今月のもう一冊は、シャノン・ドレイク『エメラルドの誘惑』です。
シャノン・ドレイクは、大物ロマンス作家のヘザー・グレアムがヒストリカル・ロマンスを執筆する際の別名義。たしか、MIRAさんではヘザー・グレアム名義に統一していますが、RHプラスさんではシャノン・ドレイク名義で刊行されていたかと思います。
本作は、新興出版社メダリオン・プレスが、グレアムを三顧の礼をもって執筆陣に迎えたはえある第一作です。


%83G%83%81%83%89%83%8B%83h%82%CC%97U%98f%81%40%83u%83%8D%83O%97p.jpg

■オンライン書店で購入する
amazon7&Y楽天ブックサービスbk1

あらすじはこんな感じです。

南北戦争直後の時期。マーティスは、アメリカからはるばるハイランド地方にあるクリーガン城を訪れる。親友だった城主夫人のメアリーが謎の死をとげたため、その真相を突き止めるべく、メアリーの姉になりすまして城にもぐりこんだのだ。合わせて、メアリーに預けてあったエメラルドを取り返すことも、目的のひとつだった。
城で待ち構えていたのは、城主のブルース・クリーガン。尊大で陰気なそのようすにマーティスは疑念をつのらせるが、一方のブルースも、マーティスの正体に疑いを抱いているようだった。
マーティスの到着後、次々と起きる怪事件。いつしか、マーティスとブルースは惹かれ合うようになりながらも、お互いへの不信と恐怖もまた拭い去れない。そんななか、謎は謎を呼んで・・・・・・。

古城を訪れるヒロイン、危険な魅力を放つ怪しげな城主、潜入しての城内の探索、そして明かされる秘密・・・本作の筋立ては、おおよそゴシック・ロマンスといっていいものです。弊社でいえば、ジェニファー・セント・ジャイルズの『禁じられた城の秘密』みたいなタイプですね。
コンテンポラリーではサスペンス/ホラー・ジャンルのロマサスを量産しているヘザー・グレアムのこと、ミステリー風の展開の組立はさすがの仕上がりです。
かなり力のはいった作品ですので、ぜひご一読賜れば幸いです。

2012年9月24日 17:43

コメント(0)

Comment

コメントする

ページの先頭へ