風と霧と光の紅茶
■磯淵 猛著
■定価/1500円(税込)
■2000年12月1日
■ISBN 4-594-02885-3
なんて「体」と「こころ」にやさしい飲み物
茶葉が入った缶の中に指を入れてしばらくすると、白く乾いてカサカサになってしまう。含有水分率が三、四パーセントと少ない紅茶は、吸湿性、それに伴って吸臭性がとても優れていて、冷蔵庫にしまったりすると、内部の臭いを吸い取ってしまう。つまりは紅茶の品質が劣化するということで、これを防ぐには、密封容器に入れるしかない。
この密封容器も注意しないといけないのは、プラスチックや木の場合は、これらの生地の臭いを吸い取ってしまう。従って臭いのないアルミ製のもの、ガラス、陶器などがよい。蓋は密封度の高いものを選ぶことが大切で、同時に保管場所も湿気の多い所は避けた方がよい。
また紅茶は少量で保管すると劣化が早いので、多めに三〇〇〜五〇〇グラムくらいの単位で容器に入れるのが望ましい。
日本はお茶の国なので、緑茶を入れる茶筒はなかなか質がよく、これに入れて保存すると一、二カ月は保持できる。しかし、もともと紅茶の入っている四角い缶は、一度蓋を開けると密封度が悪いので、移し替えた方がよい。
紅茶の賞味期限は、三年、五年と表示されているが、開封した揚合はできるだけ早く飲むことがおいしく楽しむコツで、購入する際に、一カ月ほどで飲み切る量を考えて買うことも重要な点である。もし仮に賞味期限を過ぎていたとしても、飲むことはでき、健康には害はない。
保管方法ではないが、古くなった茶葉は、この特性を生かして、開封したまま冷蔵庫や冷凍庫、または食品棚に入れておくと脱臭効果があり、また布袋に入れて洋服と一緒に吊ったり、靴箱に入れて臭いを取ったりと逆から考えた有効利用もある。
磯淵 猛
(Takeshi Isobuchi)
1951年愛嬢県生まれ。青山学院大学卒業。
79年鎌倉にて紅茶専門店「ディンブラ」を開業。
94年2月株式全社ティー・イソブチカンパニーを設立。
同年11月店舗、会社を現在の藤沢市に移転。
経営コンサルティング・プロデュースを行うほか、 紅茶研究家、紅茶エッセイストとして活躍。
NHKをはじめテレビ・ラジオ出演多数。
著書に『紅茶 おいしさのコツ』(柴田書店)、『紅茶の国 紅茶の旅』(筑摩書房)、『紅茶を楽しむ生活』(河出書房新社)、『金の芽』(角川書店)、『紅茶曜日』
『紅茶画廊へようこそ』(小社刊)など多数。
ホームへ戻る
Copyright(c), FUSOSHA All Rights Reserved.