2012年10月27日
新刊案内

すべては君のために

うーん、だめだ、どうしても画像の表示ができない・・・・。
月曜日にメカに強い同僚になおしてもらうまで、この状態ですみません(汗)。
グーテンベルク世代のアナログ編集者なもので・・・・。

今月のもう一作は、才能あふれる新鋭キャサリン・オニールの『すべては君のために』。
ヒストリカル、と銘打ってはいますが、20世紀初頭の戦間期を舞台にした、斬新で刺激的なロマンスです。

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あらすじはこんな感じです。

まだ大戦の爪あと残る1926年の南仏、コート・ダジュール。
戦争で没落したハプスブルク家の元王女ジュールは、無理やり結婚させられた夫のデロアンから逃れ、ここで一人住んでいる。
父の仇でもある憎き夫の到来を知ったジュールは一計を案じ、巷で評判の夜盗パンサーをおびき寄せて夫との決闘を依頼することに。しかし、実際に現れた黒覆面の怪盗は、その報酬として金ではなくジュール本人を求めてきて……。
美麗で濃密なラブシーン。深まるパンサーの謎。熱くスリリングな恋と冒険の物語!


いわゆる「ジャズ・エイジ」と呼ばれる戦間期のコート・ダジュール(リヴィエラ)を舞台に、マリー・アントワネットが四世代前のおばにあたるという生粋のお姫様と、黒覆面で金持ちだけを狙ってまわる夜盗パンサーの禁断のアバンチュールが描かれます。

実際に当時コート・ダジュールにいたヘミングウェイやフィッツジェラルド、ヴァレンティノら「失われた世代」の有名人が、重要な役回りで登場するのも、本書の魅力のひとつ。じつによく調べられているし、うまく物語に組み込まれていて感心させられます。

ロマンスとして面白く、HOTなシーンは実に美麗。
たくらみに満ちたプロットもふくめ、想像以上に「よくできた」小説です。


偽の情報でおびき寄せたセクシーな夜盗に対して、ヒロインがいきなり夫の殺害を依頼するというショッキングな出だし。
でも読み進めていくうちに、ジュールの育った環境や、いま置かれているきびしい状況、抱えている想いなどが巧みに描出され、決して読んでいやな気分のするお話にはなっていません。
実際には、パンサーの正体を知りたい一心で、自らの危険もかえりみずやんちゃして、まわりにもいろいろ迷惑をかけちゃうヒロインではあるのですが・・・・まあ、お姫様だから、仕方がないっす(笑)。

対するヒーローについては・・・こちらは楽しみをそがないよう、あえてあんまり触れないってことで。
個人的にはとってもぐっとくるヒーロー。
読み終えると、きっと「いい原題だなあ」と思われることでしょう。
それに手前味噌ですが、なかなかにナイスな邦題ではないかと(訳者の本山さんの案。ありがとうございます!)

デビュー以来、そう多くは冊数を書かれていない作家さんですが、今後の活躍に期待したいと思います。
ぜひご一読を!
(編集J)

投稿者romance: 18:53

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