ブログの更新、またまたお待たせしてしまいました。
ノーラ・ロバーツの新刊『闇に香るキス』はお読みいただけましたでしょうか?
こちらは昨年4月に刊行されました『世界の果てに生まれる光』に続く第二弾。崩壊した世界を救う最後の1ピースとなった少女・ファロンの運命を描く、著者渾身のディストピア・ラブロマンスです。

あらすじはこんな感じです。

<上巻>
死の病ドゥームが発生してから12年後、全世界の人口は8割近くも減少し、街は廃墟と化していた。まもなく13歳を迎えるファロンは、両親のサイモンとラナからこの世で生き抜く術をみっちりと教え込まれて育った。彼女は知っていたのだ。自分が"ザ・ワン"と呼ばれる救世主であり、誕生日になったらマリックという魔法使いが迎えに来て修行に出なければならないことを...。愛する家族と離れ、妖精の住む森で魔法や薬学を学ぶ彼女は、やがて自身に秘められた不思議な能力に目覚めてゆく。 

<下巻>
マリックとの修行が終わりに近づいてきたある日、生存者たちが身を寄せ合う街「ニュー・ホープ」に迫る危機を察知したファロンは、翼を持った美しい馬に乗り、空から奇襲を仕掛けて敵を撃退。街の警備にあたる少年ダンカンは、巨大な能力で事態を動かす彼女の強引さに反発しながらも、欲望とも恋ともつかぬ感情が熱を帯びてゆくのを止められずにいた。やがて次の獲物として犯罪集団に狙われていることに気が付いたファロンは、愛する仲間を守るため戦いへと挑んでいく!

* * *

さて今回は、前作のヒロイン・ラナの娘として生まれた少女ファロンが主人公です。
すくすくと成長したファロンは、魔法使いのマリックおじさんと共に2年間の厳しい修行へと旅立つことに。娘を闘いの世界へと送り出す両親の決意、普段はやんちゃな弟たちとの別れ......と冒頭からやや胸が熱いです。
今回のヒロインは13歳ですので、ハートウォーミングな家族小説とも言えるかもしれません。

もうひとつ、注目していただきたいのは青春小説としての魅力です。
はっきりと訪れた「別れ」の瞬間に立ち尽くしてしまったり、初めての独り暮らしに胸を高鳴らせてみたり、魔力を鍛えたことで心も強くなることができたり......。
そして、ひとりの男の子との恋愛未遂。きっと彼は再びファロンのもとへと現れ、新しい恋の波風を立ててくれる気がします。いいぞいいぞ。

フクロウやオオカミやアリコーンなど愉快な動物も大集合ですので、そんなケモノ描写もぜひお見逃しなく。

次回はシリーズ最終巻です! 
時代設定はなんと10年後。今シリーズならではの大きな世界観を俯瞰しつつ、世代を超えて脈々と続いてゆく闇と光の戦い、愛と憎しみの交差が描かれます。
ラストに備えて、『世界の果てに生まれる光』『闇に香るキス』の2巻を、是非お手に取ってみてくださいませ。

2019年4月 9日 19:31

コメント(1)

Comment

  • 年末も年度末もすぎてますが、ナリーニシン著、サイチェンジリングの最新刊はまだ、発行されないのでしょうか?楽しみにお待ちしております。



    |つゆ|2019年5月25日 20:19

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