6位に入っている作家さんで(年度じゃなくて、「オールタイム」ですからね?)、前々から、ご紹介する機会がつくれればいいなと思っていました。

とはいえ、日本ではあまりスポーツ・ロマンスというジャンル自体が盛んとはいえないこと、
その6位に入っている『The Wall of Winnipeg and Me』(2016)が、よりによってアメリカン・フットボールが題材だということ(別に競技に対してはなんの他意もございませんが・・・・あまりに日本の女性読者にとっては縁遠いジャンルかと)、
セルフパブリッシングで出てきた作家さんということもあって、とにかく一冊一冊がどれもべらぼうに長いこと、などなどあって、どうしようかといろいろ悩んでおりました。

ただ、彼女の作品のなかに一冊、フィギュアスケートが題材の作品がありまして。
おお、フィギュアか。
フィギュアなら、他のスポーツよりはロマンティックな感じで、皆さん読んでくださるんじゃないだろうか。
昔からコミックなら、川原泉先生の『銀のロマンティック...わはは』とかあったし、最近は槇村さとる先生の『モーメント』とか小川彌生先生の『銀盤騎士』とか、たくさんフィギュアものの連載もあるし。
あと、自分は若かりし頃、ふとはいった映画館で『冬の恋人たち』ってのを観たことがありまして、これがもうホントにホントに良いフィギュア恋愛映画なんですよ(あんまり観たって人に会ったことがないが)!
そこで、翻訳者の高里さんに読んでもらいましたら、とても面白かったと太鼓判を頂戴しまして、しかもなんとか一巻本におさまりそう。満を持して、冬真っ盛りの12月に発売するに至ったというしだいです。

とにかくヒロインがスポ根!
とにかくヒーローが傲慢! でも純情(笑)!
キャラがもうね、とてつもなく素晴らしいんですよ。
実力はあるのに、結局26になるまで優勝したことのないヒロインのジャスミン。ヒスパニック系の大家族(しかも離婚家庭)に育って、自分だけ金のかかるフィギュアをやらせてもらいながら、大きな成果を今もあげられていない負い目が、彼女にはあります。
ジャスミンにとって、アイヴァン・ルーコフは最大の天敵です。彼は全米選手権にも世界選手権にも勝ちまくり、オリンピックの金メダルまで獲っている正真正銘の大スター。でも会うたびにジャスミンに嫌味を飛ばし、「ミートボール」呼ばわりしてくる、猛烈にいけすかないヤツなのです。
そんな彼が、ペアの相手に突然契約を解消されて失意のどん底にあるジャスミンに、声をかけてきます。一年間限定でペアを組まないか、俺たちなら世界を獲れる、と・・・・。

実際、アイヴァンは、しょっちゅうジャスミンにちょっかいをかけてくるんですが、実はずっと昔からしっかり彼女のことを見てるんですね。彼女だけを見ている、といってもいい。
彼女の才能も、彼女のひたむきさも、彼女の足りないところも、そして彼女の人間的魅力も。

傲岸系ヒーローが、次第に内に秘めた優しさを見せてゆく。その過程を描きだすザパタの手腕は、確かなものです。多少品のないところはありますが、丁々発止とつづく会話のセンスもいかしています(アイヴァン「ぼくは掘り出しものだ」 ジャスミン「すぐ埋めるべきね」......って、おい(笑))。

362頁から始まる、「自分は負け犬だ」と語るジャスミンの苦悩と、それに真摯にこたえるアイヴァンの言葉は、読む者すべての胸を熱く打つことでしょう。
373頁のアイヴァンのセリフは、とくにやばい。ふつうに泣けます(読んだ皆さん、そうでしょう?)。
ここを読むだけでも、本書を手に取った価値はある。そう思います。

あまりにスポ根すぎて、触れられてドキドキなんて次元はとうに超越している二人ですが(なんならリフトから落とされるまである)、むしろ高校生カップルのようなうぶさと一途さ、切れ味抜群のWツンデレぶりが存分に堪能できます。

そのほか、スポーツ界のハラスメントや、SNSの悪質投稿の問題など、現代的視点にも事欠かず、純粋にスポーツ小説としても読みごたえのある内容に仕上がっていると思います。

