2013年02月26日
新刊案内

雪降る夜をあなたと

今月のもう一作は、〈淑女たちの修養学校〉シリーズの中編集最終編、『雪降る夜をあなたと』です。著者は、ジェーン・フェザー、サブリナ・ジェフリーズ、ジュリア・ロンドンと、ポケット・ブックスの擁するNYタイムズベストセラー作家が名を連ねています。

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「聖夜のギャンブル」 ジェーン・フェザー
大雪の中、旅行中だったアレントン子爵のネッドは、追い剥ぎに襲われたあげく放り出され、近くのシェルビー屋敷に救いを求める。快く受け入れてくれたシェルビーだが、クリスマスを祝うために集まっている仲間たちは、なぜか怪しげな連中ばかり。その中でひときわ輝く赤毛の女性ジョージーに、心惹かれたネッドは・・・・。

「火花散るとき」 サブリナ・ジェフリーズ
エリナー・バンクロフトは、叔母やいとこたちとクリスマス帰省に向かう道中、馬車の事故に遭う。足を折った叔母を救ってくれたのは、煤まみれで粗暴な巨漢。彼こそは、世間で「黒男爵」と畏れられるソーンクリフ卿だった。一行で屋敷に避難したのちも、最初は彼に威圧感をおぼえていたエリナーだったが、彼の意外な一面を目にして・・・・。

「雪降る夜をハイランダーと」 ジュリア・ロンドン
放蕩のすえ、行方をくらました兄を追ってスコットランドの故郷に帰ってきたフィオナは、途中メイドに逃亡されて宿屋で途方にくれる。そこに現われた顔に傷をもつ謎のハイランダー、ダンカンが護衛を引き受けてくれたのだが・・・・。

いずれも、主人公が旅の途中で事故に遭って途方にくれているなか、運命の出逢いを果たすというシチュエイションで統一がとられています。クリスマスから新年にかけての時期を舞台に、同じ設定で競作させるという出版社サイドの意図がうかがえますね。

個人的な好みでいえば、ジェフリーズの作品がヒロイン、ヒーローともとてもキュートでよろしいかと。史実(導火線の発明)をうまくフィクションにはめこんだ彼女らしいつくりで、意外な歴史的有名人が、意外な役回りで登場しています。

ジュリア・ロンドン作も、ひねりのきいたハイランダー物でお楽しみいただけると思います。見知らぬ危険な男との二人旅、次第に高まる信頼と欲望。前巻の某ヒロインは両天秤のいやなタイプで、正直担当していてかなりいらっときたのですが、今作はヒーロー、ヒロインともまっすぐな性格でとてもすがすがしく読めました。

ジェーン・フェザー作は・・・まあ、ヒーローはいいやつだよなあ(遠い目)。雪に閉ざされた奇妙な屋敷で、奇妙な連中が繰り広げる奇妙な儀式。お屋敷ミステリーかブラックウッドか、みたいな独特のねばっこい空気感が面白い作品です。

これで、中編集のご紹介は終了。
いよいよ残すは、あと一作。ヒロインはシリーズ全作でお手紙を書きまくっていた、あの校長先生。ええ、実は結構若くてぴちぴち(死語)なんですよ! 
お相手はもちろん、謎のマイケルさま。
ぜひ、発刊までにもう一度シリーズを読み返して、誰がマイケルさまか推理してみてはいかがでしょうか?
うーん。カバーのあらすじとか、登場人物表とか、どう書くといいのか今から悩むなあ。(編集J)


投稿者romance: 22:13

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