もう一点は、熱狂的なファンの皆様に支えられてきましたナリーニ・シン〈サイ=チェンジリング〉シリーズ第7弾『遠き記憶が輝くとき』です。コメント欄などにもいつもいつも、熱い声援をいただき、誠にありがとうございます。

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あらすじは、こんな感じです。

胸ふるえる感動。パラノーマル・ロマンスの到達点!

傷だらけの魂、ひきさかれた心。
運命(さだめ)に抗うは鋼の愛。
記憶を喪った美しきサイ。愛する女を救うため男は全てを懸ける!


〈シャイン財団〉理事長のデヴラジ・サントスは、家の前に放り出されていた傷ついた女性を保護する。
素性はサイの元研究者とすぐに判明したものの、本人は拷問と薬物投与のせいで記憶を喪っていた。
カーチャと呼ばれることになった彼女と回復までの時間を過ごすなか、すべてはサイの仕掛けた罠ではないかとの疑念を覚えつつも、いつしか惹かれてゆくデヴ。
二人を待ち受ける苛烈な運命とは? 
巻末には特別短編を収録!


今回のヒーローは、第4巻以降、すでに登場していたデヴラジ・サントス。
ヒューマンではありますが、サイの血をひく〈忘れられた民〉たちのひとりです。その組織の長として、子供たちを守るのが仕事でして、彼もまた「鋼」にまつわる若干の超能力が使えます。

そんな彼の家の前に遺棄された、ぼろぼろに傷めつけられたサイの女性。
彼は、記憶を喪ったよるべない美しきサイを救うべく全力を尽くしますが、一方で、彼女がわざとサイの組織から送り込まれた潜在的なスパイである可能性も捨て切れません。

ヒロインのほうは、ごく前のほうでアシャヤの助手だったエカテリーナであることが明らかになりますが、彼女は「エカテリーナは死んだ」と主張し、別の名前で呼ばれることを望みます。

疑心暗鬼のなかで、「カーチャ」と呼ばれることになった彼女に強く惹かれていくデヴラジ。
少しずつ記憶を取り戻すなか、やはり自分が「あやつり人形」なのではないかとの恐怖をつのらせるカーチャ。物語は緊迫感をもって終盤へと入っていきます。

初のヒューマンのヒーローということで、デヴラジの扱いをどうしてくるかと思いましたが、サイっぽいクールさとチェンジリングっぽいアルファぶりを兼ねそなえたキャラとして、うまく落とし所を設定している印象でした。
一方で、カーチャは歴代ヒロインのなかでも、群を抜いてぼろぼろの状態で登場します。
肉体的にも、精神的にも破壊されつくし、あらゆるものとの関係性を断ち切られ、サイも、ヒューマンも、自分自身ですら信じられない状態のなかで、デヴラジとのあいだで築かれた、ただひとつの絆を彼女は深めていくのです。

さて、本書の終盤は、ナリーニ・シンの新境地といってもいいのではないでしょうか。

とにかく、めちゃくちゃ涙腺にきます。
少なくとも、編集者は少し泣きました。

詳しく書くと興ざめなので書きませんが、カーチャを見守るしかないデヴラジの苦悩と、それでも凛とふるまおうとするカーチャの気高さは、読む人すべての胸を打つことでしょう。
苦しい試練の先にふたりを待ち受ける運命とは? 
それはぜひご自身で読んで、お確かめ下さい。

さて、次巻となる第8巻『Bonds of Justice』ですが、鋭意翻訳中でございます。
年内希望との声も頂戴しておりますが、順調にいって年明けくらいかなあ、と思っております。
ヒーローは、第4巻で登場済みの刑事マックス。
「シリーズ全体を通しての物語の大きなターニングポイント」(翻訳者あとがき)とのこと。
大いにご期待ください!(編集J)

2013年8月31日 20:37

コメント(5)

Comment

  • 実はあまり期待していなかった7巻、とてもよかったです!
    後半は涙で読めなくなりました・・・何度読んでも泣けます。

    8巻は年明けですね、たのしみです。
    大きなターニングポイントってなんでしょう?
    あれこれ想像しながら待つのも楽しい時間です。
    9巻のカップルの話が気になってたので、来年夏には9巻も読めるのかな?めちゃめちゃ楽しみです。
    これからも最低2冊は購入して応援していきますので、最後まで翻訳お願いします!



    |jun|2013年8月31日 23:37

  • 8巻、年明けですね。もう嬉しくて今から舞い上がっています。当然発売日に新刊買いです。
    一巻から読み直し(もう何度目か解かりません)、気になる箇所をノートにつけ始めました。
    伏線だらけなので、何度読んでも新しい発見があって驚きです。
    このペース(もっと早くならさらに嬉しい)で最終巻まで出版してください。お願いします。

    サイ&チェンジリングシリーズの情報が知りたくて頻繁にロマンス通信を拝読しています。そのおかげで貴社のロマンス本の新刊購入がグンと増えました。今月はマンダ・コリンズの「公爵と愛のワルツを」を買いました。まだ途中ですが中々面白いです。



    |智|2013年9月 2日 14:33

  • 7巻読み終えたばかりですが、8巻マックス楽しみに待ってます。
    大きなターニングポイントは気になりますね。

    7巻は全体的にクールでしたので8巻は熱く盛り上がりますように!



    |読者・K|2013年9月 2日 14:57

  • サイチェンジリングシリーズ、
    新巻を読み終わる度に次はまだかとソワソワしてしまいます。
    ナリーニ・シンの描くヒーロー・ヒロインはどれだけ傷ついても希望を捨てず心の芯が強くてかっこいいですね。
    次巻の翻訳も心から楽しみにしております!
    (ホークの巻まで待てません・・・!)



    |bibi|2013年9月 4日 15:20

  • 今回も本当に感動しました。
    サイがヒロインだといつも涙ぼろぼろです。
    サイ、チェンジリング、ヒューマンそれぞれに奥が深くて…。
    マックスの巻もとても気になります。
    大きなターニングポイントって…。
    わたしもすごくきになる…。
    また1巻から再読して(何回目?)伏線のおさらいして次巻を待ちます。



    |megu|2013年9月 5日 22:41

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