2013年12月アーカイブ

今月の扶桑社ロマンスは、年末年始のお休みの関係で、通常月よりかなり早く、12月24日(火)の発売となりますので、ご注意ください(都内の書店や各地の大型チェーンでは三連休の間に順次並ぶかと思います)。

今月は、デビュー以来の通巻200冊を達成した女王ノーラ・ロバーツのロマンティック・サスペンスをお届けします。なお、諸般の都合で今月は一点二冊となりましたが、来年からは、またいつもどおり月二点のペースでご紹介していくつもりです。

 

ノーラ・ロバーツ 香山栞/訳

『愛と再生の浜辺』(上・下)(原題 Whiskey Beach) 本体各848円+税

 

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離婚訴訟中に妻が殺害されるという事態に巻き込まれたボストンの弁護士イーライは、憔悴しきった彼を心配した祖母のすすめで、大西洋沿岸に立つ一家の古い邸にやって来ます。翌日、家の手伝いにきた妖精のような女性アブラに心をつかまれるイーライ。一方、アブラは彼が殺人事件の容疑者だったことを知りながらも、無実を信じてイーライに近づいてゆきます。そんななか、ボストンからきた私立探偵がふたりの身辺を嗅ぎ回りはじめ・・・・・・緊迫感ある筆致で展開されるラブ・サスペンス!

 

お楽しみに!

 

 

 

2013年12月20日 16:15 | | コメント(1)

 アメリカを代表するロマンス作家のひとり、ジャネット・デイリーさん(69歳)が、12月14日に亡くなりました。

 心臓の手術をされ、自宅で療養中だったそうです。

 

 デイリーさんは、扶桑社での出版はありませんでしたが、まさに歴史的なロマンス作家でした。その足跡をたどってみましょう。

 

 デイリーさん(もとの名はジャネット・アン・ハラドンさん)はむかしから本が好きで、4歳で地元の図書館で利用者カードを作ってもらったそうです。

 秘書として、建設・不動産開発の会社に就職。そこの社長のビル・デイリーさんとともに昼夜わかたず働き、やがて2人の関係は、ボスと秘書から愛情へと変わります。15歳の年齢差を乗りこえてゴール・イン。

 さて、結婚から10年後の1974年、ロマンス小説好きなジャネットさんが、わたしのほうがもっとうまく書けるわ、と言いました。それを聞いたビルさん、じゃあチャレンジしてごらんよ、とすすめます。

 こうして書きあげた原稿が、かのハーレクイン社から出版されたのです。こうして、ロマンス作家ジャネット・デイリーが誕生しました。

 

 じつは彼女は、ハーレクイン社と契約した初のアメリカ人ロマンス作家でした。

 ご存じのように、ハーレクイン社はカナダの会社で、それまではイギリスのミルズ&ブーン社と組んでロマンスを出版していたため、アメリカを舞台にした作品やアメリカ人作家は敬遠していたのだそうです。

 しかし、ジャネット・デイリーという作家の誕生は、この流れを一気に塗りかえます。

 アメリカ人の手による、アメリカの歴史と風土にもとづく、アメリカ的な愛を描くロマンス小説。これがアメリカの読者たちに大人気を博し、それまで芽が出なかったノーラ・ロバーツさんをはじめ、数多くの後進たちに道をひらくことになったのです。

 その集大成が、「ジャネット・デイリー・アメリカーナ・シリーズ」です。これは、アメリカの50州それぞれを舞台にして書き継がれた全50巻のロマンス・シリーズで、当時のギネスブックにも記録されました。

 

 1978年、デイリー夫妻はミズーリ州ブランソンに移り住みます。

 ジャネットさんは、この街を理想的な場所とたたえ、夫のビルさんは音楽用の劇場やホテル経営にも尽力します(ブランソンは、カントリーを中心とする音楽の都としても有名です)。

 ビルさんは、いつも朝4時にデイリーさんをやさしく起こし、彼女はその日のじゅうぶんな原稿を書きあげるまで、執筆に打ちこみました。まさに二人三脚の作家人生だったそうです。

 養子を育て、幸せな家庭にも恵まれました。

 ビルさんの死後はその事業を引き継ぎ、社員たちと家族同然に交流したそうです。ほかにも地域医療や慈善団体などでも中心となって活躍し、コミュニティのなかでも重要な役割を果たしました。

 後年は盗作騒ぎなどもあり、きびしい境遇にも立ちましたが、それを乗りこえて出版社と新たな契約を結び、健在ぶりを示していました。

 

