ノーラ・ロバーツの最新刊、ドラゴンハート・トリロジー第2弾『星まとう君に約束を』(上・下 香山栞 訳)をクリスマスごろにお届けしました。もう読んでいただけましたでしょうか?

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あらすじは、こんな感じです(前作の内容もなんとなく思い出せるように書いたつもりです)。

アイルランドで小説家として歩みだしたブリーン。
彼女は迷い込んだ異世界タラムで、自らが魔女の祖母と暗黒神の祖父の血を受け継ぐ、強大な魔力を備えた存在であることを知る。
そんななかいったん帰国したアリカから、迎えに来た族長のキーガンとラムへ戻ろうとした際、彼女の身を案じ親友のマルコまでがついてきてしまう。
はじめは異世界の勝手にとまどいながらもキーガンたちに温かく受け入れられ、次第になじんでゆくマルコ。それはブリーンにとっても新たなる日々の始まりだった。
異世界にひとり飛びこんで魔法修行や戦闘訓練に奮闘していたブリーンは、マルコという強い味方を得て、徐々に自らの能力に自信を深めていく。
彼女は遠くない将来、世界征服をたくらむ暗黒神オドランと雌雄を決する運命にあるのだ。
だが、オドランはそんな彼女の魔力を奪おうと秘かに策略をめぐらせていた。
邪悪な宗教儀式、身近な者による裏切り。
ブリーンとキーガンは惹かれあう気持ちを抑えつつ、迫り来る決戦に備えていたが......
ロマンスの女王が贈る傑作ラブ・ファンタジー三部作第二弾!

本ブログにおける前作のご紹介でも書いたとおり、アメリカのロマンス界にも新しい風が吹き始めていて、斯界の第一人者であるノーラ・ロバーツも、第一人者であるからこそ、率先して時代の要請にこたえていこうとしているかに見えます。
本作のマルコは、まさにその象徴ともいえるキャラクターです。
トリロジー第一作『目覚めの朝に花束を』(上・下)では、もしかしたらヒーローのキーガンより台詞が多いのではないかというくらい活躍し、ヒロインのブリーンを支えたゲイの親友。
彼は前作ラストで、ブリーンとともにポータルを通過して、異世界タラムへとやってきます。
今作でも彼は、相変わらずのおおらかさと愛嬌でブリーンを支え続けることになりますが、いっぽうでいよいよ「彼自身の新たな物語」も描かれることになります。

ノーラ作品における典型的ヒーロー像として、「強いヒロインの横で無条件に応援し、そっと支える温厚な男性」というキャラクターがあげられるかと思いますが、本トリロジーでは、その要素の多くを「マルコのほうに」担わせることで、久々にキーガンというヒーローらしい雄々しさとたけだけしさをもったアルファを登場させることができた、ともいえるでしょう。
自らの力と強さに目覚めたブリーンを鍛え上げ、いざ戦闘になったら横に立ってともに背中を預けて戦うのが、キーガンの役割です。本作では、ちょっともたもたしていたふたりの関係が、ついに大きな進展を見せることになります。

それと、やはり今回もっとも読者に大きなインパクトを残すのが、悪女シャナの活躍ぶりでしょう。
こういうキャラクターを描かせると、本当にノーラはうまいというか、生き生きしているというか(笑)。
「悪意」の源泉が、とてもシンプルでまっすぐな子供のような「欲」であるからこそ、われわれはシャナという業深い女性を、どこかで気にせずにはいられないのかもしれません。

さて、ノーラの次回作はすでに第一稿が届いておりまして、『Nightwork』というタイトルのスタンドアローンのロマンティック・サスペンスです。例年どおり、2022年初夏&夏頃にお届けできればと考えております。本作の続編となる、ドラゴンハート・トリロジーの最終巻『The Offering』は、本作の一年後となる2022年末に刊行する予定になっております。いずれも本国での刊行に合わせた最速の進行となりますので、ご了承くださいませ。どちらもお楽しみに!(編集J)











2021年12月31日 18:00

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