ロマンス・ファンの皆さんだけでなく、ひろくフィギュアを愛好するファンの方々にもぜひ読んでほしいと思っております。多少マニア目線で見ると妙なところもあるやもしれませんが、そこは広い心でジャスミンとアイヴァンの頑張りを応援してあげてほしいところ。ステイホームのお供に、ぜひご一読ください!(編集J)





2020年12月10日 17:13 | | コメント(0)

ブログの更新、またまたお待たせしてしまって大変申し訳ございません。
RITA賞受賞作家 ジュリー・アン・ロングの新刊『忘れえぬキスを重ねて』はお読みいただけましたでしょうか?

あらすじはこんな感じです。

伯爵の夫に先立たれたデライラのもとに残ったのは、夫が残した借金と荒れ果てた屋敷だけ。もう男には頼らないと誓ったデライラは屋敷を改修し、同じ決意を持つ女性アンジェリークと共同経営で、<グランド・パレス・オン・ザ・テムズ>という下宿屋を始めた。一方、<グランド・パレス・ オン・ザ・テムズ>へ密輸犯を追ってきた王室海軍艦長のトリスタンは美しくも気丈なデライラと出会う。真実の愛など信じていないふたりだが、惹かれ合う気持ちを抑えられず衝動的にキスを交わして......。


忘れえぬキスを重ねて ブログ用カバー写真.jpg


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* * *


さて、今回は扶桑社ロマンス初登場のジュリー・アン・ロング先生の作品です!

ということで、まずは簡単な著者の紹介を「訳者あとがき」より。


著者のジュリー・アン・ロングは二〇〇四年にデビュー作品を出版して以来、二十二篇の長編小説と一篇の短編小説を著し、二〇一六年にはヒストリカル・ロマンス短編部門でRITA(リタ)賞を受賞した実力派ロマンス作家です。代表作の<ペニーロイヤル・グリーン・シリーズ>完結後、音楽をモチーフにしたキュートなコンテンポラリーのシリーズをはさんで発表された本作『忘れえぬキスを重ねて』は、ファン待望のヒストリカル・ロマンスへのカムバック第一作です。


と期待度抜群の経歴です。そして気になる本作の舞台は、十九世紀前半の英国摂政時代のロンドン。この著者にしてこの舞台。これは王道ど真ん中の内容かな、、、と思ったそこのあなた! ちょっとお待ちください! 本作は昨今の時代背景がかなーーり色濃く反映された、決してヒストリカル・ロマンスの正統派とは言えない要素もあり、そこが本作の魅力でもあります。


その要素とはずばり、ヒロイン デライラのキャラクター。伯爵の夫に先立たれて一文無しになり途方に暮れる、というかなり衝撃的なかたちで登場するのですが、まあ借金のカタかなにかでどこぞのイケメン俺様貴族に引き取られ恋に落ちなんだんかんでハッピーエンドを迎えるのだろう。などと予想していると、ところがどっこい亡き夫の唯一の遺産である荒れ果てた屋敷を改修し、下宿屋を始めてしまうのです。なんとたくましいのでしょう。


さらに共同経営者の女性アンジェリークとの関係も秀逸。ネタバレになってしまうので具体的には言いませんが、読んでいたただければ「え!? あなたたち仲良くなっちゃうの!?!?」と驚かれる読者も多いのではないでしょうか。そんなこんなでデライラとアンジェリークのふたりは四苦八苦しながらも下宿屋の経営を軌道に乗せ、男の力を借りずに生き抜いていくのです。


男性に庇護されながら奥ゆかしく生きていく古き良き女性像とはかけ離れたヒロインたち。まさに自立した女性が求められる時代の雰囲気を象徴しているような気がいたします。困難にぶち当たってもポジティブに立ち向かっていく彼女らの姿は読んでいても気分爽快。きっと元気をもらえるはずです。


と言いつつも、無骨だけれども男らしさあふれる、ヒーロー王室海軍艦長 トリスタンとのラブロマンスは王道ヒストリカル・ロマンスの魅力満載。ふたりの甘くてとろけるようなやりとりにぜひ浸っていただきたいです。まさに新時代の輝きと伝統の素晴らしさがバランスよくマッチした1冊! ロマンス好きにはぜひぜひ読んでみていただきたいです。(編集A)











2020年9月25日 15:38 | | コメント(1)

ブログの更新、今回もお待たせしてしまって申し訳ございません。
ノーラ・ロバーツの最新刊『永遠の住処を求めて』はお読みいただけましたでしょうか?

