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未来史閲覧[技術革新・歴史]編
未来史閲覧
[技術革新・歴史]編

 ■経新聞「未来史閲覧」取材班著
 ■文庫判
 ■定価/750円(税込)
 ■1999年12月16日
 ■ISBN 4-594-02808-X
 ジャンル:扶桑社日本文庫  

新聞協会賞受賞作の文庫化、第2弾!

「富士山を見下ろすビル」から抜粋

 米国シカゴのビル「シアーズ・タワー」(443m)より高いビルが、なぜ22年間も建てられなかったのか。その理由の一つは、それ以上高いと、エレベーター設備のスペースばかりが増えて、ビルとしての採算が取れなくなってしまうからだ。
 1853年に発明されたエレベーターは、ニューヨークの摩天楼に象徴される高層ビル時代を切り開いた。改良を重ね、分速750mの高速エレベーターも登場しているが、ロープを使っての昇降には、やはり限界がある。この難題をクリアしなければ、未来へは進めない。
 東芝の東京・府中工場。竹中工務店と共同で次世代エレベーターの開発が進んでいる。磁石の引き合う力と反発する力を利用して動かすリニアエレベーターだ。リニア新幹線開発の延長線上の発想。これなら、一つのシャフトに何台も走らせることが可能となり、従来のスペースを半減できる。その分、居住空間やオフィス面積を確保できるというわけだ。
 すでに模型を使った実験を終え、「いまからヨーイ・ドンで超々高層ビルを造ろうということになっても、開発は十分間に合います」と断言する豊島順彦(53・東芝昇降機開発設計部主幹技術士)は「ロープ式と違い、平行移動できるので、超々高層建築間も自由に往来できます。未来は、きっと個人用リニアエレベーターに乗って、どこへでも行けるようになるでしよう」と夢を膨らませる。



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