2014年11月アーカイブ

今月の新刊が、11月4日(火)に発売となります。

今月は、10ヶ月ぶりの刊行となりましたノーラ・ロバーツによる最新トリロジーの第一巻と、期待の新人が贈るパイレーツ大活躍の海洋冒険ロマンスの二冊です。

 

ノーラ・ロバーツ 鮎川由美/訳『魔女の眠る森』

(原題 Dark Witch)本体1000円+税

 

イオナはこれまでの人生を全て整理して、生地アメリカから自らのルーツを求めアイルランド西部へ向かいます。目指すは彼女の一族が昔から暮らす、大きな森が間近に控える地。

到着するや彼女は親戚が営む自家製化粧品の店〈ダーク・ウィッチ〉を訪ねます。出迎えた親戚二人は彼女を歓待したうえに就職先まで面倒をみてくれます。乗馬クラブで仕事を始めたイオナはそこでオーナーのボイルの姿を目にして激しく心をときめかせるのですが......。

緑豊かな大自然を舞台に繰り広げられる恋と魔術の三部作が幕を開けます。

 

ミシェル・ビーティー 颯田あきら/訳『愛と復讐のカリブ海』

(原題 What a Pirate Desires)本体960円+税

 

 17世紀、カリブ海沿岸。牢獄で絞首刑を待つばかりだった隻眼の海賊ルークは、謎の官能的な美女サマンサの手引きで脱獄に成功します。ルークは旧知の海賊ダーヴィッシュを見つける手助けを依頼され、彼女こそが名高い海賊サム・スティールの正体であることを知り大いに驚きます。サマンサは両親の仇であるダーヴィッシュへの復讐を遂げるため、ずっと彼を追い続けてきたのです。

しかしルークは圧倒的な魅力を発しながら逃げ場のない船上でサマンサに誘いかけてきて......愛憎渦巻く官能の海洋冒険絵巻!

ぜひ、お楽しみに!!

 

 

2014年11月 2日 12:28 | | コメント(0)

今月のもう一冊は、弊社の看板作家リサ・マリー・ライスによる本格ラブ・サスペンス『夜明けを信じて』です。このところ軽めの内容が続いていましたが、今回は世界を揺るがす未曾有の危機にヒーローとヒロインが立ち向かいます。

 

夜明けを信じてblog.jpg

  

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あらすじはこんな感じです。

 

 ヒマラヤ山地のとある王国に潜入していた諜報員が、エボラ出血熱にも似た恐るべき症状を示して死を遂げた。

兵器化されたウィルスによるバイオテロが計画中との情報を得たCIAは、その国の王宮で少女時代を過ごした古文書学者のルーシーにテロ計画の全貌を探らせる役目を依頼、陸軍山岳部隊のエリート戦士を護衛につける。

婚約中のカップルをよそおった二人は、やがて真の信頼関係で結ばれていくが、世界規模のテロ計画は、二人の命も脅かし......大人気作家が贈る本格派ラブ・サスペンス!


 

この本の版権を獲得したときはもちろん、編集作業中にもまさか、発売時期になって本当にエボラ出血熱がこんな状況になるとは思いもよらず、そのシンクロニシティにちょっとびっくりしています。ただし、本書で描写されるウイルスの劇的な発症効果はあくまでフィクションでございますので、現実と混同していたずらに心配されませんよう、くれぐれもよろしくお願い申しあげます。

 

インテリで脆いところもあるが芯の強い美貌のヒロインと、彼女を命がけで守ろうとする特殊部隊エリートの組み合わせは、リサ・マリー・ライスとしては鉄板の設定。

今回はそこに、ヒマラヤ奥地にある秘境の王宮が舞台というきわめてエキゾチックなアジアン・テイストを加味しつつ、リサ・マリー・ライス史上最も壮大な危機――人類滅亡すらありうるテロリズムの脅威を描き出しています。その意味では、メジャー版元ともシリーズをこなして一皮むけたリサ・マリー・ライスの新境地ともいえるでしょう。

