2009年6月アーカイブ

ナリーニ・シンは、ハーレクインさんで邦訳がある人気作家ですが、彼女が一躍パラノーマル・ロマンス界のトップ・ランナーに躍り出た作品をご紹介します。

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物語の舞台は、「サイ」と呼ばれる超能力者と、「チェンジリング」と呼ばれる動物に変身する種族が入り混じって暮らすという、わたしたちの住む地球とはちがう歴史をたどった未来世界。
超能力者種族サイは、子どものころから感情を押し殺す処置をほどこされていますが、ヒロインのサッシャは、なぜか感情がある女性です。それがバレた瞬間に、サイの社会から精神的に抹殺されてしまうため、感情をひた隠しにして生きています。
いっぽうでサッシャは、チェンジリング種族との共同事業を進めています。そのパートナーが、黒豹に変身する男、ルーカス。彼は、豹チェンジリングの群れのアルファ(=リーダー)です。
対立関係にあるサイとチェンジリングが手を結ぶのは異例なこと。しかも、ルーカスの側には事情がありました。サイと思われる謎の殺人鬼が、チェンジリングの女性を拉致しては殺害を繰りかえしているのです。犯人を捜すためには、サイであるサッシャの協力が不可欠というわけです。
豹チェンジリングの「黒き狩人」ルーカスと、特別な能力を持つ証しである「夜空の瞳」を持つサッシャ。それぞれの夢想のなかではたがいを激しくもとめあいながらも、種族対立から現実には結ばれるはずのない2人。ところが……
ああ、もう書ききれません!
これでもまだ、ようやく基本的な設定をお話ししただけですよ。
細かく引かれたさまざまな設定が、いやがうえにも2人のロマンスを高め、そして追い詰めていきます。サッシャの感情の秘密、そしてルーカスの群れの秘められた能力などなど、すべての要素が、殺人犯探しのタイムリミットにむかって、一気になだれこんでいくクライマックスは、もう、感涙必至!
と、ここまで書いておきながら、申し訳ないお詫びをしなければなりません。
登場人物紹介のところです。
〈特殊能力者〉→〈特級能力者〉〈スノーリバー〉→〈スノーダンサー〉のまちがいです。
ほんとうにすみません。
お詫びして訂正いたします。
重版のチャンスをいただければ、修正できるのですが!(それに、シリーズの2作め以降もご紹介できるのですけど!)
(愚か者の、編集部・K)

2009年6月26日 12:53 | | コメント(22)

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物語は19世紀初頭のロンドンで幕が開きます。雰囲気としては、映画『オリバー・ツイスト』を想い浮かべていただければよいかもしれません。
急死した父のあとを継いで5代エリントン伯爵となったトリスタンは、家出した妹を捜すことになります。
妹の潜伏先が貧民街らしいという情報を得たトリスタンは、その手助けにとロザビィ子爵夫人の邸を訪れたことから、この物語が動き始めます。
8年前、トリスタンの母は何者かに殺害されてしまったのですが、その殺人に加担させられたのが現在の子爵夫人だったのです……。果たして子爵夫人の過去とは?
スリを生業とする少年たち、おちぶれた元ボクサー、盗みから殺人まで何でもござれの悪党などが脇役で登場する、波瀾万丈の歴史ロマンスです。(編集部・N)

2009年6月18日 17:10 | | コメント(0)

ロマンスのタイトル決めには、編集者もいつも頭を悩ませています。
編集者それぞれつけ方に好みもあったりするのですが、私は個人的に、なるべく原題の雰囲気を尊重すること、原題をそのまま日本語に移行しづらい場合は、内容に即したタイトルにすることを意識するようにしています。
だいたい、10以上のタイトル案をいろいろな方向性で出し、訳者さんや、懇意のロマンス業界の方、上司や販売部とも相談のうえ、決定しております。オビやカバーの後ろ側の内容紹介も、ああでもない、こうでもないと、自分の無能さにうんざりしながら、何度も推敲を重ねて作っています。読者の皆さまにおかれましては、「なに、このダサい邦題」と思われることもあるかと存じますが、温かい目で見守っていただけると幸いです。なにぶん私はセンスが地味なので、『あなたの牙に首ったけ』みたいなスゴいのはつけられませんけど……。

