近代日本 偽りの歴史
~無意識に史実を歪ませるリベラルの「病」~

著者名

辻貴之

判型

新書判

定価

935円(本体850円+税)

発売日

2017/12/02

ISBN

9784594078614

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この本の内容

リベラル史観の歪みを正す!

近年、日本近代史の研究が進み、「リベラル」派の史観に対し疑問の声が強まり、歴史の見直しが行われています。

なかでも、大正デモクラシー的状況こそが昭和の戦争の時代を招いたのではと考える研究者が増えつつあるのです。加えて、昭和の戦時下、リベラル系とされる朝日新聞が、先頭を切って国民を煽動し戦争遂行に協力したのは、どうしてなのでしょうか。

「リベラル」派の史観では説明がつきません。大正と昭和のあいだには断絶などなく、昭和の軍国主義は、大正時代に準備されていたのです。




目次
第一章 近代日本の保守主義を体現した伊藤博文・原敬
・明治政府に仕掛けた“急進派" 大隈重信のクーデター
・日清戦争前夜、開戦を煽った国粋主義者たち
・大陸進出の“急進派" に抵抗し続けた伊藤博文
・満州事変へと日本を引きずり込んだ原敬の暗殺
・・・etc.

第二章 自由民権派という名の〝国粋主義者“たち
・革命家・西郷隆盛が突き進んだ、無謀なる征韓論
・「武」を捨て切れなかった板垣退助の限界
・板垣らの民権派こそ、国粋主義を発展させた中核であった
・後の左翼思想の素地をつくった福沢諭吉
・・・etc.

第三章 「大衆」の登場が、日本の進路を大きく誤らせた
・伊藤博文と対立したアジア主義の盟主・近衛篤麿
・極左思想家であった中江兆民
・近代日本の分岐点となった日露戦争
・“魔の季節"の到来を告げた「日比谷焼き打ち事件」
・・・etc.

第四章 〝理想国家“実現へ猛進した急進思想家の罪
・最悪の選択となった大隈重信内閣の発足
・近代日本外交史上最大の失敗となった「対華 21カ条の要求」
・ロシア革命で消えた、危険だった “日露軍事同盟"
・無政府主義者でもあった吉野作造
・シベリア出兵を主導した後藤新平の過ち
・・・etc.

第五章 大正デモクラシーこそ、「昭和の戦争」の元凶であった
・大正デモクラシーの“申し子"だった近衛文麿
・“大振れする "石橋湛山の思想
・陸軍は本当に大正デモクラシーを嫌悪していたのか
・「不平等と貧困を正す」を掲げ、左傾化していった戦前の日本
・・・etc.

著者プロフィール

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辻貴之
昭和26年、和歌山県に生まれる。東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了。公立高校教諭を経て、現在は著述業。最新の人間科学の成果を取り入れて政治・社会・教育の分野などで執筆活動を続け、保守派の論客として注目される。著書に、『発達・進化・人間』『マルクスの悪』(文芸社)、『「保守」の復権』(扶桑社)、『民主党政権と破壊衝動』(産経新聞出版)など。

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