 

真夜中シリーズのことを考えると、すこしHOTさは抑えめですが、ヒロインがそばにいるだけで性的妄想と興奮状態に24時間苦しめられる愛すべきマッチョマンは健在(笑)。たとえ死と隣り合わせの瞬間ですら、超もやもやしてますからね......。

とくに今回のヒロインは、今までにも増して手の届かないお堅いタイプであるうえに、二人を取り巻く状況がとてもエッチをしてるような場合ではないので、じらされまくりのヒーローのアホ妄想がもうはかどる、はかどる(笑)。リサ・マリー・ライスの真骨頂が、むくつけきヒーローのめろめろぶりを愉しむ部分にあると考える向きには、まさにジャストミートの内容ではないかと。

一方、ヒロインのほうの依存度は多少低めですが、代わりに抱えている過去の体験がかなりヘビーで、トラウマの克服と再生の物語というリサ・マリー・ライスのもうひとつの定番テーマを、じっくり味わうことができます。

 

サスペンスとしての細部は正直、若干適当なつくりをしているきらいもありますが(防護服なしでUSB回収しに行っていいのかよ、とか、わざわざ切除不能な場所にウイルス銃押し付けなくても、とか)、まあそこが主眼の小説ではありませんので、目くじら立てずに読んでいただけると幸いです。

とにかく、雪に覆われた王宮(チベットのポタラ宮が元ネタだと思いますので、ぜひお読みになるときは思い浮かべてくださいね)の舞台設定が秀逸。囚われの姫君、猛烈にろくでもない悪役など、脇役にも個性派が揃っています。ぜひご一読いただければ嬉しく思います!(編集J)

 

 

 

2014年11月 2日 11:41 | | コメント(0)

今月の扶桑社ロマンスはもうお読みいただけたでしょうか?

一作目は期待の新星モイラ・クレアモントによる『愛と悲しみの貴婦人』

ゴシック・テイストの強い、ヴィクトリアン・ロマンスです。

愛と悲しみの貴婦人blog.jpg

 

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あらすじはこんな感じです。

 

幼い頃に両親を亡くしたイアンは、父の友人カリン伯爵に引き取られた。
その家にはイアンと同じく両親を亡くして引き取られてきたエヴァがいた。ふたりは成長するにつ
れ惹かれ合うようになる。だが、エヴァは伯爵の遺言に従い別の男性と結婚。イアンは軍人としてインドへ旅立つ。
それから三年後、帰国したイアンはエヴァを訪ねるが、彼女は病院に幽閉され、アヘン中毒になっ
ていた...。
ヴィクトリア朝期の暗部を背景に、狂おしいばかりの情熱が交錯するゴシック風味満点のヒストリカル・ロマンス!

扶桑社ロマンスの愛読者の方なら、病院への隔離・幽閉をテーマとした重い内容のロマンスとしては、ローラ・キンセイルの傑作『嵐に舞う花びら』を思い出す方も多いのではないでしょうか。

『嵐に舞う花びら』で幽閉されていたのは、天才数学者のヒーローのほうでしたが、今回はヒロイン。しかも、背後にはいろいろとたくらみがあったりもします。

過去と現実が交錯するロング・スパンでの語り口、ゴシック風味満載の暗く重苦しい雰囲気など、昨今の軽い読み味のリージェンシーやエロティック・ロマンスとは傾向の異なる作風で、本国で評判を呼んでいるのも分かる気がします。

すでに本書を含む〈マッド・パッション〉シリーズは、この一年ちょっとで四冊が刊行されており、『ブロンテ姉妹の生まれ変わり』といった評もあって、古典的で濃密なゴシック・テイストのロマンスが書ける新進作家として、期待されている様子が伝わってきます。

 

皆様にも気に入っていただけると幸いです。(編集J)

 

2014年11月 2日 11:13 | | コメント(0)

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