ブログの更新を怠りまして、大変申しわけありませんでした。
月刊四冊の進行に加えて、某サイトの作成などありまして、ついタイミングを逃してしまいまして・・・。反省しております。

まずは先月の新刊、サブリナ・ジェフリーズ『輝く宝石は愛の言葉』のご紹介です。
一年ぶりのご紹介となる〈公爵の探偵団〉シリーズ第二弾です。

輝く宝石は ブログ.jpg

 
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あらすじは、こんな感じです。

宝飾品職人のイーザは、姉夫婦が引き起こした宝石盗難事件に巻き込まれ、
新婚の夫に別れを告げる間もなく逃亡を余儀なくされた。
事情を知らぬまま残された夫のヴィクターは事件の容疑者として拷問され、
また妻に棄てられた傷心から疑い深い人間になってしまう。
それから十年後、友人の探偵社でイーザらしき女性の消息をつかんだ
彼はスコットランドにおもむき、ついに妻と再会する。
互いへの強い想いは戻りながらも疑心は消えず、しかもイーザには大き
な秘密があった......人気シリーズ新展開!

今回ヒーローを務めますのは、前作で船で帰還しながら病に倒れて危うく命を落としかけていた、公爵の親戚(だとわかった)ヴィクター・ケールです。
実は彼には十年前に行き別れたきりの当時新婚だった奥さんがいて、それからずっとその行方をさがしてきたというのが出だしの設定です。
一方、ヒロインのイーザは、オランダから逃れてエジンバラに渡り、自らの宝石職人としての手腕をたよりに、宝石店の共同経営者として生きてきました。
ここでポイントとなるのは、当時起きた王室の宝石盗難事件に関し、ヴィクターはイーザと彼女の姉夫婦の犯行だと信じており、いっぽうイーザは夫と姉夫婦がグルだったと誤解してるんですね。
すなわち、お互いがお互いに裏切られたと思い込んでいて、警戒しあっているというのが前提となります。もともと愛し合っていたにもかかわらず・・・。
しかもヒロインには、渡英時に生まれたヴィクターとのあいだの女の子がいて、彼にばれたら奪われてしまうと信じ込んでいるイーザは、なんとかしてその存在を隠そうとします。

要するに本作は、近年たいへんはやりのシークレット・ベイビーものなんですね。
これに加えて、イーザに恋をしている若き男爵や、それを快く思わない放埓な母親などが登場し、ふたりの危うい関係をさらにこんがらがったものにしていきます。さらには男爵家秘蔵のダイヤを狙って、ろくでなしの姉夫婦が姿を現すにいたり・・・。

いつもながら、ジェフリーズの筆致は実に理知的で、寄せ木細工のように物語のパーツを組み立てていきます。そのロジカルな構造は若干、理屈ばっているようにも感じますが、矛盾のない構成は彼女のいいところでもあります。
本当にいらっとくるような悪役の存在も、いかにもジェフリーズらしいところ。
それと、ヒロインをしたう男爵は、いまの観点からするといわゆるアスペルガーっぽい理系男子のキャラクター設定になっていますが、じつに愛らしい人物でみなさん好きになるにちがいありません。

なお、タイトルはちょっと妙な日本語に感じられるかもしれませんが、本当に「宝石が愛の言葉」としてもちいられる遊びが当時流行っていたという話が出てくるんですね。非常にロマンティックな趣向なので、ぜひご自分でも試したり、旦那さんにせがんだりしてみてはどうかと思ったり。

あと二作でこのシリーズもゴールなので、ぜひ買い支えていただけると助かります!(編集J)



2017年6月17日 05:02

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