ブログの更新、またまたお待たせしてしまって大変申し訳ございません。
RITA賞受賞作家 ジュリー・アン・ロングの新刊『忘れえぬキスを重ねて』はお読みいただけましたでしょうか?

あらすじはこんな感じです。

伯爵の夫に先立たれたデライラのもとに残ったのは、夫が残した借金と荒れ果てた屋敷だけ。もう男には頼らないと誓ったデライラは屋敷を改修し、同じ決意を持つ女性アンジェリークと共同経営で、<グランド・パレス・オン・ザ・テムズ>という下宿屋を始めた。一方、<グランド・パレス・ オン・ザ・テムズ>へ密輸犯を追ってきた王室海軍艦長のトリスタンは美しくも気丈なデライラと出会う。真実の愛など信じていないふたりだが、惹かれ合う気持ちを抑えられず衝動的にキスを交わして......。


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さて、今回は扶桑社ロマンス初登場のジュリー・アン・ロング先生の作品です!

ということで、まずは簡単な著者の紹介を「訳者あとがき」より。


著者のジュリー・アン・ロングは二〇〇四年にデビュー作品を出版して以来、二十二篇の長編小説と一篇の短編小説を著し、二〇一六年にはヒストリカル・ロマンス短編部門でRITA(リタ)賞を受賞した実力派ロマンス作家です。代表作の<ペニーロイヤル・グリーン・シリーズ>完結後、音楽をモチーフにしたキュートなコンテンポラリーのシリーズをはさんで発表された本作『忘れえぬキスを重ねて』は、ファン待望のヒストリカル・ロマンスへのカムバック第一作です。


と期待度抜群の経歴です。そして気になる本作の舞台は、十九世紀前半の英国摂政時代のロンドン。この著者にしてこの舞台。これは王道ど真ん中の内容かな、、、と思ったそこのあなた! ちょっとお待ちください! 本作は昨今の時代背景がかなーーり色濃く反映された、決してヒストリカル・ロマンスの正統派とは言えない要素もあり、そこが本作の魅力でもあります。


その要素とはずばり、ヒロイン デライラのキャラクター。伯爵の夫に先立たれて一文無しになり途方に暮れる、というかなり衝撃的なかたちで登場するのですが、まあ借金のカタかなにかでどこぞのイケメン俺様貴族に引き取られ恋に落ちなんだんかんでハッピーエンドを迎えるのだろう。などと予想していると、ところがどっこい亡き夫の唯一の遺産である荒れ果てた屋敷を改修し、下宿屋を始めてしまうのです。なんとたくましいのでしょう。


さらに共同経営者の女性アンジェリークとの関係も秀逸。ネタバレになってしまうので具体的には言いませんが、読んでいたただければ「え!? あなたたち仲良くなっちゃうの!?!?」と驚かれる読者も多いのではないでしょうか。そんなこんなでデライラとアンジェリークのふたりは四苦八苦しながらも下宿屋の経営を軌道に乗せ、男の力を借りずに生き抜いていくのです。


男性に庇護されながら奥ゆかしく生きていく古き良き女性像とはかけ離れたヒロインたち。まさに自立した女性が求められる時代の雰囲気を象徴しているような気がいたします。困難にぶち当たってもポジティブに立ち向かっていく彼女らの姿は読んでいても気分爽快。きっと元気をもらえるはずです。


と言いつつも、無骨だけれども男らしさあふれる、ヒーロー王室海軍艦長 トリスタンとのラブロマンスは王道ヒストリカル・ロマンスの魅力満載。ふたりの甘くてとろけるようなやりとりにぜひ浸っていただきたいです。まさに新時代の輝きと伝統の素晴らしさがバランスよくマッチした1冊! ロマンス好きにはぜひぜひ読んでみていただきたいです。(編集A)











2020年9月25日 15:38

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