今月新刊のリサ・マリー・ライスにしても、決定までにはいろいろ苦しみました。
とにかく、ロマンス小説には長い歴史と蓄積があります。平たく言えば、ちょっと考えて出てくるようなタイトルには、たいがい先例があるわけですね(笑)。
まず、ぱっと思いついたのは『美しき標的』。さっそくネットで検索をかけてみます。ヒット。ハーレクインさんのアン・ヘリスに前例がありました。ううっ。ヒストリカルなのにロマサスっぽいタイトルを先に使っちゃうなんでひどいじゃん(なんてもちろん思ってませんよ!)。先方が出された時期がかなり最近なこともあり、やむなく諦めます。
じゃあ『美しきターゲット』では? 検索。またヒット。ハーレクインさんのフィオナ・ブランド作品。くそ、じゃあ『美しき逃亡者』ではどうだ? ……ハーレクインさんのジャニス・カイザーと昔懐かしきサンリオのバーバラ・カートランドに先例あり。
そういや「追いつめられて」って映画があったけど、ロマンス小説だとどうかしら。調べてみると、ハーレクインのシャーロット・ラム&二見のジル・マリー・ランディスに前例が……。

とまあ、こんな調子で、タイトルのかぶらないものを10案くらい出して訳者さんと相談。第一陣は私のほうでも納得がゆかず、全ボツ。さらに10案を出し、結局、私のわがままで今の形に落ち着きました。
正直、インパクトは弱いかもしれませんが、原題の『PURSUIT』(追跡・追求)の、シャーロットを追いかける敵側の様子とともに、自由と安全を求めて逃げ続けるシャーロット、新たな人生を模索するマット双方の様子も含めた意味合いを、ぜひ生かしたいと思いました。あと、前作の『闇を駆けぬけて』と呼応して、夜明けに射す希望の光をつかみ取ろうとする前向きなイメージを出したかったんですね。
いろいろとご意見はあろうかと思いますし、うまくいかないこともありますが、読者の皆様に覚えていただくとても大切な邦題をまかされるのは大変名誉なこと。全力でこれからも取り組んでいきたいと考えております。(編集J)

2009年6月12日 17:44 | | コメント(3)

 6月の扶桑社ロマンスは、ノーラ・ロバーツの名作と、注目のパラノーマル・ロマンスです。

ノーラ・ロバーツ 加藤しをり/訳
『愛と裏切りのスキャンダル』(上・下)定価各890円(税込)

 ヒロインは、シカゴのTV局でニュース番組のリポーターをつとめるディアンナ。
 彼女は真摯な姿勢で報道に取り組むいっぽう、海外特派員のフィンというすばらしい男性とも出会います。
 しかし、TV界に君臨する女王アンジェラを敵にまわしたことをきっかけに、ディアンナの周辺に不審な事件が続発し、やがて殺人までが……!
 本書は、1995年に講談社文庫から『スキャンダル』のタイトルで出版された作品を改題・再編集し、装いも新たに読者のみなさまにお届けするもの。日本でも大ヒットとなった傑作の復活です。


ナリーニ・シン 藤井喜美枝/訳
『黒き狩人と夜空の瞳』定価980円(税込)

 ハーレクイン・ロマンスでおなじみのナリーニ・シンが、一躍パラノーマル・ロマンス界のトップクラスに躍り出た名作、ついに登場!
 超能力者〈サイ〉と、動物に変身する〈チェンジリング〉が共存する未来社会。
 黒豹チェンジリングの群れのリーダー・ルーカスと、特殊能力を持つ異端のサイ・サッシャ。対立する種族同士の2人のありえない愛が高まるいっぽう、謎の連続殺人鬼が両種族に一触即発の危機をもたらし――
 全世界を熱狂させた注目の作品です。

2009年6月10日 17:48 | | コメント(2)

 扶桑社ミステリーから出張してきました。
 ご紹介したい本がありまして。

 デブラ・ギンズバーグ 中井京子/訳
 『匿名投稿』

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 出版業界、それも本が生まれるその現場を舞台にした小説です。
 もしあなたが本好きなら、きっと気に入ってもらえると思います。
 とくに、ヒロインが見せる愛書家ぶりが胸を打ちます。
 それに、ミステリーといっても人は死にませんし、読後感もいいです。
 もちろん、恋愛もあり。

 ぜひ読んでいただきたい作品です。(編集部・T)

2009年6月 5日 15:51 | | コメント(0)

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