あらすじはこんな感じです。

<上巻>
九十二歳で逝去したハリウッドの大物俳優、リアム・サリヴァンを偲ぶため、屋敷"サ 
リヴァンズ・レスト"にサリヴァン一族が集まった。リアムの才能を受け継ぎ十歳な 
がら子役として脚光を浴びていた、曾孫のケイトリン。葬儀後、彼女は親戚の子ども 
とかくれんぼを始めるが、何者かに誘拐されてしまう。監禁先の窓から脱出したケイ 
トリンは、真っ暗な林のなかをひたすら走り続けた。体力が限界を迎えるころ、明か 
りが漏れる一軒家を見つけて一人の少年と出逢う......。女王の最新ラブサスペンス! 

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<下巻>
十年前に起きた誘拐事件の影響で自由に仕事ができないケイトリンは、女優への情熱を失ってしまった。心機一転、ニューヨークで新生活を始めた彼女は再び真剣になれる仕事と出会い、順調にこなしていく。自立したケイトリンは、祖父を世話するためにカリフォルニアへ帰郷。恋しかった故郷で命の恩人である牧場主・ディロンと再会する。順風満帆かと思いきや、誘拐事件の闇が彼女に忍び寄る......。犯人の魔の手から逃れられるのか!? 自分の居場所と真実の愛を求める物語を描くラブサスペンス!
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* * *

物語の始まりは有名な俳優一家の血を引き継ぎ、10歳ながら女優として活躍するケイトリンの幼少時代。カリフォルニアの大屋敷での曾祖父の葬式中、親戚の子どもたちとかくれんぼをしていたケイトリンは、怪しい男二人に誘拐されてしまいます!

が、持ち前の機転のよさと勇気を存分に発揮し、閉じ込められていた部屋の窓から逃亡するケイトリン(脱出の描写がハラハラドキドキさせられます)。真夜中の森をひたすら走り続けてなんとか救出してもらえます。

誘拐犯の真犯人が明らかになり、ホッとするような心配になるような気持ちになりながら第1部は幕引きに。ですが、この一夜の悪夢がケイトリンにずっとまとわりつくことになります、、、。

成長したケイトリンは自分のいるべきところ、やりたいことを見つけるためにさまざまなチャレンジをするのですが、ようやくいい感じに!というところでいつも邪魔が入り、もどかしくなります。ああ、なんでいつもいいところで、、、。そんな不安定な日々の中、救いとなる男性との甘いひとときも。苦しいときの愛こそ燃え上がるもの。ぜひ堪能していただきたいです。

華やかなハリウッド、自然豊かなカリフォルニア、ブロードウェイなどなど、舞台が次々に魅力的な場所へと変わるのも本作の魅力。自粛ムードでが遠出ができずに悶々としている方はぜひ気分転換に読んでみてください。

さて、最後に紹介させていただきたいのが、最近一部で話題のこちらの動画↓


ロマンス小説のススメ


これまでロマンス小説に縁のなかった方へ、ロマンス小説の魅力を少しでも知っていただこうと始めた企画。もちろんすでにロマンス小説にどっぷりハマられている方にも楽しんでいただける内容だと思います! 「出演者のキャラクターがツボにハマる」というご意見も多く、ぜひ覗いてみていただけるとうれしいです(編集A)。












2020年7月11日 18:33 | | コメント(0)

ブログの更新、大変長らくお待たせいたしました。
ノーラ・ロバーツの最新刊『愛と魔法に導かれし世界』はお読みいただけましたでしょうか?
こちらは『世界の果てに生まれる光』『闇に香るキス』に続く第三弾。"光のトリロジーシリーズ"の結末が描かれています。

あらすじはこんな感じです。

<上巻>
謎の伝染病ドゥームにより、人口が激減した世界は無法地帯に。ドゥームを生きのびた人々は、カルト集団"清き戦士"や殺戮集団"レイダース"、魔力を持つ者を隔離する政府軍から、身を守らなければならなかった。危険な街を脱出し、新天地に腰を落ち着ける人々も現れる。そうして誕生したコミュニティーのひとつが"ニュー・ホープ"だった。生まれる前から世界の救世主"ザ・ワン"となることを運命づけられたファロンは、街の仲間たちと、世界に光を取り戻すため、闇との闘いを開始する! 

