まとめて反論『新しい歴史教科書』の思想

著者名

田中英道

判型

四六判

定価

1572円(本体1429円+税)

発売日

2002/04/24

ISBN

9784594035006

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この本の内容

『新しい歴史教科書』に書かれた日本史とは、「近代」日本の上に立ち、「前近代」の長い日本歴史の独自性を意識した、文字で必ずしも残されなかった「国民の物語」の再構成なのです。―おわりに“「国民の歴史」の必要性”より・・・。
60万部の大ヒットとなった『新しい歴史教科書』。しかしその一方で、扶桑社の教科書は多くの批判・攻撃にさらされました。本書では、「つくる会」会長の田中英道氏が20冊を超える反論本の数々に再反論を試みます。教科書攻撃の思想的・政治的背景を明らかにし、その欺瞞性を暴く待望の一書。内容は、
●『新しい歴史教科書』をめぐる戦い
●『鎖国してはならない』を批判する―大江健三郎氏への反論
●「歴史修正主義」批判に反論する
●『新しい歴史教科書』の新しさと重要性
●共産党と教科書問題―不破哲三氏への反論 など

著者プロフィール

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田中英道
昭和十七年、東京生まれ。現在、東北大学大学院教授。東京大学仏文科、美術史学科卒業。ストラスブール大学でドクトラ(博士号)取得。文学博士。 故・江藤淳氏らとともに、文学評論を手がけたのち、美術史研究を開始。 日本におけるヨーロッパ美術史研究の第一人者として、世界各地の学会で活躍。ラ・トゥールやダ・ヴィンチの研究で世界的な評価を得る。システィナ礼拝堂の調査や、ダ・ヴィンチの「スフォルツァ騎馬像」復元などでも中心的役割を果たす。 近年では、西洋研究で培った鑑賞眼と学識を武器に、日本美術史研究にも着手。斬新で刺激的な論考を次々に発表し、美術史界に衝撃を与える。その著書は、海外でも続々と翻訳され、高い評価を得ている。また、西洋と東洋双方を視座におく文明批評にも定評がある。 二〇〇一年より、『新しい歴史教科書をつくる会』会長としても活躍中。 おもな著書に、『ル・ネッサンス像の転換』『イタリア美術史』『光は東方より』『日本美術全史』『天平のミケランジェロ』『運慶とバロックの巨匠たち』『写楽は北斎である』『歴史のかたち日本の美』『法隆寺とパルテノン』『まとめて反論』ほか、多数。

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