ドン・キホーテのピアス2
ドン・キホーテのペディキュア

著者名

鴻上尚史

判型

定価

660円(本体600円+税)

発売日

2000/04/27

ISBN

9784594029050

ジャンル

シリーズ

関連タグ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

この本の内容

「一人のエッチ本はみんなのために」から独身男性100人に聞きました。飛行機がグラッときたときまず何について考えるか?  さて、僕が予備校時代に入っていた寮は、『西賀茂至誠寮』といいます。京都、賀茂川の上流、上賀茂神社の近くにある、それはそれは環境抜群の寮でした。しかし、僕達は、『西賀茂射精寮」と呼び間違えました。 なにせ、二十歳前後の若い男だけが80人もいる寮なのです。勉強の合間に考えることといったら、あの事だけなのです。 テレビは禁止されていましたから、材料(?)は紙媒体だけでした。 玄関の横にある食堂が、寮生の溜まり場でした。にこにこと紙袋を抱えて帰ってくる奴を見つけると、だだっと寮生が集まります。エッチ系の雑誌を買ってきた本人の意向とは関係なく、ジャンケンが始まります。 ジャンケンに勝った奴が、「いちば−ん!」と雄叫びを上げて、「へっへっへ、処女でんなあ」と金持ちの旦那みたいな顔をして、雑誌を持って去っていきます。(以下略......)

著者プロフィール

NoImage

鴻上尚史
58年8月2日、愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。作家・演出家・映画監督。昭和56年早大演劇研究会を中心に劇団第三舞台を旗揚げ。紀伊國屋演劇賞団体賞(昭和62年『朝日のような夕日をつれて’87』)、岸田國士戯曲賞(平成7年『スナフキンの手紙」)などを受賞。平成20年に旗揚げした虚構の劇団旗揚げ三部作戯曲集「グローブ・ジャングル」も第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞している

シリーズ一覧

ページの先頭へ