今月のもう一作は、サブリナ・ジェフリーズ『切り札は愛の言葉』

今年2月に出ました『ストーンヴィル侯爵の真実』に続く、

〈ヘリオン〉シリーズの第二弾です。

 

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あらすじはこんな感じです。

 

ギャンブラーとして孤独な日々を送ってきたストーンヴィル侯爵家次男のジャレットは、
病に倒れた祖母に代わって家業のビール会社の経営をまかされた。
弟や妹も自分が養っていくつもりで地道な事業経営を決意したのに、ビール会社の経営
状況は火の車、思いきった方針転換が必要だった。
そこへ地方のエール会社の令嬢アナベルが業務提携を求めて訪ねてくる。
提携は無謀な賭けか、健全な事業計画か、それともアナベルの純朴な魅力への欲望が
まねいた心の迷いなのか......大興奮のシリーズ第二弾!

 

「セクシー・リージェンシーの女王」として、本国で絶大な人気を誇るサブリナ・ジェフリーズ。

本作もニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストで8位

パブリッシャーズ・ウィークリーで7位という、輝かしい数字を残しています。

実際、読んでいただければ、どのへんが彼女の人気の秘密かは

じゅうぶんご理解いただけると思います。

 

今回は、凄腕のギャンブラーとして日々を過ごしながらも、

経営者としても、とてつもない才能を秘めたジャレットがヒーローを務めます。

祖母の体調不良で、会社を動かし始めたジャレット。そこに助力を求めて

やってきた地方のエール醸造家アナベル。彼女がヒロインとなります。

 

多少、プロットがいつも込み入っていて理に走っているきらいはあるにせよ、

男女の心の機微を描かせてこれくらい上手い人もなかなかいないでしょう。

エロティックなやりとりを、そこに絡ませるのが、また実に上手い。

ラスト近くで行われるヒーローの愛の告白が感動的なのも印象的です。

さらに本作では、「仕事」とはなにか、「人生の目的」とはなにか

という深いテーマにまで踏み込んでいます。

まあ、今作の場合、あまりにヒロインが嘘ばっかりついているのが多少

気にはなりますが・・・(笑)。まあ、ロマンスでは多いんですけどね。

 

あと、弊社で出しているジェフリーズの長篇作品では、いつも作中に登場する印象的な

花をカバーに用いているのは、皆様お気づきでしょうか。

野ばら、白百合、ガーベラ、ライラック、桜、紅薔薇。

『ストーンヴィル』はスミレでした。今回は初めて花ではありませんが、大麦です。

麦は、ビールの材料ですが、豊穣の象徴、デメテルの持物でもあります。

今回のお話にはぴったりではないかと愚考するしだいです。

てか、いつもいろいろ一応考えてるんですよ・・・・。

 

次作は、6月2日に出る第三弾。

たぶん、ジェフリーズのなかでも最高傑作の部類に属するでしょう。

もう邦題も決めました。

『求婚の極意』

ヒロインは、ジェフリーズが投影されたかのようなゴシック作家ミネルバ。

いろいろと実体験が反映されていそうな内容となっていて、とても興味深いです。

ちなみに、お花は忘れな草。こちらもお楽しみに!(編集J)

 

 

 

 

2014年4月30日 23:50

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