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<下巻>
救世主"ザ・ワン"であるファロンは、同じく"神の一族の子孫"である、ダンカンやアントニア、そしてニュー・ホープの仲間たちとともに闇の勢力と闘い、虐げられている人々を救出していく。闘いの果てに、ファロンの実の父親、マックス・ファロンの仇であり、闇の力の源泉である黒いドラゴンを従えるペトラとの最終決戦のときがついに訪れた。はたして、世界に光は復活するのか? ファロンとダンカンの恋の結末は? ロマンスの女王が紡ぐ<光の魔法トリロジー>シリーズがここに完結! 

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* * *

さて、今回は修行を終えて名実ともに救世主となったファロンが大大大活躍! 
"ニュー・ホープ"の仲間たちとともに、闇の勢力を次々と倒していきます。前々作、前作と産まれる前からファロンを見守っている身としては、感慨深いなんてレベルじゃありません。両親であるマックスとラナの冒険、大好きな家族との別れ、師匠のマリックとの修行の日々......さまざまなシーンが頭をよぎります。これまでのファロンの努力や苦難はすべて今回の最後の闘いのため!といっても過言ではないでしょう。

救世主"ザ・ワン"として世界を光に導くファロンですが、年頃の女の子でもあります。ファロンと同じ"神の一族の子孫"であるダンカンに惹かれつつ、そんな自分の気持ちに抗いつつ......。二人の恋の行方も最後のページまで見逃せません。何万人もの仲間を堂々と率いる二人が、恋愛には不器用な姿にはときめいてしまうことまちがいなし。

シリーズ最終巻!
壮大な光と闇の闘いを巡る叙事詩の結末をぜひ見届けていただきたいです。ぜひ手にとってみてくださいませ。(編集A)





2020年3月13日 19:27 | | コメント(3)

あけましておめでとうございます!
(すでに、ひと月以上過ぎておりますが......。)


大変ながらくお待たせしておりました、ノーラ・ロバーツの最新刊『愛の深層で抱きしめて』(上・下)が、2月3日にとうとう発売いたします。
とある事情で発売が延び延びになってしまいまして、申し訳ございません。お問い合わせいただきました読者の方々、本当にどうもありがとうございました。

長時間熟成させた分、非常に濃厚なストーリーとなっております、、、という冗談はさておき、今回は湖畔の街での造園家美女とタフガイな弁護士によるラブサスペンスで、期待以上にドキドキかつハラハラを味わえる内容です。流石はロマンスの女王、ノーラ・ロバーツ先生。

さらに、今月はもう1冊刊行をいたします。2019年度RITA賞のロマンス最優秀新人賞ノミネート&最優秀ヒストリカル長編賞受賞という超期待作不埒な夫に焦がれて。本作がとてもデビュー作とは思えない、作者ミーア・ヴィンシーの筆力は圧巻のひとことです。

大人気ベテラン作家と鳴り物入りでデビューした大物新人の作品、2点3冊を同時に刊行させていただくわけですが、どちらも自信を持ってオススメさせていただけます。ぜひ手にとってみてください。

さらにさらに、2か月続けて、2月末にもノーラ・ロバーツ作品を刊行いたします。『世界の果てに生まれる光』、『闇に香るキス』に続く、<光の魔法トリロジー>シリーズの第三弾『愛と魔法に導かれし世界(原題 The Rise of Magicks)』(上・下)で、シリーズ最終巻! こちらも楽しみにしていただけますとうれしいです。 

さて、今年は上司からの命により、"扶桑社ロマンス倍増計画"が着々と進行中。例年よりもたくさんの作品をみなさまにお届けできればと思っておりますので、本年も扶桑社ロマンスを何卒よろしくお願い申し上げます。(編集A)




2020年1月15日 22:41 | | コメント(8)

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