2014年4月アーカイブ

今月のもう一作は、サブリナ・ジェフリーズ『切り札は愛の言葉』

今年2月に出ました『ストーンヴィル侯爵の真実』に続く、

〈ヘリオン〉シリーズの第二弾です。

 

切り札.jpg

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あらすじはこんな感じです。

 

ギャンブラーとして孤独な日々を送ってきたストーンヴィル侯爵家次男のジャレットは、
病に倒れた祖母に代わって家業のビール会社の経営をまかされた。
弟や妹も自分が養っていくつもりで地道な事業経営を決意したのに、ビール会社の経営
状況は火の車、思いきった方針転換が必要だった。
そこへ地方のエール会社の令嬢アナベルが業務提携を求めて訪ねてくる。
提携は無謀な賭けか、健全な事業計画か、それともアナベルの純朴な魅力への欲望が
まねいた心の迷いなのか......大興奮のシリーズ第二弾!

 

「セクシー・リージェンシーの女王」として、本国で絶大な人気を誇るサブリナ・ジェフリーズ。

本作もニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストで8位

パブリッシャーズ・ウィークリーで7位という、輝かしい数字を残しています。

実際、読んでいただければ、どのへんが彼女の人気の秘密かは

じゅうぶんご理解いただけると思います。

 

今回は、凄腕のギャンブラーとして日々を過ごしながらも、

経営者としても、とてつもない才能を秘めたジャレットがヒーローを務めます。

祖母の体調不良で、会社を動かし始めたジャレット。そこに助力を求めて

やってきた地方のエール醸造家アナベル。彼女がヒロインとなります。

 

多少、プロットがいつも込み入っていて理に走っているきらいはあるにせよ、

男女の心の機微を描かせてこれくらい上手い人もなかなかいないでしょう。

エロティックなやりとりを、そこに絡ませるのが、また実に上手い。

ラスト近くで行われるヒーローの愛の告白が感動的なのも印象的です。

さらに本作では、「仕事」とはなにか、「人生の目的」とはなにか

という深いテーマにまで踏み込んでいます。

まあ、今作の場合、あまりにヒロインが嘘ばっかりついているのが多少

気にはなりますが・・・(笑)。まあ、ロマンスでは多いんですけどね。

 

あと、弊社で出しているジェフリーズの長篇作品では、いつも作中に登場する印象的な

花をカバーに用いているのは、皆様お気づきでしょうか。

野ばら、白百合、ガーベラ、ライラック、桜、紅薔薇。

『ストーンヴィル』はスミレでした。今回は初めて花ではありませんが、大麦です。

麦は、ビールの材料ですが、豊穣の象徴、デメテルの持物でもあります。

今回のお話にはぴったりではないかと愚考するしだいです。

てか、いつもいろいろ一応考えてるんですよ・・・・。

 

次作は、6月2日に出る第三弾。

たぶん、ジェフリーズのなかでも最高傑作の部類に属するでしょう。

もう邦題も決めました。

『求婚の極意』

ヒロインは、ジェフリーズが投影されたかのようなゴシック作家ミネルバ。

いろいろと実体験が反映されていそうな内容となっていて、とても興味深いです。

ちなみに、お花は忘れな草。こちらもお楽しみに!(編集J)

 

 

 

 

2014年4月30日 23:50 | | コメント(0)

今月の新刊は、もう読んでいただけましたか?

まずは、コニー・メイスン『大平原の嵐のように』

昨年4月に出した『コロラドの風に呼ばれて』に続くウェスタン・ロマンスのシリーズ第二弾です。

大平原.jpg

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あらすじは、こんな感じです。

 

出会いは突然訪れた。
おたずね者の烙印を 押されたジェスは、町近くで野営中に二人組 の銀行強盗に遭遇する。
続いて黒装束の人 物が現われ、二人組と撃ち合いのすえ黒装 束が撃たれた。
医師のジェスは被弾した人 物の傷口に応急処置を施すが、
その人物が 女性であることを知る。
同時に彼女の肢体 に魅入られてしまった。
一方、その女性も ジェスの容貌に見惚れてしまって......。
気 丈で一途なメグと心優しいジェスの波乱万 丈な恋物語が始まる。
ヒストリカルの泰斗 コニー・メイスンが贈る傑作ロマンス!

 

前作『コロラドの風に呼ばれて』で登場したレイフの弟にあたる、

お医者さんのジェスの登場です。

前作のヒーローは、私刑で吊るされかけたり、炭坑に閉じ込められたり、

殴られたり、撃たれたり、自分で崖から落ちたり、いろいろ死にかけては

毎回ヒロインに助けられるという、コニー史上最弱のユニークなヒーローでしたが、

今回のジェスは、冒頭から瀕死のヒロインの命を救い、その後も事ある毎に

ヒロインの危機に駆けつけ、活躍する正統派ヒーロー(?)です。

逆に、今回のヒロイン、メグは、凄腕の女賞金稼ぎとして登場しつつも、

のっけから撃たれたり、殴られたり、レイプされかけたり、過去に男から

ひどい目にあわされていたり、あげく首をナイフで斬られたりと、

さんざんな苦労を経験します。

そんな野性味と清純さ、男まさりの行動力と、世間知らずな無垢さを併せ持つ、

フルボッコ系ヒロインを、力と常識と包容力で守りぬこうとするのが、

ジェス、というわけです。

それと、憎々しい悪役の造形では定評のあるコニーですが、

今回は、メグの親代わりを務めてきた魅力的なガンマン、ザックが登場し、

コニーがヒーロー以外の善玉を描写する際にも、卓越したキャラクター造形

を示すことを証明しています。

 

HOTなシーンも盛りだくさん。

ズボン姿のヒロインにやたら欲情する悪党たちが出てきては、

ヒロインがきわどい性的な危機に立たされるシーンが多いのが特徴です。

「ここでは俺は医者だ」とかほざきながら、ふりかえると全裸で「ごめんごめん、きみに見られるだけで立っちゃうんだ」(p185)とかいってるジェスもたいがい、どうかしてると思いますが・・・・(笑)。

 

ウェスタン・ロマンスの第一人者、コニーのおおらかな筆致を、

存分に楽しんでいただければ幸いです。(編集J)

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年4月30日 22:37 | | コメント(0)

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