 100冊あまりの著書があり、累計3億2500万部を売ったという、まさにアメリカ・ロマンス界のフロントランナーだったジャネット・デイリーさん。

 長年エージェントをつとめたリチャード・カーティス氏は、こんなふうに語っています。

「まさに空前の作家でした。あんなことをなし遂げた人はいません。ひとりの人間として、彼女を尊敬していました。プロフェッショナルだし、最後の最後まで明るく朗らかな人でした」

2013年12月20日 16:14 | | コメント(0)

今月のもう一本は、ロクサナ・セントクレア『優しき戦士に抱かれて』

「いだかれて」と読ませるつもりで編集者はつけておりますが、

べつに「だかれて」でも構いません、ええ・・・・。

少し刊行に間があいてしまいましたが、前作『隻眼の戦士に守られて』に続く、「ガーディアン・アンジェリーノ」シリーズ第二弾。

ぶっちゃけ、ロマンティック・サスペンスとしては王道中の王道。掛け値なしの一級品だと思います。

 

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あらすじは、こんな感じです。

セキュリティー会社〈ガーディアン・アンジェリーノズ〉に、FBIから仕事の依頼が舞い込む。
北アイルランドを旅行中の女性デヴィンを見つけ出した上、連れ帰れというのだ。
任務にあたるのは、元FBI捜査官のマーク。一路現地に飛んだ彼はデヴィンと接触することに成功するも、実の母親を探し出すという彼女の強い意志を受けて、その手伝いをすることに。
二人をやがて恐るべき謀略が待ち受けているとも知らず......
悲しき過去を背負った二人が育む愛の行方とは。
傑作ラブ・ロマンス第二弾!

 

お読みになった方はわかると思いますが、すでに十分ベテランの作家さんながら、第一作と比べても、なお格段の作家的成長を示していることに、担当としても、とても驚きました。

今回の舞台は、北アイルランド。まずは全編に漂う異国情緒がたまらない。

自らの出生の秘密を追って、女性微生物学者に会おうとするヒロイン、デヴィン。しかし、FBIは、なぜか彼女をアメリカへと連れ戻そうとします。その任務にあたるのが、元FBI捜査官のマークです。

異国での仕組まれた出会い。ときめきの予感。

お互い素姓を隠したまま、二人は、次第に近づいていきます。

やがて、ヒロインの身辺に不審な影が。迫る危険のなか、ついにマークの正体がばれるときが来て・・・。

風光明媚な名所をめぐるデート感覚から、一転して、終盤は手に汗握るアクションの連続。

『シャレード』や『フランティック』のような、異国情緒あふれる男女のロマンティックな冒険譚として、きわめて高い完成度を示しています。

自らの出自と存在理由に苦しむヒロインと、過去の裏切りによる心の傷が癒えないヒーローが、お互いを求めあう姿は感動的です。

終盤の二転三転する衝撃の展開と、その後明かされる真相も、そのへんのミステリーに負けない面白さ。なんか、一皮むけちゃった感じです。

 

一作目との関連は、すべて軽く本文で紹介されるので、この本から読んでも大丈夫。

ぜひ、騙されたと思って読んでみてください。きっと損はさせませんから。(編集J)

2013年12月19日 22:41 | | コメント(0)

今月の扶桑社ロマンスをもう読んでいただけたでしょうか?

まずは、弊社の看板作家のひとり、コニー・メイスン『放蕩者の一途な恋』をご紹介します。

 

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あらすじはこんな感じです。

 

オリビアは伯爵令嬢ながら、父が借金だけを遺して亡くなったため、もはや結婚をあきらめ、社交界を離れて静かに暮らしていた。
一方、バサースト侯爵ガブリエルは、兄の急死を受けて家督を継いだはいいが結婚の意志はさらさらなく、名うての放蕩者として浮名を流していた。
そんなふたりがある舞踏会で偶然顔を合わせる。ひと目でオリビアに惹かれた侯爵は彼女を誘惑しようとするが、オリビアには人に言えない秘密があった......。

 

時代設定は、コニーには珍しくリージェンシーですが、内容は概ねいつも変わりませんので(笑)、ご安心ください。

他の作家さんたちと似た設定をとることで、逆にコニー独自のおおらかな語り口や、抑揚のくっきりしたサービス満点のストーリー展開といった、彼女らしい特徴を如実に感じ取ることができると思います。

ヒロインはとてつもなく貧乏とはいえ、なんかさして悪気もなく、その解決策として辻強盗とかやってますけど(笑)、まあそのへんも、いつものコニーらしいおおらかさということで・・・・・・。

スーパーマンの執事とか、ろくでもない財産狙いの悪役とか、ヒーローにつきまとう雌狐など、キャラクター小説としての面白さは天下一品。HOTな描写にも、もちろん事欠きません。

冴え渡るコニー節を、ぜひお楽しみ下さい!(編集J)

2013年12月19日 19:37 | | コメント(0)

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