またまた更新を滞ってしまって申し訳ありません。

まず先月発売したリサ・マリー・ライス『真夜中の秘密』のご紹介から!

 

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あらすじはこんな感じです。

 

 元SEALのジョーは任務中の大怪我から回復し、意気軒高。

軍隊仲間たちが待つASI社で働ける日を待ち焦がれていた。

一方、彼の隣人のイザベルは大きなトラウマを抱えたままのようだ。

何が原因なのかは謎だ。

家の修理のお礼に料理をそっと届けてくれる彼女への想いを募らせながら、

ジョーはただ彼女を見守っていた。

ところがある日、ジョーの元に「イザベルを守れ!」と書かれた謎のメールが届く。

メールの主は、敵か味方か、そもそも彼女は何者なのか?

大人気シリーズ新章もいよいよ佳境に!

 

いったん整理しますと、〈真夜中〉シリーズは、まず『真夜中の男』、『真夜中の誘惑』、『真夜中の天使』という三部作がありまして、昨年お届けした『真夜中の復讐』、『真夜中の約束』、そして本作とつづくわけです。

初期三部作は、〈ミッドナイト・マン〉ジョン・ハンティントンが、命を狙われたインテリア・デザイナー、スザンヌをガードマンとして守り抜き、やがて恋に落ちる『真夜中の男』から始まります(当時インターネットでは、ジョンがとある理由で壁のレンガを握りつぶす衝撃シーンから広く「レンガ社長」と呼称されており、本当に読者の皆様から愛されているなあと嬉しく思ったものでした......)。

彼の友人で刑事のバドが主役を張る『真夜中の誘惑』が第二作。彼女が素晴らしすぎてすぐに果ててしまうので、そうならないようにポーの『大鴉』と野球の散文詩を、行為のあいだじゅうヒーローが暗唱し続けるという前代未聞の長大なラブシーンは、猛烈にエロティックでありながら、ユーモアもたっぷり。LMR(リサ・マリー・ライス)史上最高のラブシーンだと、編集者は今も信じてやみません。

第三作『真夜中の天使』は、ジョンの盟友コワルスキが、盲目の歌姫アレグラのボディガードとして戦う物語。まさに「美女と野獣」の古典的設定に、「盲目」というファクターを絡めたアイディアは秀逸で、ヒロインがついに光を取り戻そうというなかで、自分の面相が受け入れられるか不安にかられるこわもてのコワルスキ、というラストのシチュエイションも、じつにロマンティックでした。

 

で、このジョンとコワルスキの会社が順調に軌道にのって、部下たちも増えた現状をふまえて展開しているのが、昨年新たに開幕した新章というわけです。カップルも部下の世代へと移行しています。

 

前の三部作はエローラ・ブックスというセンシュアルなロマンスをメインにした電子専門の出版社から発売されていましたが、『真夜中の復讐』からは版元をハーレクイン系列の電子出版社カリーナ・プレスへと変えています。他社さんの別シリーズではエイヴォンを版元にしていたので、この版元選択にはちょっと驚きましたが、結果的には引き続き弊社から新章をご紹介できるかたちになって、本当に良かったと思っております。

ちなみに余談ですが、アメリカでは、Amazonの読み放題スタートの煽りを受け、多くの電子出版社が大変な損失をこうむり、会社をおおいに傾かせました(ちゃんとお金を出して買っていた多くのロマンス・ファンが、みなさん定額に移行して、出版社の収入が激減してしまった)。エローラ・ブックスも同様で、編集者やデザイナーを放出し会社規模を縮小せざるを得ない状況に陥り、どうやら噂にきくところでは今後の展開もなかなかに厳しいようです(本当に残念な話です)。

おそらく、そういうこともあっての移籍なんでしょうね・・・なんかせつないですが。

 

さて新章に関してはみなさんご存じのとおり、『真夜中の復讐』と『真夜中の約束』の二作は、登場人物(ジャッコとメタル)がほぼセットで扱われているうえラストでつながっているので、明らかにひとかたまりのお話と考えてよいでしょう。

今作『真夜中の秘密』では、心機一転、新たなる展開を迎えます。

 

ヒロイン、イザベルは現代のケネディ家と称される名家の令嬢(このパターンはLMRでは初めて)でありながら、一族郎党数千人皆殺しという恐ろしいテロの悪夢を経て、今は傷ついた心と身体を抱えたまま、ようやっとその日の暮らしをやり過ごしています。彼女の隣人であるジョーも、戦地で簡易爆弾にやられて九死に一生を得たものの、大怪我を負ってのリハビリには時間がかかり、なんとかようやくもうすぐ社会復帰できそうといった状況。

この二人が、お互いを求め、癒やしを得ていく過程が本書の読みどころとなっています。

正直をいえば、LMRには今までにも似たプロットをとるスタンドアローンの長編があったかとは思いますが、キャラが変わればずいぶんお話の雰囲気も変わりますし、何より、ぼろぼろの「要介護ヒロイン」状態から脱したイザベルの、目の覚めるような「闘うヒロイン」への変貌ぶりは驚くばかりです。おそらくLMR史上、もっとも振り幅の大きいヒロインといえるのではないでしょうか(笑)。

一方でサスペンス小説としては、本書だけでは大統領候補爆殺テロの全貌はいまだ明らかにならず、ラストシーンで次回に続く、という構成。主人公カップルも、ちょっと意外な二人が務めることになっております。

というわけで、なるべく早めに続編をお届けしたいということで、『真夜中の炎(仮)』は12月2日に発売の予定でございます。こちらもぜひお楽しみに。(編集J)

2016年10月22日 02:25

コメント(2)

Comment

  • いつも 新刊の情報を楽しみに待っています。
     
    質問です。
    [『真夜中の炎(仮)』は11月2日に発売の予定 ]とありますが、
    ナリーニ・シンの『黒曜石の心と真夜中の瞳』と 同時発売でしょうか?
    それとも『黒曜石の心と真夜中の瞳』のほうは、発売延期になったのでしょうか?
     



    |牧野久美子|2016年10月23日 10:53

  • 牧野様、大変申し訳ありません。
    こちらの間違いでした。訂正いたしましたので
    ご確認ください。発売日は12月2日の予定です。
    ナリーニ・シンは予定どおり11月2日に発売の予定です。
    よろしくお願いいたします。



    |編集J|2016年10月25日 16:08

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