国民の芸術

著者名

田中英道

判型

A5判

定価

1885円(本体1714円+税)

発売日

2002/10/25

ISBN

9784594037574

ジャンル

シリーズ

関連タグ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

この本の内容

日本を代表する美術史家が、風土論・宗教論・国家論までも包含した形で呈示する、芸術国家・日本の新しいすがた。世界と日本を比較する鑑賞眼を備えた著者に導かれて、日本芸術のすべてがこの一冊でわかります。日本に残された真にすばらしい美術・音楽・文学の傑作を紹介しつつ、独自の視点で日本像そのものを再構築する、壮大な文明論。一家に一冊の必携書の登場です!

<おもな内容>
●日本は「芸術国家」である
●日本列島の芸術風土
●縄文土器・土偶はすでに芸術である
●仏教がキリスト教を生んだ
●仏像のなかに込められた人間性
●世界に冠たる巨大形象文化──前方後円墳・東大寺・姫路城
●聖武天皇は天平の大パトロンだった
●奈良の都のオーケストラ
●大画家・光源氏 など

著者プロフィール

NoImage

田中英道
昭和十七年、東京生まれ。現在、東北大学大学院教授。東京大学仏文科、美術史学科卒業。ストラスブール大学でドクトラ(博士号)取得。文学博士。 故・江藤淳氏らとともに、文学評論を手がけたのち、美術史研究を開始。 日本におけるヨーロッパ美術史研究の第一人者として、世界各地の学会で活躍。ラ・トゥールやダ・ヴィンチの研究で世界的な評価を得る。システィナ礼拝堂の調査や、ダ・ヴィンチの「スフォルツァ騎馬像」復元などでも中心的役割を果たす。 近年では、西洋研究で培った鑑賞眼と学識を武器に、日本美術史研究にも着手。斬新で刺激的な論考を次々に発表し、美術史界に衝撃を与える。その著書は、海外でも続々と翻訳され、高い評価を得ている。また、西洋と東洋双方を視座におく文明批評にも定評がある。 二〇〇一年より、『新しい歴史教科書をつくる会』会長としても活躍中。 おもな著書に、『ル・ネッサンス像の転換』『イタリア美術史』『光は東方より』『日本美術全史』『天平のミケランジェロ』『運慶とバロックの巨匠たち』『写楽は北斎である』『歴史のかたち日本の美』『法隆寺とパルテノン』『まとめて反論』ほか、多数。

シリーズ一覧

ページの先頭へ