またもや更新が遅れてしまってすみません。

今やっている某書の編集作業であっぷあっぷの状態でございまして・・・・。

 

先月の新刊、もうお読みいただけましたでしょうか?

リサ・マリー・ライス『真夜中の探訪』〈ミッドナイト〉シリーズ初の番外編二本を収録したスピンオフです!

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あらすじはこんな感じです。

 

 愛するローレンと満ち足りた生活を送っていたジャッコ。

しかし、ローレンから妊娠を知らされた彼は、激しく動揺し家を飛び出してしまう。

薬物中毒者の息子である自分に、子どもを持つことは許されるのか。

ジャッコは改めて自らの出生の真実と向き合うため、探訪の旅に出ることを決意する。

表題作の他、ダグラス・コワルスキとアレグラ夫婦が訪れたギリシャのリゾート島で

体験する事件を描く『真夜中の影』を併録。

二組のカップルのその後を切なく描くファン待望の〈真夜中〉シリーズ、スピンオフ!

 

リサ・マリー・ライスが、自らの作品に登場したキャラクターの後日譚を発表したのは、この本が初めてではないかと思います。

実際には、本書の後半に収録されている「真夜中の影」のほうが、電子書籍として先に発表されており(2013年)、こちらは、第三作『真夜中の天使』のスピンオフです。

分量的には短いものなので、弊社では『シチリアの獅子に抱かれて』とでもセットにして出そうかな、ともともとは思っていたわけです。

ところが著者サイドから、もう一本〈ミッドナイト〉シリーズのスピンオフとして、ノヴェッラ(中編)を書く予定があるから、それまでしばし待て とのお達しがあり、結局『シチリア』は単品で出して、「真夜中の影」は(すでに翻訳も終わった状態で)発表できるタイミングをずっと待っていたのでした。

で、ようやく原稿が届いて、いざ訳して出そうかと思ったら、すぐには出せないことがわかってびっくり。

作品としてはたしかに『真夜中の復讐』の続編なのですが、いざ読んでみたら、時系列的にはその後の『真夜中の約束』『真夜中の秘密』『真夜中の炎』を経過した「後」のお話だったのです。

という感じでいろいろありましたが、〈ミッドナイト〉シリーズも前作『真夜中の炎』で一段落を迎え、ようやく皆様にこの愛すべき二作品をお披露目することができました! お楽しみいただけたなら幸いです。

 

表題作「真夜中の探訪」は、L・M・ライスとしては異色作と言っていいでしょう。

いままで示してきた彼女の芸風では、余り強調されてこなかった、「ヒーローサイドの苦悩」を前面に押し出したお話で、作者の新たな一面をきっと楽しんでいただけることと思います。

まあ個人的には、ここまでどツボにはまるものなのか、とか、最後くらいはもう少し下手に出てもいいんじゃないの(笑)、とか思わないでもなかったのですが、久々にキャラクターの心情の奥底まで深く沈潜し、キャラに寄り添って心理を描き出す、著者の凄みを堪能できたように思います。

悪夢のシーンで示した、スリラー寄りの筆致の冴えにも、思わず唸らされました。

それと、姿を消したまま帰ってこないジャッコを敢えて追わず、心痛に耐えながらも、ただじっと黙って待つローレンの「菩薩力」の高さにも、素直に胸を打たれます。

ここでは、単に都合のいい女、というより、いまジャッコにとって必要な手助けが何かを直感的にわかっている「聡明な女性」としてのイメージが強く感じ取れます。この手の「母性」の強調も、リサ・マリー・ライスとしては新境地といっていいのではないでしょうか。

 

「真夜中の影」のほうは短いお話ですが、ラブ分たっぷり、アクション満載でLMRワールドを堪能していただけるはず。

新シリーズになっていきなり陽気な姉御キャラに変貌して登場、旧来のファンを唖然とさせたアレグラでしたが、気弱で繊細なタイプだった彼女が明るく前向きな性格へと変化してゆく過程が、まさに本作では描かれます。ぶ男代表コワルスキさんの包容力、安定感もじつに魅力的! ぜひ「真夜中の探訪」と合わせてお楽しみください。

 

あとですね。これはこの機会にぜひ申し上げておきたかったんですが・・・(笑)

今回の装丁では、ヒロインの写真に、ちゃんと『真夜中の復讐』と同じモデルさんのアザーカットをわざわざ選んで使ってるんですよ・・・。

しかもよく観ていただければ、彼女、右手に携帯を持ってるんですね。

で、帯をとったら、車が走ってるんですよ。 ね? いい感じじゃないですか?(押し付け)

もしかすると気づいていただけないかもしれないので、みっともなくも自分から言ってみました!

 

さて、リサ・マリー・ライスの次回作ですが、今年に入ってエージェントから連絡があり、2017年度にもMidnightシリーズを二作ほど執筆する予定が立っているそうです。まだまだ彼らの物語が楽しめる、ということですね! ホントによかったです。

今後とも、真夜中の男と愉快な仲間たちの活躍を、皆様にご紹介していけると嬉しく思います。

なお今年度に関しましては、リサ・マリーの未訳の二長編を順にご紹介してゆく予定でございます(たぶん、これでLMR作品はすべて邦訳が出ることに)。

乞うご期待!

 

それと、3/2にノーラ・ロバーツ〈星の守り人〉トリロジーの最終話『光の戦士にくちづけを』(原題 Island of Glass)が発売されました! (メルマガでお送りした仮タイトルから邦題が変わってしまい、申し訳ありません)。いよいよ六人の守り人たちの物語も大団円。悪しき女神との戦いのゆくえは? そして、それぞれの愛は成就するのか?

こちらのほうも、ぜひお楽しいただければ幸いです!(編集J)

 

 

 

 

 

 

2017年3月 3日 23:51

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