続きまして、今月発売されました新刊、ミア・シェリダン『世界で一番美しい声』のご紹介です。

日本では初紹介となる作家さん。セルフ・パブリッシングで人気が出て、商業出版に進出してからもなお、たいへんな勢いを維持している人です。

本作は、アメリカのAmazonの読者レビューで、2017年5月の時点で3200を超え、しかもほとんどのレビューは満点の5つ星をつけ、平均4.8と大絶賛をうけています。

3200っすよ、3200。

日本でも、よほど期待度が高かったのか、発売3日の売上初速はすごい伸びを示しまして、「ああ、みなさん発刊を本当に心待ちにしてくださっていたんだなあ」と感慨しきり。

さらには、すでに国内のAmazonでも、弊社としては珍しく8つもレビューがついていて、そのうち7つが5つ星、1つが4つ星。いずれもみなさん絶賛してくださっていて、じつにありがたいかぎりです。

「間違いなく、今年のロマンス本のベストの一つ」との声もあります。正直、もっと言って、言って、あちこちで言いまわってほしいところです(笑)。その一つ一つの声が、次のミア・シェリダン作品を出す大きな力となりますので・・・。

 

世界で一番美しい声 ブログ画像.jpg

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あらすじはこんな感じです。

 

ブリー・プレスコットは、父親と自分を襲った恐ろしい事件のせいで心に深く傷を負い、逃げるように故郷を離れてメイン州にある湖畔の町ペリオンへとやってきた。

新しい環境で人生をたてなおそうとするブリーを、周囲の人びとは温かく支える。

そんななかブリーは町で偶然、アーチャーとい う若者に出逢う。

彼もまた、過去の事件でひどい傷を負い、苦しみを抱えて孤独に生きてきた人間だった。

二人は友情をはぐくみ、やがて惹かれあうが――甘美なラブシーンに彩られた純愛ロマンスの傑作登場!

 

カバーまわりでは一応伏せているのですが(途中までブリーはそのことを知らないので)、本作のヒーロー像は、「トーチャード・ヒーロー(傷ついたヒーロー)もの」の、とある典型を示しています。

日本語版のタイトルに採用した「世界で一番美しい声」というフレーズも、オビで用いた「あなたのくれた静寂」というフレーズも、じつは本書のなかで実際に登場する言い回しです。

まあ、別に隠すほどの設定でもないとはいえ、ぎりぎりのところを攻めてみたわけです。

弊社では昔、ローラ・キンセイル『嵐に舞う花びら(上・下)』や、ジュディス・ジェイムズ『折れた翼』といった、トーチャード・ヒーローものの傑作を出版したこともあるので、路線としてもやってみたかった本でした。

 

とにかく、美しく、そして、爽やかに胸に迫る物語です。

主人公のふたりはそれぞれ、愛する家族の死に関わる、重く辛い過去を抱えています。

メイン州の湖のほとりにあるスモールタウン、ペリオン。

疲れ果て、そこに逃げこんできたヒロインと、その街で世捨て人同然に生きるヒーロー。

世界の片隅で、二人に運命的な出逢いが訪れます。

自らに自信がもてず、相手への想いに応えられないのではないかと、つねに不安にとらわれる二人が、不器用に、お互いを思いやりながら、近づき、やがて愛を深めていく過程は、真に感動的です。

とくに、世間から独り離れて生きてきたせいで子供のまま大きくなったかのような、純粋無垢なアーチャーのキャラクターは、ロマンスの文脈では珍しく、新鮮な魅力を放っています。

そして何より、平明でリリカルな散文詩のような文章が胸にしみる。すべては、原文の繊細な語感を丁寧に日本語へと落とし込んでくれた訳者さんのおかげといえます。

 

ラブシーンの、ひめやかで叙情的な美しさも、本書の大きな魅力のひとつでしょう。

お話の展開上、前半はブリーがアーチャーをリードする流れが続くので、無垢なヒーローにいちから愛の手ほどきをするヒロイン、という極上の設定が楽しめます。

そのうち、アーチャーは大変物覚えが良いということで(笑)、後半では攻守交代したセンシュアルなシーンが頻発します。たとえ激しくとも決して品位を喪わない、ピクチャレスクなラブシーンをご堪能ください。

 

本作を含む、12星座をモチーフとした〈サイン・オブ・ラヴ〉シリーズには、結構他にも作品がありますので、この流れで別のミア・シェリダン作品もご紹介していければうれしいかぎりです。ぜひ皆様も仲間内のロマンス好きにお勧めくださいね!(編集J)

 

 

 

 

2017年6月23日 16:16

コメント(3)

Comment

  • 読み始めたらすごくはまってしまって久しぶりに一気読みしました。読んだ後もしばらく余韻に浸る事の出来る本当に素敵な作品でした。しばらくこればかり読み返しています。
    シリ-ズ全巻絶対読みたいです。
    次の作品も出版されますように願っています。よろしくお願いしますね。



    |零|2017年6月26日 11:21

  • ナリーニ・シンのサイ&チェンジリング「シリーズ13弾は来年の夏ごろにお届けできればなあ」が「冬の盾と陽光の乙女」というタイトルでこの7月に出ていますんで!
    まず原書を取り寄せて読みふけり、このたび翻訳版が発行されると同時に蛙飛びでぽちったくらいの名作です。
    主役はヴァシック。
    これが、もうほんっとものすごくいいんです。
    ボーイフレンドもしくは権力を握るならケイレブ、でも、旦那さんにするならずぇったいヴァシックっ!と太鼓判をおしちゃうくらい。
    あまりにも正直で真っ直ぐで暖かく慈愛に満ちた心を持つが故、暗殺者に身を落としたことに心の深い部分でずたずたに傷ついているヴァシック。
    あまりにもいい人っぷりに、女子100名いたら100名とも胸がきゃんきゃん・・・ではなくきゅんきゅんするに違いありません。
    さらに崩れゆくサイレンスにも、やっと解決策が見出されるという重要な巻です。
    扶桑社ロマンスさんっ、お願いです。ここでも宣伝してくださいっ。



    |きみどり|2017年7月17日 13:34

  • ヴァシックの巻出ているの知らなかった~~~
    あわてて注文しました。
    もっと宣伝してほしいです。



    |megumi|2017年7月19日 22:31

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